知らないと損!美容の豆知識#34

知っているようで知らない!プロが教える正しい日焼け止めの塗り方

知っているようで知らない!プロが教える正しい日焼け止めの塗り方

公開日:2025年08月19日

知っているようで知らない!プロが教える正しい日焼け止めの塗り方

「SPF50の日焼け止めを塗ったのに焼けた」という方は、もしかすると塗り方が悪いのかも? 美容好きさえも意外と知らない正しい日焼け止めの塗り方。今回は、基本の塗り方から徹底的に日焼けを阻止する日焼け止めの使い方までを詳しくご紹介します。

日焼け止めは「高SPF値を塗ればよい」わけではない

日焼け止めは「高SPF値を塗ればよい」わけではない
プラナ / PIXTA

日焼け止めはただ塗ればいい、というわけではありません。、塗る量や塗るタイミング、塗る際に気を付けるべきポイントが実は多いのです。

こういうとハードルが高く感じますが、紫外線は女性にとっては大敵!シミやしわ、たるみなどの光老化を促進させます。正しい塗り方をマスターして、徹底的に紫外線を阻止しましょう。

日焼け止めを正しく塗る際に気を付けたいポイントは、

  1. 日焼け止めを塗る量、実は少なすぎる人が多い
  2. 一度に大量に塗ると、日焼け止めでも「厚塗り」に
  3. 日焼け止めを塗る順番に気を付ける

という点です。

日焼け止めは「高SPF値を塗ればよい」わけではない
NOV / PIXTA

正しい日焼け止めの塗り方を後半の記事でお伝えする前に、まずは正しい日焼け止めの「選び方」をお伝えしておきます。

はじめに、日焼け止めには「SPF」と「PA」という数値があります。

「SPF」値は、紫外線を浴びてから日焼けを起こすまでの時間をどれくらい遅らせることができるかという数値です。通勤の際に外出するぐらいという方、少しお出かけするぐらいの日常使いであれば、SPF数値は20〜30程度、レジャーに出かける際はSPF50程度がいいとされています。

「PA」値は、シミやしわの原因となる「UV-A」波を防ぐ効果を表す指標となります。「PA+」などプラスの数値で表されますが、プラスの数が多いほど高い効果を表します。

また、日焼け止めの種類も豊富です。みずみずしいローションやジェルタイプ、ミストタイプなどさまざまです。スキンケア効果が高い日焼け止めや、敏感肌の方に向けた「紫外線吸収剤フリー」の日焼け止めなどさまざまです。こちらは好みの使用感、肌状態に合わせて選ぶといいでしょう。

まずは自分に合う日焼け止めを選び、その上で正しい日焼け止めの塗り方をマスターしましょう!

今年の夏は紫外線も怖くない!正しい日焼け止めの塗り方伝授

1.思っているより多く!日焼け止めは2度塗りが基本 

1.思っているより多く!日焼け止めは2度塗りが基本 
プラナ / PIXTA

実は日焼け止めを塗る量、間違えている方が多いのです。普段自分が塗っている量を思い返してみてください。例えば腕に日焼け止めを塗る際、どれくらいの量を塗っていますか?

腕に1本の線を引くように塗布し、くるくる螺旋を描くようになじませる方が多いのでは?と思います。

これだけで終わらせている方、実は全然足りないのです!

前半にお伝えした「SPF」の数値は、一定の塗布量を基準に測定されます。つまり基準となる量より少ない量を塗布すると、本来の紫外線防御率が下がり、日焼け止めを塗っても意味がないということになりかねません。

腕に塗布する際、1本の線を引く塗り方を2度繰り返しましょう。顔に日焼け止めを塗る際も、2度重ねが基本。こんなに塗るの!?と最初はびっくりするかもしれませんが、「塗りすぎ」ぐらいがちょうどいいとされています。

2.日焼け止めは「重ね塗り」で少しずつ、たっぷりと 

2.日焼け止めは「重ね塗り」で少しずつ、たっぷりと 
プラナ / PIXTA

先ほどの2度重ね塗りの続きとなりますが、面倒だから一気に塗ったほうが良くない?と感じる方も多いかと思います。

1度にたっぷり塗る方が時短になるかもしれませんが、そうすると塗りムラができてしまったり、なじませ不足ですぐに落ちてしまったり、お顔の場合は厚塗りの原因にもなってしまいます。丁寧に重ねていくことでムラを防ぐことができ、しっかり日焼け止めが定着し高い紫外線カット効果が得られます。

お顔に塗る際も、少しずつ丁寧に。一番日焼けしやすい頬の高い位置からなじませましょう。くるくると優しくすべらせるようになじませた後、ハンドプレスしてしっかり密着させます。特に頬の高い位置はしっかり2度重ねを。厚塗り感なくベースメイクの崩れを防ぐことができます。

一度塗りより高い紫外線カット効果は得られますが、「塗り直し」はしっかりしましょう。

ボディの場合は、ウォータープルーフであっても服の擦れなどで日焼け止めがはがれることが多いです。こまめに塗り直せるように、常に日焼け止めは持ち歩きましょう。

お顔の場合、「わざわざベースメイクを落として日焼け止めを塗り直さなきゃいけないの?」と心配になる方も多いかと思いますが、メイクの上から重ねることができる「日焼け止めミスト」や「日焼け止めスティック」などがあり、とても便利です。

メイク直しをした後に上から吹きかけるタイプや、メイク直しの際に直接塗ることができるタイプ、一度手に取り上からハンドプレスしてなじませるものなど種類豊富です。

自分のライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。

3.日焼け止めは「スキンケア」のカテゴリに 

3.日焼け止めは「スキンケア」のカテゴリに 
kikuo / PIXTA

日焼け止めを使う順番に悩む方も多いようです。結論から言うと、日焼け止めは「化粧下地の前」になじませるのが基本です。

お顔用の日焼け止めはスキンケアに分類されることもあり、乳液やクリームをなじませた直後に使うのがおすすめです。。

最近では化粧下地に紫外線カット効果が含まれているものも多く、その場合でも別で日焼け止めを使った方がいいの?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

化粧下地にSPF30〜50程度の紫外線カット効果があれば、日焼け止めをプラスで使う必要はありません。ただし、日焼け止めを先に仕込んでおくことで重ね塗り効果が出るので、レジャーに出かける方や、とにかくしっかり紫外線対策をしたい!という方は別で日焼け止めも使っておくのがいいでしょう。

日焼け止めや紫外線カット効果のある化粧下地には、高機能なアイテムが近頃増えてきています。

特に50代の方は、くすみを飛ばす自然なトーンアップ効果のあるものや、シワ改善、ハリ弾力に効果のある年齢に応じたお手入れができるものから選ぶのもおすすめです。

使用感や効果に優れたものを選び、今年の夏は正しい塗り方で紫外線に負けない有意義な夏を過ごしてくださいね!

写真・文:SAKI(メイク講師・美容ライター)

HALMEK up編集部
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