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更新日:2024年10月20日 公開日:2019年06月17日
自分で治す&防ぐ!下肢静脈瘤・3
足の血管の病気「下肢静脈瘤」。気にはなっているけれど、そのまま放置していませんか? 今回は血流を促進して予防につながる生活習慣の見直し方と、下肢静脈瘤の治療法を、血管外科医・岩井武尚さん(慶友会つくば血管センター長)に教えていただきました!
長時間いすに座りっぱなしでいたり、お風呂をシャワーだけで済ませたりする習慣も下肢静脈瘤が進行する原因になります。今すぐ見直して、少しずつ下肢静脈瘤を改善していきましょう。
脚の血液が少しでも心臓に戻りやすくなるように、横になるときは、脚の下にクッションや折りたたんだバスタオルを置き、脚を高くしましょう。かかとが少し浮くくらいの高さで十分です。高くしすぎると腰に負担がかかるので注意してください。また長時間、いすに座るときは、別のいすの上に脚を置くなどすると脚の血流がよくなります。
ゆっくり入浴すると、体が温まって血行がよくなります。さらに水圧の作用で脚の筋肉が刺激され、筋ポンプの働きが促されるため、下肢静脈瘤対策には、シャワーだけで済ませず、湯船につかることが有効です。
弾性ストッキングは、脚に適度な圧力を与え、脚から心臓への血流をサポートします。足首に一番圧力がかかり、上へ向かうほど圧力が弱まる段階的な圧力構造になっています。基本的には医師の処方に従って採寸し、医療機関の売店や調剤薬局などで購入します(健康保険は適用されず、1組約4000円程度)。症状が軽い人なら、市販の着圧ソックスを使うのも手です。
弾性ストッキングは、昼間にはくのが基本。かなりきつく、普通のストッキングのようにははけないので、初めて使用するときは看護師など専門家に教わりましょう。長時間じっとしていなければならない移動や仕事、法事のときなどに着用すると、血栓症(血栓が静脈を詰まらせる病気)の予防にもなります。
高い着圧で血行促進する「着圧ソックス プラスワンマジック」。医療用の弾性ストッキングを製造しているメーカーが開発し、病院でも治療で使われている一般医療機器。靴下のようにはけると人気です。
下肢静脈瘤が進行すると、脚のむくみや重だるさなどに加え、くるぶし付近の内側から肌が黒くなる「色素沈着」や、「湿疹」によるかゆみなどの合併症を起こすことがあります。
そうした場合は、「早めの治療をすることが望ましい」と慶友会つくば血管センター長の岩井武尚(いわい・たけひさ)さん。見た目が気になることも、治療を受ける十分な理由になるといいます。
病院では、問診とエコー検査が行われます。「検査は痛みがなく、逆流がどこで起きているかなどを調べることができます」と岩井さん。検査後は、医師と相談して治療法を選択します。具体的には以下のような方法があります。
弾性ストッキング等で脚を圧迫して、症状を抑えます。
静脈痛のある静脈に薬剤を注射し、血管を固めます。固まった血管は半年ほどで自然になくなります(他の静脈があるので問題ありません)。
カテーテルを挿入し、レーザーや高周波で静脈瘤のある静脈を焼いて塞ぎます。
細いワイヤーを入れ、ダメになった静脈を抜き取ります。
次のホームページも参考に、専門の医療機関を受診することをおすすめします。
下肢静脈瘤の診断をしてほしい場合は、一般社団法人日本脈管学会 脈管専門医のホームページへ。レーザー治療を検討している場合は、下を参照ください。 肢静脈瘤血管内焼灼術実施.管理委員会 実施医,指導医.実施施設一覧
いわい・たけひさ 1942(昭和17)年生まれ。東京医科歯科大学卒業後、73年から米国留学。帰国後、東京医科歯科大学外科教授、血管外科診療科長、同大大学院教授を経て退職。2007年から現職・慶友会つくば血管センター長に。
著書に『下肢静脈瘤・むくみは自分で治せる』(学研プラス・刊)、『自分で治す! 下肢静脈瘤』(洋泉社・刊)など。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部)、イラストレーション=もりあやこ
※この記事は、「ハルメク」2018年3月号健康特集「自分で防ぐ&治す『下肢静脈瘤』」を再編集しています。
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