50代から始める“ひざ守り筋”習慣
歩けなくなる前に!“1分ひざ年齢チェック”でわかる筋肉不足サインとは?
歩けなくなる前に!“1分ひざ年齢チェック”でわかる筋肉不足サインとは?
更新日:2025年10月24日
公開日:2025年10月21日
膝痛の原因は「筋肉不足」──知らぬ間に“ひざ年齢”が進行
「階段の上り下りでズキッとする」「立ち上がるときに痛む」——そんな小さな違和感は、“ひざ年齢”が進行しているサインかもしれません。
主な原因は、太ももの前側にある「広筋(こうきん)」という筋肉の衰え。広筋は膝の動きを安定させる重要な筋肉で、ここが弱ると骨と骨がぶつかりやすくなり、軟骨への負担が増える原因につながります。
特に50代以降の女性は、運動量の低下や筋力の衰えから痛みが出やすくなります。放置すれば将来的に膝関節の不調につながるおそれも。
早めの対策が、10年後の“歩ける力”を守る第一歩です。
3人に1人が膝痛を抱え、約3割は「何もしていない」
調査(※)によると、45歳以上の約3人に1人が膝の痛みを抱えているとのこと。男女差はほとんどありませんが、男性は運動時、女性は日常動作での痛みが顕著な傾向にあります。
対策として「湿布や薬の使用」(34.8%)や「ストレッチ・運動」(34.3%)が挙がる一方で、約3割(特に女性は36.6%)が“何もしていない”という結果に。「まだ大丈夫」「たいしたことないはず」と我慢しているうちに、痛みが慢性化してしまうケースも少なくありません。
一方で、膝痛を抱える人の約7割が「将来歩けなくなるかも」と不安を感じているというデータもあります。好きな旅行や買い物を諦めないためにも、今からできるケアを始めておきたいですね。
自宅でできる“ひざ守り筋”1分セルフチェック
自分の“ひざ年齢”を知るために、理学療法士・山内義弘さんが提案する簡単チェックを試してみましょう。

チェック1:広筋(太ももの前側)の衰えを確認
膝のお皿(膝蓋骨)の上、指3本分ほど上を親指と中指で輪をつくり触れてみましょう。輪の中がスカスカしていれば、広筋が弱っているサインです。

チェック2:膝の動きバランスを確認
足をこぶし1個分広げて立ち、前を見て膝を30度ほど曲げてみましょう。このとき、膝がつま先の真上にあればOK。内側や外側にずれる場合は、筋肉バランスの乱れが考えられます。
どちらも1分でできる簡単チェック。入浴後やテレビを見ながら行うのがおすすめです。
“ひざ年齢”を守る絆創膏セルフケア
山内さんによると、絆創膏を使って膝を安定させるケア法もあります。
椅子に座って、膝を少しだけ曲げます。膝のお皿の中心に、絆創膏の真ん中がくるように貼っていきます。
以下の順で4枚を貼っていきましょう。
- お皿の上から下へ(縦)
- 内側の斜め上から外側の斜め下へ
- 外側の斜め上から内側の斜め下へ
- 内側から外側へ(横)

八方向に包み込むように貼ることで、お皿まわりを支え、動かしやすく感じられる場合も。薬を使わず手軽にできるケアとして、毎日の習慣に取り入れてみてください。
放置はNG!今すぐ「ひざ守り筋」を意識して

膝の痛みは加齢だけでなく、筋肉の使われ方の偏りが原因の場合もあります。「広筋」を意識して使うことで、膝痛対策だけでなく、姿勢改善や体型引き締めにも効果が期待できます。広筋が働くと体の軸が整い、ぽっこりお腹の解消やヒップアップ効果も。
正しい立ち方の目安は、耳・肩・股関節・膝・くるぶしが一直線に並ぶ姿勢。この状態をキープできると、自然にインナーマッスルも使われ、見た目年齢にも差が出ます。
「膝ケア=美姿勢ケア」と考えると、日々の意識づけも楽しく続けられそうです。今日からできる1分チェックで、自分の“ひざ守り筋”を確認。手遅れになる前に意識を変えることが、50代からの「自分の足で歩き続ける力」を守る近道です。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
※腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】 調べ 調査期間:2025年9月10日/対象:45歳以上の男女全国600名/調査方法:インターネット調査




