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- 難聴&認知症予防に効果的!耳の若さを保つ生活習慣
前回は耳の聞こえの悪さが認知症のリスクを高めることを解説しました。そこで今回は、耳の聞こえをよくするために今日からできるセルフケアを紹介。川越耳科学クリニック院長の坂田英明さんの解説とともに、難聴&認知症予防につながる生活習慣を紹介します。
体をサビつかせる活性酸素の発生を抑えることが大切
認知症の原因ともいわれる老人性難聴は、なぜ起こるのでしょうか。前回説明したように、耳から入った音の振動は、蝸牛(かぎゅう)で電気信号に変換され、脳へと伝わります。
蝸牛には、特殊な線毛が生えた有毛細胞があり、この有毛細胞が揺れることで振動は電気信号に変わるのです。
「しかしながら、この有毛細胞は、年を取るにつれてダメージを受けて数が減少していき、一度壊れると再生することのない、人体で最も弱い細胞の一つなのです」と坂田さん。
有毛細胞がダメージを受けると、振動を電気信号に変換する力が衰え、脳に伝わる情報量も減ってしまいます。
「実は最近の研究で、有毛細胞のダメージには遺伝子が関与していることがわかってきました。Bak遺伝子という細胞死(アポトーシス)を引き起こす遺伝子によって有毛細胞が壊され、難聴になってしまうというわけです」(坂田さん)
「このBak遺伝子は、体をサビつかせる活性酸素が増えると活発に動き出すことがわかっています。よって基本は規則正しい生活と、栄養バランスのとれた食事などで活性酸素の発生を抑えることが大切です」と坂田さんは言います。
メタボ予防は難聴予防にもつながる
さらに、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、動脈硬化を招きやすいメタボリックシンドロームも、難聴を引き起こす原因の一つです。
「動脈硬化により血流が悪くなると、クモの糸のように細い内耳の血管は、ささいなことで詰まりやすくなったり、血流が途絶えたりと影響を受けてしまいます」と坂田さん。メタボ予防は難聴予防にもなる、と覚えておきましょう。
また、ゆらゆら揺らいでいる有毛細胞が、騒音や突然の大音量によって激しく揺れることで、倒れたり絡まってしまうこともあるといいます。「イヤホンで音楽を聴き続けたり、携帯電話を長時間耳に当てて話した後に耳が聞こえにくくなったケースもあります」と坂田さん。耳に負担をかけないよう心掛けましょう。
今日から取り入れたい!耳にいい9の生活習慣
それでは、耳の若さを保つ生活習慣を紹介していきます。今日から取り入れられることばかりなので、ぜひチェックしてください。...
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