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クリームでシミが薄くなる?紫外線対策やケア方法も
シミを薄くする方法は?おすすめ美白クリームを厳選
よしクリニック
中野 貴光
公開日:2020.08.18
更新日:2023.03.14
加齢とともに増えるシミを薄くするにはどうしたらのよいのでしょうか。当記事では、シミができる原因やシミの種類、美白クリームの選び方や使い方をご紹介します。また、紫外線対策や生活習慣でのシミの予防法もチェックしています。
監修者プロフィール:よしクリニック院長 中野 貴光さん
平成9年、筑波大学医学専門学群卒業。東京女子医科大学の形成外科学教室に入局。東京大学医学部形成外科、日本大学医学部形成外科への赴任等を経て、2年間アメリカ・テキサス大学にて熱傷の研究に従事。帰国後、医学博士を取得。2019年6月に練馬で「よしクリニック」を開業。
日本形成外科学会形成外科専門医、日本熱傷学会熱傷専門医、日本レーザー医学会レーザー専門医、日本手外科学会手外科専門医、日本形成外科学会小児形成外科分野指導医、医学博士。
シミができる原因は紫外線だけじゃない!
シミはなぜできてしまうのでしょうか。その原因を解説していきましょう。
【シミができる原因1】紫外線
シミの原因のひとつは「紫外線」です。紫外線は、シミだけでなく、シワやたるみといった肌トラブルの原因でもあります。
紫外線を浴びると、肌の一番下にある基底層の「メラノサイト」という色素細胞が、「メラニン」という色素を作り出します。そのメラニンがシミのもと。長期間紫外線を浴びると、メラニンが過剰に生成されて蓄積し、シミとなるのです。
【シミができる原因2】女性ホルモンの変化
女性ホルモンのバランスが崩れると、一時的に黒色メラニンが過剰に作られると考えられています。そのため、シミが増えることがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れやすくなるのは、妊娠中や出産後、更年期や閉経時などです。
【シミができる原因3】活性酸素
活性酸素とは、体内に入った酸素の一部が他の物質と反応しやすい状態に変化したもののことで、老化の原因ともいわれています。この活性酸素がメラノサイトを刺激し、黒色メラニンの生成を促してしまうため、シミができるのです。
あなたのシミはどれ?シミの種類6タイプ
シミにはいくつかの種類があります。ご自身のシミはどの種類にあたるのか、ぜひチェックしてみてください。
【シミの種類1】老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
「老人性色素斑」とは、加齢とともにできやすく、これまでに浴びた紫外線の蓄積によってできるシミのことをいいます。色は茶色~こげ茶色をしており、境界がはっきりしているのが特徴です。
【シミの種類2】炎症後色素沈着
虫刺され、かぶれ、ニキビや傷などによる炎症が起きたあと、それらの跡が色素沈着してシミになったのが、「炎症後色素沈着」です。なかでもニキビを潰した跡はシミになりやすく、紫外線を浴びると色素沈着を起こしやすくなります。
また、炎症後色素沈着は時間が経てば自然に消えることもありますが、消えるまでには半年~数年かかる場合もあるといわれています。
【シミの種類3】肝斑(かんぱん)
「肝斑」は、女性ホルモンのバランスの乱れが原因でできるシミです。もやもやした茶色のシミが、頬骨の高い部分に左右対称に発生します。出産や更年期によってホルモンバランスが崩れがちな、30代後半から50歳くらいの女性にできやすく、閉経後には目立ちにくくなるといわれています。春から初夏には色が濃くなり、秋から冬にかけて薄くなる傾向があります。
強すぎるフェイスマッサージや不適切なスキンケアも肝斑を悪化させると言われています。
【シミの種類4】雀卵斑(そばかす)
小さな斑点状のシミが「雀卵斑(そばかす)」です。これは、顔、背中、胸元、肩、腕などの紫外線にあたりやすい部分に見られます。原因として考えられているのは遺伝的要因です。春から初夏には色が濃くなり、秋から冬にかけて薄くなる傾向があります。老人性色素斑や肝斑と異なり、幼児から思春期にかけて出ることが多いことで区別できます。
【シミの種類5】花弁状色素斑(かべんじょうしきそはん)
花弁状または金平糖形のシミが肩から背中などに現れるシミのことを「花弁状色素斑」といいます。これは、強い日焼けを起こしたあとにでき、色白で日焼けをすると赤くなるタイプの人に多く見られます。
【シミの種類6】脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
「脂漏性角化症」は 良性の腫瘍のひとつです。もともとあったシミの角層が厚みを増し、茶色く盛り上がることが多く見られます。ホクロの様な濃い黒色のもの、色がついてない肌色の盛り上がりだけのもの、老人性色素斑とあまり区別が付かないものなど様々です。このシミは、遺伝的な要因や長期にわたり紫外線ダメージを受け続けたことが原因と考えられています。
シミの種類によっては美白クリームで薄くできる?
シミには美白クリームで薄くできるシミとできないシミに分けられます。シミの種類によって美白クリームで薄くすることができるとされる理由をご説明しましょう。
美白クリームで薄くできる可能性があるシミ
美白クリームの効果が期待できるシミは、老人性色素斑、炎症性色素沈着、肝班などです。これらのシミの原因は、紫外線やターンオーバーの乱れ、色素沈着、女性ホルモンの乱れなどによるものですので、美白クリームを塗ったり、不要な角質のピーリングをしたりなど、ご自身でできるスキンケアで薄くできる可能性があります。
美白クリームで薄くできないシミ
一方、美白クリームで薄くできないシミは、そばかす、脂漏性角化症、花弁状色素班です。これらのシミを薄くするには、レーザー治療などの美容医療が有効です。
美白クリームの選び方ポイント
美白クリームはどのようなものを選べばいいのでしょうか。そのポイントをお教えします。
【美白クリームの選び方1】「美白有効成分」が配合されたものを選ぶ
美白有効成分とは、厚生労働省によって「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」、またはこれに似た効能を表示することが認められた成分のことです。
代表的な美白有効成分は、シミを薄くする成分と、シミを予防する成分の二つにわけられます。
■シミを薄くする美白有効成分
- ビタミンC誘導体
- リノール酸S
- コウジ酸
- エナジーシグナルAMP
- プラセンタエキス
など
■シミを予防する美白有効成分
- ビタミンC誘導体
- アルブチン
- トラネキサム酸
など
これらの美白有効成分が配合されたクリームを選ぶとよいでしょう。
より強力な美白成分として「ハイドロキノン」があります。 ただし、肌への刺激が強い成分なので、パッチテストを行うなどしてから使用するようにしてください。
【美白クリームの選び方2】使い続けられる価格で選ぶ
美白クリームの効果は、一度塗っただけでは実感することが難しいでしょう。最短でも1〜3か月程度継続して使い続けることで、ようやくシミに効果が見られるでしょう。ですので、「使い続けられる価格のもの」を選ぶことがポイントとなります。
【美白クリームの選び方3】自分に合った好みのクリームを選ぶ
自分に合った、好みの美白クリームなら継続しやすいですよね。たとえば、つけ心地や好きな香り、「1日1回」「寝る前に」などの使用タイミングや頻度などから選ぶとよいでしょう。
美白クリームの効果を高めるポイント
クリームの効果を高める使い方のポイントをご紹介します。
【美白クリームの効果を高めるポイント1】スキンケアの手順を守る
シミ対策のスキンケアは、化粧品を使用する順番を守ることも重要です。正しい順番を守ることで、肌のターンオーバーを整えることができるため、シミへの効果も高まります。
正しいスキンケアの手順は、通常は「化粧水」→「美容液」→「乳液」→「美白クリーム」の順です。
ただし、美白クリームによっては使用順序が異なることもあるので、製品の説明書や使用上の注意をよく読んで使うようにしてください。
【美白クリームの効果を高めるポイント2】サプリメントで内側から美白ケアをする
サプリメントで内側からケアをすることで、シミへの効果を高めることができます。美白効果がある「L-システイン」や「トラネキサム酸」「ビタミンC」などが配合されているサプリメントなどを服用してみてください。
【美白クリームの効果を高めるポイント3】ピーリングで古くなった皮膚の角質を除去する
古くなった皮膚の角質を除去することを「ピーリング」といいます。ピーリングをすることで、肌のターンオーバーを整え、古い皮膚といっしょにメラニンを取り除く作用があるといわれています。
ピーリングは、美容皮膚科などでも行なっていますが、自宅で試してみる場合には、AHA(フルーツ酸)配合の洗顔料やパックを使うのがおすすめです。
【美白クリームの効果を高めるポイント4】旬の食べ物でビタミンを積極的にとる
旬の野菜や果物には、シミに有効なビタミン・ミネラルや、活性酸素をやわらげる働きがある栄養素が含まれています。栄養バランスを考えて積極的にとるようにしましょう。
紫外線対策でシミを予防する方法
紫外線は、シミの大きな原因の一つ。しっかりUVケアをして、シミができるのを防ぎましょう。
【紫外線シミ対策1】日焼け止めの選び方
シミの予防に効果的な日焼け止めを選ぶには、SPF(サンプロテクションファクター:Sun Protection Factor)の値よりも、PA(プロテクショングレイドオブUVA:Protection Grade of UVA)の値に注目してください。PAとは、シワやたるみの原因となるUV-A波(紫外線A波)をどの程度防げる効果があるのかを示した値です。
PA値は、4段階の「+(プラス)」マークで表示されていて、「+」マークが多いほど、UV-A波を防ぐ効果が高いことを示しています。シミを防ぐには「+++」以上のものを選ぶようにしてください。
【紫外線シミ対策2】日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めを塗る際は、使用説明書の使用量に沿ってたっぷり使うようにしてください。量が少ないと塗りムラが起こり、紫外線を防げない部分が出てきてしまいます。また、日中は2~3時間おきにこまめに塗りなおすことも重要です。
また、紫外線は雨の日や冬の時期でも、また窓を通した室内でも降り注いでいます。できるだけ1年中しっかりUVケアをしましょう。抗酸化力の高い飲む日焼け止めなどを併用することも良い方法です。
生活習慣によってシミを予防・消す方法
生活習慣の改善でも、シミを予防したり、シミを薄くしたりすることができる可能性があります。簡単に生活に取り入れられるので、ぜひやってみてください。
【生活習慣シミ対策1】ストレスを溜めない
活性酸素によりシミができると前述しましたが、活性酸素の原因物質にストレスがあります。ですので、ストレスをなくすことでシミを防ぐことができるといわれています。
適度に運動したり、ゆったり湯船に浸かったり、好きなことをして、ストレスを溜めないようにしましょう。
【生活習慣シミ対策2】食生活に気を付ける
シミ対策に効果がある栄養素には、ビタミンA、C、Eがあります。それらを多く含む食材を積極的にとるようにしましょう。
栄養素別のおすすめ食材
- ビタミンA:ニンジン、小松菜、ブロッコリー など
- ビタミンC:レモン、アセロラ、パプリカ、トマト など
- ビタミンE:アーモンド、ピーナッツ、かぼちゃ など
【生活習慣シミ対策3】質のいい睡眠をとる
質のいい睡眠をとることで、肌のターンオーバーを促し、シミを防ぐことができます。質のいい睡眠をとるには、下記のような点に注意しましょう。
- 寝る30分〜1時間前にはスマートフォン、テレビを見ない
- 夜12時までにはベッドに入る
- 1日6時間以上は睡眠をとるようにする
紫外線予防、生活習慣、美白クリームでシミのない肌に!
シミ対策は、今からでも間に合います。紫外線予防、生活習慣、美白クリームのトリプル効果でシミができるのを防止し、シミを改善していきましょう。
編集部おすすめ!美白クリームを紹介
ここでは編集部が選んだ3つの美白クリームをピックアップしてご紹介します。
【おすすめ美白クリーム1】「セリジエ 薬用ホワイトパックEX」3780円(税込)
深刻なシミ悩みのために開発された美白クリーム。シミケア成分、トラネキサム酸を配合。うるおい成分をナノ化しているため、クリームなのにスッと浸透しシミの根までアプローチ!透明感アップ成分が肌の明るさをサポートし、シミが浮き出しにくい肌を目指せます。
【おすすめ美白クリーム2】「セルニス薬用ホワイトセラム」2380円(税込)レバンテ
潤沢な保湿成分を配合した「セルニス薬用ホワイトセラム」は、しみ・そばかすにピンポイントに作用する薬用美白クリーム。メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。また、日焼けしたあとのシミ・くすみ対策にもおすすめです。
【おすすめ美白クリーム3】「VELUS HQ White Cream」7980円(税込)VELUS
高濃度の「純ハイドロキノン」「ヒト幹細胞培養エキス」や、「プラセンタエキス」「ビタミンC誘導体」「ヒアルロン酸」など、23種の美容成分が配合されたクリームです。これらの成分が曇りのない肌へ導きます。寝る前に塗るだけの簡単ケアもうれしいポイントです。
【おすすめ美白クリーム4】「QuSome ホワイトクリーム1.9」6600円(税込)b.glen
美白効果が高いハイドロキノンを配合した夜用クリーム。肌の明るさを保つ「βホワイト」や透明感を高める「TGP2」などの美容成分も配合されているので、紫外線ダメージを跳ね返し、輝く美白肌に。
【動画でチェック】気になる手・顔を一瞬でキレイにする方法
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