今こそ知りたい50代からのデリケートゾーンの話#2

ムズムズ悩みを防ぐデリケートゾーンの正しい洗い方

公開日:2023.10.19

人に相談しにくいデリケートゾーンのお悩みと対策を、じっくりと学ぶ連載です。第2回目は、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座で認定メノポーズ(更年期)カウンセラーとして活動中の吉川千明さんに、デリケートゾーンの正しい洗い方を教えてもらいます。

教えてくれる人:吉川千明(よしかわ・ちあき)さん

吉川千明(よしかわ・ちあき)さん

美容家・オーガニックスペシャリスト・認定メノポーズ(更年期)カウンセラー。コスメのみならず、食や植物療法などナチュラルでヘルシーな女性のライフスタイルを提案。近年は更年期ケアの専門家として、女性の健康啓発を行う。

「かゆいからよく洗う」は間違いです

年齢を重ねると皮膚のバリア機能が弱くなる

前回、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・院長の石山尚子さんの解説にあったように、閉経後のデリケートゾーンは、女性ホルモン分泌が低下してどんどん乾燥して硬くなっていきます。そして、顔の肌がたるんでくるようにデリケートゾーンもだらんと垂れさがり、下着に引っかかって不具合を感じたり、尿がしみたり、痛みを感じたりといった、悩みを抱えている女性の声をよく聞きます。

とある薬局では、デリケートゾーンケア用の軟膏が飛ぶように売れているそうで、それほどみなさんの悩みになっているといえますね。

相談で多いのが、デリケートゾーンがかゆいというお悩みです。話をよく聞くと、かゆいから何か悪い菌がついていると思って、石鹸でごしごし洗ってしまっているそう。しかし、それは逆効果なんです。

年齢を重ねると皮膚のバリア機能が弱くなる

年齢を重ねると皮膚のバリア機能が弱くなる

肌の表面は弱酸性で、角質層の細胞同士が強固にくっついて外部からの刺激などから肌を守っています。そして、石鹸などのアルカリ性のものを使うことで、老化角質や毛穴汚れ、老廃物をスムーズに落としやすくします。そのため、一時的に肌はアルカリ性になりますが、健康的な肌であれば「アルカリ中和能」という、弱酸性に戻そうとする力を持っているので大丈夫です。

ただ、年齢を重ねた肌だとこの中和能機能がうまく働かなくなるんですね。年齢が上がれば上がるほど中和能がどんどん弱くなっていくので、洗浄アイテムは慎重に選ばなければなりません。これはデリケートゾーンだけではなく、全身の肌にいえることです。

中でも腟やデリケートゾーンの粘膜は、悪い菌の侵入を防ぐために酸性を保っています。アルカリ性の石鹸で洗ってしまうと、バリア機能や菌のバランスが崩れてしまいます。そのため、弱酸性のデリケートゾーン専用のソープで洗うことが理想的。

デリケートゾーンに違和感があるという方に聞くと、白くて汚れ落ちがよさそうな石鹸を使っている方が多いです。石鹸でごしごし洗うと刺激にもなるし、デリケートゾーンを悪い状態にしてしまいます。

更年期以降、年齢を重ねるほど乾燥度は上がりますから、ボディーに使うものには、本当に注意しないといけません。どうせ洗い流すものだからと適当に選ばないこと。弱酸性の専用ソープならデリケートゾーンはもちろん、顔も全身も使えますし、肌が弱い子どもから年配の方まで使えますから、1つ常備しておくといいと思います。

吉川千明さんがおすすめするデリケートゾーン専用ソープ

経皮吸収率が高いデリケートゾーンに使用することを考えると、科学的な強い合成の防腐剤は使っていないものが望ましいです。そこを工夫して、植物の力を組み合わせて肌にも安全な上に、商品自体もその力で防腐できるように作ってあるものをおすすめします。

明日 わたしは柿の木にのぼる フェミニンウォッシュ

明日わたしは柿の木にのぼる フェミニンウォッシュ

肌に必要な常在菌や皮脂膜を失わないよう、デリケートゾーンのpH値(3.8〜4.5)に合わせた弱酸性の泡ソープです。

この製品に配合されているのが水、ローズマリー葉水、柿の果皮水など自然由来のもの。柿にはいろいろな働きがありますし、ローズマリー葉水は香りがいいし、商品自体を防腐する働きもあります。そして、乾燥しないようにトレハロースなど何種類か保湿剤が入ってます。女性たちが、自分たちが納得して安心して使える商品を作っているのも、この商品の素晴らしいところです。

明日 わたしは 柿の木にのぼる
フェミニンウォッシュ 350mL 4,950円、50mL(トライアルサイズ)3,190円

デリケートゾーンの洗い方

デリケートゾーンの洗い方

大陰唇・小陰唇、粘膜のところは、卵の殻の薄皮のようなものだと思ってください。ゴシゴシと洗うことはやめましょう。まずデリケートゾーン専用のソープをよく泡立てたら、その泡でやさしくクルクルと洗います。垢がたまりやすいひだのところを中まで洗い、肛門まで洗ったらシャワーで丁寧にすすぎます。ただし、腟の中は洗ってはいけません。腟は、眼と同じようなものだと思うといいでしょう。

腟の中に存在する常在菌は自浄作用があるので、洗い流してしまうとトラブルの原因になります。

乾燥がひどい方は、2日に1回などはオイルを使った洗浄を取り入れるのがおススメです。

入浴前に、デリケートゾーンにオイルをたっぷり塗って、まず外陰部全体になじませ、やさしくマッサージ。肛門までなじませてからシャワーで流します。

デリケートゾーンの悩みは、誰にでも訪れるもの

デリケートゾーンの悩みは、誰にでも訪れるもの

年齢を重ねると、骨盤底筋がゆるんで尿漏れ悩みが増え、ゆくゆくは子宮脱とか膀胱脱になってしまうことも。みなさん、今までは恥ずかしくて医師にかかることもできなかったと思います。でも、時代は徐々に変わってきています。予防のためにも、デリケートゾーンで気になることがあったら放置しないで、お医者さんにかかりましょう。

いつもキレイに手入れしておいて、産婦人科の先生でも泌尿器科先生でも、今は女性医師が増えているのでかかりつけ医をつくって、デリケートゾーンが良いコンディションでいられるようにケアしながら、100年人生を送る……それが本当に大事だと思います。

次回も引き続き吉川千明さんに「デリケートゾーンの保湿法」について教えていただきます。

 

中尾 慧里

なかお・えり 1966(昭和◎41)生まれ。ビューティライター。チャイルドボディセラピスト1級取得。女性誌、WEBにて美容に関する記事執筆、コスメ開発のコンサルティングなども手掛ける。インスタグラム@erierikisekiをゆっくり更新中。

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