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2025.01.092024年12月29日
今こそ知りたい50代からのデリケートゾーンの話#1
教えて先生!閉経後に腟はどう変化する?乾燥に注意
更年期、閉経、と体に大きく変化が出てくる50代。実は、閉経後に増えるのがデリケートゾーンの悩みです。連載第1回目は、対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座院長・石山尚子さんに閉経後の腟・デリケートゾーンの状態について教えていただきました。
産婦人科医・石山尚子さんのプロフィール
いしやま・なおこ。日本産婦人科学会専門医。富山大学附属病院および関連病院勤務を経て2007年より女性医師・スタッフによる女性のためのクリニック、対馬ルリ子 女性ライフクリニック 銀座に勤務。21年より院長に。
更年期以降、腟やデリケートゾーンはどう変わるの?
歩いているだけでむずむずする、自転車に乗っていて痛い、尿漏れしてしまうといったデリケートゾーンの悩み。誰に何をどう相談していいかわからないという方が多いのではないでしょうか。
女性は、50代の閉経を迎えるあたりになってくると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌がだんだんと少なくなってきます。エストロゲンには、皮膚だけでなく、粘膜のみずみずしさを保つ力があり、腟をしっとりぬるぬるに保ち、いいおりものを分泌して腟を保護します。
しかし、閉経後はその機能が衰えてくるために、腟内部やデリケートゾーンが乾燥してきます。それに伴い、腟が縮んでのびが悪くなったり、ぱさぱさになってきます。
また、骨盤底筋の筋肉も弱くなります。いわゆる顔の肌と同じですね。皮膚に弾力がなくなり、たるむ、ゆるむ。最近よく聞かれるようになった「GSM」(閉経後泌尿生殖器症候群)の症状は、女性ホルモン分泌低下による乾燥が主な原因と考えられています。ちなみに、GSMの症状としては大きく分けて3つあります。