白髪を伸ばす移行期はヘアターバンやベレー帽を活用
グレイヘアは、大人のおしゃれの第二ステージ
グレイヘアは、大人のおしゃれの第二ステージ
公開日:2019年10月18日
町田きららさん【65歳】




白から茶色へのグラデーションがかった髪に、ふんわりとしたパーマをかけている町田きららさんの印象的なグレイヘアスタイル。
町田さんをぐんとおしゃれに見せている茶髪のグラデーションは、かつて白髪染めをしていた髪色が残っている部分です。トップの白髪は10㎝ほどで、白髪染めをやめてから10か月で伸びました。
グレイヘアにした理由は?
「60代に入ったら、絶対白髪染めをやめようと思っていました」と話す町田さん。
長年ライフワークとして自然食を提供するレストランに携わってきたため、できればオーガニックなものを中心に生活したいと考えていました。しかし、月に1回は必ず、化学的で刺激が強い白髪染めをしないといけないことに矛盾を感じていました。
さらに、50代後半に差し掛かると頭皮がピリピリする異変が。それでも頭皮に優しいヘナやカラートリートメントを使って自宅で染めたり、美容室でのハーブ染めをするなど工夫を重ねました。
「何度染めてもすぐに白いところが目立っちゃって、そこを人にじっと見られているような気がして嫌でした」
それでも町田さんは、家族や友人からの反対、ご近所からの批判的な視線が気になってやめられなかったと話します。
「私が住んでいる場所では、80代になってもほとんどの人が黒染めをしているんです。やっぱり白髪のままはみっともないといいますか、ちゃんとしていないというイメージを持たれてしまいがち。家族や近所の方の目を気にして思い切れませんでした」
いつか白髪にしようと悩みながら4年。64歳で行ったクルーズ旅行を最後に、白髪染めをやめることを決意します。
「ドレスアップする日は、白髪のことを気にせず思いっきり楽しもう! そして、この旅が終わったら、もう染めないと決めました。9日間のクルーズ旅行は、ひとつの区切りになりましたね」
グレイヘアにしてから、自分の女性らしさを楽しむように

「年を取ると、スカートを着ることがなくなっていくんです。楽な洋服しか着たくなくなりますし、鏡すらちゃんと見ていなかったと思います」
グレイヘアにしてからは、ピアスをつけたり、口紅をこまめに塗り直したり、スカートを着る機会を増やすなど、おしゃれに気を使うようになったという町田さん。
この日のコーディネートは、白いレース地のTシャツに、鮮やかなブルーのロングスカートを合わせています。スカートは、インドネシアの伝統の絹織物で日本の知人が仕立ててくれたものです。
「ファッションの好みも変わりましたね。私は身長が高いですし、白髪を染めていた頃はかっこいい服を中心に選ぶことが多かったのですが、最近は華やかな色やかわいいスカートを選ぶことが増えました。これからは自分の中の女性らしさをもっと楽しんでもいいかな、と思っています」
白髪のパサつきをおさえるヘアケアを重視

写真は、町田さんのヘアケアグッズ。シャンプーは、週に1度だけで、それ以外の日は、お湯で洗い流す「湯シャン」にしています。ヘアケアは、髪が濡れているうちに、オイルをもみこむことと、朝晩の育毛剤を使った頭皮マッサージです。スタイリングは、パーマをかけた部分のパサつきをおさえるために、ムース剤をつけて仕上げるのがコツだそう。
白髪が伸びるまでの辛抱期間の乗り越え方

グレイヘアにする上で悩ましいのが、白髪染めをやめてから白髪が伸び切るまで辛抱する期間。伸びかけの白髪は、お手入れを怠っている、みっともないと人に思われないか心配になりますよね。
そんなときに町田さんが使っていたアイテムが、ベレー帽やヘアターバン、などおしゃれを楽しむアイテムです。生え際の白髪が気になる顔回りもすっきり隠せます。
また「隠す」だけでなく、知人に会ったときには自分から「染めるのやめたの!」と宣言することが一番の対策になると教えてくれた町田さん。
「知らない人からどう思われようが勝手ですから(笑)。白髪はどんどん伸びていきますし、そんなに気にならなくなりましたね。白髪だけでなく、顔のしわもシミも当然だと受け入れられるようになったのは、グレイヘアにしてからです。グレイヘアを躊躇している方には、『楽ですよ、楽しいですよ!』と声を大にして言いたいです」
これからは、さらに髪を伸ばして美容家の川邉サチコさんのような、総白髪のロングヘアにしたいと話します。
学生が卒業を機に、髪の毛を染めておしゃれをする楽しさが訪れるように、白髪が増え始めた女性には、染めないおしゃれをする楽しさが待っている――。グレイヘアは大人のおしゃれの第二ステージということを教えてくれた、町田さんでした。
取材・文=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)、撮影=中村彰男、ヘアメイク=木村三喜
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