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- 今日から意識したい「耳を休める」習慣とは?
耳の健康にとって最大の敵は「騒音」。長時間聞き続けていると、修復不能なほどダメージを受けてしまうそう。ごく身近な音にも耳の健康を損なう危険性が潜んでいるのだとか。耳の健康を守る特集の3回目では、騒音をうまく避けて耳を休めるコツを紹介します。
教えてくれた人:杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さん
1973(昭和48)年、愛知県生まれ。医学博士。98年、名古屋大学医学部卒業。刈谷きこえのクリニック院長。国立長寿医療研究センター非常勤医師。主著に『誰にも訪れる耳の不調・難聴を乗り越える本』(さくら舎刊)がある。
最大の敵は騒音!身近な音にも危険が潜む
耳の健康にとって最大の敵は、「騒音」です。音の振動は蝸牛内の有毛細胞の働きによって電気信号に変えられ、音として脳に伝えられます。しかし騒音を長時間聞き続けると、有毛細胞が摩耗して毛が抜け落ち、修復不能なダメージを受けてしまいます。
「一度“過労死”した有毛細胞は二度と生き返りません。そのため、いかに日常生活で騒音から耳を守り、正しく休ませるかが大事なのです」と話すのは、高齢者に起こる聴覚障害の専門家であり、医学博士の杉浦彩子さん。
難聴になる危険性のある騒音レベルと時間の一覧を見ると、ごく身近な音にも、耳の健康を損なう危険が潜むことがわかります。これらをうまく避けつつ、耳の疲労を取るコツを紹介します。
「音量」と「聞く時間の長さ」で決まる耳へのダメージ
【騒音レベル:80デシベル】
[具体例]
● 幹線道路沿い
● 地下鉄の車内
[聞いていると危険な時間]
半日~1日
【騒音レベル:90デシベル】
[具体例]
● 間近で聞く楽器音
● パチンコ台の近く
[聞いていると危険な時間]
1~2時間
【騒音レベル:100デシベル】
[具体例]
● 耳元のドライヤー音
● 電車が通過する時の高架下
[聞いていると危険な時間]
10分前後
【騒音レベル:110デシベル】
[具体例]
● 間近で聞く警報音
● ロックコンサートのスピーカー前
[聞いていると危険な時間]
1分前後
【騒音レベル:120デシベル~】
[具体例]
● 飛行機のエンジン音
● 爆発音
[聞いていると危険な時間]
10秒以内
耳がダメージを受ける音量の基準は、80デシベル。それに満たなければ、一日中聞いていても問題ないとされます。
一方、車のクラクションやロックコンサートでの騒音レベルでは、短時間でもダメージを受けます。やむを得ず聞いてしまった後は、しっかり耳を休めましょう。
耳の健康を守る、耳を正しく休める4つの習慣
習慣1:...
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