- ハルメク365トップ
- 美と健康
- 健康
- 気を付けて!耳の不調の原因と隠れた病気
耳の不調は“誰もが直面する”トラブルです。特に難聴は50代を境に急増し、80代の約9割が抱えるなど、老化にともなう発生頻度が最も高い症状です。今回はその原因と、耳の不調が引き起こすトラブルや、背景にある病気についても紹介します。
教えてくれた人:杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さん
1973(昭和48)年、愛知県生まれ。医学博士。98年、名古屋大学医学部卒業。刈谷きこえのクリニック院長。国立長寿医療研究センター非常勤医師。主著に『誰にも訪れる耳の不調・難聴を乗り越える本』(さくら舎刊)がある。
耳の不調(難聴)はなぜ起こる?
「老化によるトラブルの中でも特に多いのが、加齢性難聴です」と話すのは、高齢者に起こる聴覚障害の専門家であり、医学博士の杉浦彩子さん。
「難聴は老化により内耳にある有毛細胞などが劣化することで起こります。症状が徐々に進み、無自覚のまま聞こえが悪化するケースが後を絶ちません」(杉浦さん)。この“自覚しにくさ”の原因は、人間の脳が「優秀すぎるせい」と解説します。
「加齢性難聴では、高い音(日本語ではカ・サ・タ・ハ行の発音)から聞こえにくくなるため、例えば『加藤さん』と『佐藤さん』の聞き分けが難しくなります。
しかし音として聞こえていない言葉も、文脈や過去の慣例に照らして脳が自動的に“補完”してしまい、会話の不自由に気付けない方が多いのです」
実際、2015年の日本補聴器工業会の発表によれば、国内の推定難聴者(当時)1994万人のうち、聴力の低下を自覚しているのは約半数しかいないという結果が出ています。
耳の構造は3つに分かれ、連動して聴力を保っています
音は、空気の振動として外耳道に入り、中耳に位置する鼓膜や耳小骨を伝わって、内耳の有毛細胞により電気信号に変換された後、聴神経を経て脳に「音」として認識されます。それぞれが緻密に連携しているため、一部の不具合が耳の不調を引き起こします。
加齢だけじゃない!耳の不調(耳鳴り)の原因
難聴とともに耳の不調で多い症状が、...
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?