肝斑の原因・治療法・セルフケアを紹介!

そのシミ、肝斑?違いを知って正しい対策を

公開日:2021/06/08

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「肝斑(かんぱん)」という言葉を聞いたことがありますか? 加齢を感じさせる「シミ」のうちの一つを指します。シミは種類によってケア方法が異なりますので、まずは肝斑がどんなものなのかを知って、お手入れしていきましょう。

そのシミ、肝斑?違いを知って正しい対策を
肝斑の治療・セルフケアの方法は?

肝斑とは?他のシミとの違い

肝斑とは?他のシミとの違い

年齢を重ねることで目立ってくる、シミ。ひと言でシミと言っても、原因別にいくつかの種類があります。その中でも「肝斑」は、治療に時間がかかると言われるシミの一つです。シミの種類によって対処方法やお手入れ方法が異なることから、まずはシミの種類と原因を確認してみましょう。

肝斑

頬骨のあたりに、左右対称に浮かび上がることが多い色素斑です。大きくもやっと広がるものから、小さめのシミがたくさん出たり、頬骨にそって細長く広がるものなど、さまざまなタイプがあります。

肝斑の原因は、よくわかっていませんが紫外線や妊娠や経口避妊薬の内服による女性ホルモンバランスの乱れなどが考えられています。そのため、妊娠・出産のタイミングや、30代後半から50代頃の女性にできやすく、閉経後には目立ちにくくなると言われています。

そばかす

漢字では「雀卵斑」と書かれるそばかす。鼻から頬にかけて、小さな点状のものが散らばることが多いシミです。遺伝が関係しているとみられていて、早い人では3~5歳頃からでき始めます。紫外線を多く浴びることで、後天的にそばかすは濃くなります。

老人性色素斑・日光性黒子(にっこうせいこくし)

日焼けジミとも呼ばれ、紫外線によってメラニン生成が過剰に行われた結果、浮かび上がります。紫外線のダメージが蓄積されて現れるため、20~30代あたりからできたシミが加齢によってどんどん濃くなっていくのが特徴です。紫外線を浴びやすい顔や手、腕などに多く現れ、シミの境界線が比較的ハッキリしています。

後天性真皮メラノサイトーシス

表皮内にメラニンが増えて現れるシミとは異なり、真皮内に増えるシミで、アザとして扱う病院もあります。多くの場合、シミやそばかす、肝斑などと混在しているため医師でも迷うことがあるなど、見分け方が難しいとされています。

炎症後色素沈着

ケガや虫刺され、ニキビ・吹き出物などで皮膚が炎症を起こした後にできるシミです。それだけに年代を問わずできるシミで、肌のターンオーバーにより通常は半年から数年ほどで徐々に薄くなっていきます。しかし、こすったり途中で強い紫外線を浴びたりしてしまうと色素沈着が起こり、消えにくくなります。

肝斑の対策は?まずは紫外線を浴びないこと

肝斑の対策は?まずは紫外線を浴びないこと

女性ホルモンの影響があるとされる肝斑は、30代~50代前半ででき始め、50代後半から薄くなる人が多いそうです。

しかし、メラニンが増加してできていることには変わりがなく、自然と薄くなる場合があるとはいえ、その間に強い紫外線を浴びたり、長年の蓄積でさらに濃くなってしまう可能性があります。

大切なのは、できてしまった色素斑を今以上に濃くさせないことです。紫外線対策の心強い味方、日焼け止めやUVカット加工のマスクで予防をしましょう。

日焼け止めでUVカット

シミ対策の基本は、シミの原因となるメラニン色素の生成と関係が深い紫外線への対策です。紫外線対策といえば日焼け止めですが、外出時には日焼け止めを塗ってUVカット効果のあるメイクを施しても、室内ではどうでしょうか。

紫外線は室内でも窓から入ってきている他、洗濯物干しや花への水やり、ごみ捨てなど、ちょっとした時間でも積み重なれば案外多くの時間、紫外線にさらされていることになります。

メイクをしない日でも毎日、SPF30くらいまでの生活紫外線を防ぐ日焼け止めは塗っておきたいものです。特に、紫外線量は4月から増え始め、梅雨の合間の曇り空でも降り注いでいますので、注意が必要です。

ただし、日焼け止め効果を表す数値が高くなればなるほど、成分によってはお肌への負担や刺激は増す可能性があります。室内で過ごす程度であればSPF10〜20、PA++程度の日焼け止めでも大丈夫です。日焼け止めは2~3時間おきに塗り直す必要がありますので、忘れないようにしてください。

また、化粧下地として使えるものや美容成分が配合されているものを選ぶと便利です。自分の肌に合った日焼け止めを日常的に使用しましょう。飲む日焼け止めの併用もおすすめですが、飲むだけでは不十分ですので、必ず塗る日焼け止めも使用しましょう。

キュレル「 潤浸保湿 UVクリーム 日焼け止め SPF30 / PA+++」1650円(税込)
キュレル「 潤浸保湿 UVクリーム 日焼け止め SPF30 / PA+++」1650円(税込)

乾燥性敏感肌の人向けキュレルの「潤浸保湿 UVクリーム 日焼け止め」は、SPF30と室内やちょっとした外出時などの紫外線対策に適したクリームタイプの日焼け止めです。セラミド機能成分やユーカリエキス・アスナロエキスなどのうるおい成分を配合し、化粧下地としても利用できます。

UVカットマスクでUVカット

コロナ禍において外出時に必需品となっているマスク。マスクをしていればお肌が隠れているので日焼けしないと思っていると、後々大変なことになるかもしれません。

紫外線量が増える春から夏にかけては、洋服を着ていてもうっすらと日焼けしてしまうように、UVカット加工がされていないマスクは紫外線を通してしまいます。さらに、マスクと肌がこすれたり、マスク内が蒸れたりして、日焼け止めやメイクは落ちてしまいがちです。

マスク自体にUVカットが施されているものを使うことで、紫外線のダメージからお肌を守ることができます。

KOSE「サンカット UVカットマスク」1540円(税込)
KOSE「サンカット UVカットマスク」1540円(税込)

KOSEの「UVカットマスク」は、「絶対やかない」をキャッチコピーに、紫外線カット率99%を謳う頼もしいマスク。衣類の紫外線防止指数であるUPFも最高値の「50+」となっています。

50回もの洗濯試験をクリアしている耐久性も嬉しいマスクです。

皮膚科・美容外科の肝斑治療ってどんなものがあるの?

皮膚科・美容外科の肝斑治療ってどんなものがあるの?

シミを本格的にケアするなら、病院の皮膚科・美容外科、スキンクリニックでの治療が必要です。

多くのシミは皮膚科・美容外科、スキンクリニックでのレーザー治療が効果的とされますが、女性ホルモンとの関係がある肝斑は内服薬による治療で改善がみられることも。ここでは、それぞれの治療方法を紹介していきます。

内服薬

肝斑は他のシミと違い、内服薬での治療が期待できるシミです。そのため、飲み薬での治療が一般的です。病院などでは、メラニン色素や炎症を抑えるとされる成分「トラネキサム酸」を処方されることが多いです。

外用薬

内服薬と並行して、表皮メラニンの排出を促進するトレチノインと、メラニン色素の生成を防ぐハイドロキノンを組み合わせた外用薬による治療があります。しかし肌質によっては逆に肝斑が悪化する可能性もあり医師の元で使用できるか判断してもらいましょう。肝斑のほか、老人性色素斑・日光性黒子、炎症後色素沈着などの治療にも使われています。病院・クリニックによってはピーリングなどを併用することもあります。

レーザー治療

「やっかいなシミ」とも言われる肝斑。その理由の一つに、レーザー治療は悪化を招くことが挙げられます。肝斑かそうでないかの見極めも難しく、レーザー治療が有効な他のシミと混合していることもあり、治療がしにくいとされていました。

しかしこの数年、肝斑を始めとした、そばかすや炎症後色素沈着にも効果があるとして、治療のための機械を導入する病院が増えています。「レーザートーニング」という名前で多くの病院が紹介しているので、この治療方法を扱っている病院を探してみてください。

ただし、トーニングといってもさまざまな機械、種類があり、医師の間でも意見が分かれます。経験のある医師の元で判断してもらいましょう。

通院のハードルを感じたら、オンライン診療でチェック

通院のハードルを感じたら、オンライン診療でチェック

肝斑がどんなものかを紹介してきましたが、シミの種類によってケア方法が異なるので、できれば専門医の診察を受けたいところです。

でも、病気でもないのに病院に行くのはハードルが高い、忙しくて病院に行けない、あまり出歩けないという人は、オンライン診療という方法があります。

オンライン診療は、スマホの機能を使って、自宅で医師に診てもらうことができるもの。皮膚科や美容外科など導入する病院・クリニックは増えており、スマホで皮膚の状態を診てもらいながらの診療が可能です。

通常は一度、対面診療が必要ですが、新型コロナウイルス感染症対策時限措置として、初診からオンライン診療を受けることができる病院もあります(2021年6月現在)。

オンライン診療のアプリ「オンライン診療・服薬指導アプリ CLINICS」を活用する病院や、独自にWEB会議アプリなどを利用して行っている病院もあります。医師の判断によっては通院が必要となることもありますが、外出が難しい場合に試してみるのも良いでしょう。

※ただし、本来は洗顔して直接肌をみて診断するのが一番正確なので、基本的にはできるだけ皮膚科、美容皮膚科で直接お肌をみてもらうのがおすすめです。

肝斑のセルフケアは?その日のうちにダメージ対策

肝斑のセルフケアは?その日のうちにダメージ対策

病院へ行くほどではないけれど、シミが気になる人は、自宅でのセルフケアから入ってみてはいかがでしょうか。

紫外線によるダメージを受けたとしても肌のターンオーバーが正常なら、できたシミは肌の外に排出されます。

肌の代謝を上げターンオーバーのサイクルを乱さないためにも、規則正しくストレスを溜めない生活や、栄養バランスの取れた食生活を意識するといった体へのケアも大切です。

これらの基本的なケアに加えて、パックなどのスペシャルケアや医薬品の服用などでお肌を整えていきたいものです。

ここでは、編集部おすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。

つけてケアする「セリジエ 薬用ホワイトパック EX」

つけてケアする「セリジエ 薬用ホワイトパック EX」
セリジエ 「薬用ホワイトパック EX」4950円(税込)

セリジエ 「薬用ホワイトパック EX」は、シミの元と言われるメラニンを含む古い角質に着目して開発されたパック。シミケア成分トラネキサム酸や保湿成分メイドホワイト(ツボクサエキス)や、プラセンタを配合し、肌に潤いも与えます。

夜、顔全体に塗って5分経ったら洗い流すだけの簡単お手入れです。その日のダメージはその日のうちにケアするつもりで、紫外線を多く浴びた日などにはプラスアルファのケアを取り入れましょう。

飲んでケアする「トランシーノ」

飲んでケアする「トランシーノ」
【第1類医薬品】第一三共ヘルスケア「トランシーノII 120錠」3740円(税込)

肝斑はシミの中でも体の内側からのケアが期待できると言われています。有効とされるのが、メラニン色素や炎症を抑えるとされるトラネキサム酸です。

トラネキサム酸は病院でも処方される成分で、これを配合した市販薬が第一三共ヘルスケアから発売されている「トランシーノII」です。8週間の連続服用で高い改善効果が認められている話題の医薬品です。

メイクで隠す肝斑

メイクで隠す肝斑

肝斑との付き合いは長期戦です。それまでに手早くシミを隠すなら、メイクが一番手軽です。ファンデーションだけでは難しいものですが、コンシーラーを上手に使えば、シミを目立たなくすることもできます。

さらに仕上げでチークを使い、シミから視線を外させるといったテクニックもあります。また、薄い肝斑なら、ファンデーションと練りチークの合わせ技で、驚くほど自然に隠せます。

コンシーラーで肝斑隠し

コンシーラーはシミにぴったりと吸着してくれるクリームタイプで、肌色よりワントーン暗めの色味を選びましょう。肝斑をコンシーラーで隠すコツは、指の腹を使って少しずつ、軽いタッチでトントンと載せていくこと。少量を何回かに分けて重ねていくイメージです。

次に、ファンデーションでコンシーラーの境界線をぼかしていきます。こちらも指先で丁寧にトントンと肌になじませます。

ただし、こすると刺激で肝斑が悪化する場合もあるので、コンシーラーで隠すことはなるべく避けたいところです。基本的には治療を優先して、どうしても必要なときだけ使うようにしてください。

チークで肝斑から視線を外す

肝斑は頬骨あたりに左右対称に出てくることが多いシミです。そこで、チークを載せてカムフラージュします。

光の効果でシミを目立たなくする、パール感があるチークがおすすめです。重ね付けになるため、粉タイプをブラシなどで付けるよりもパフなどで軽くはたくか、練りチークを指でトントンとつけていきます。

ファンデと練りチークで自然にカバー

「薄いシミならこれだけでOK」のメイクテクニックが、ファンデと練りチークの合わせ技です。方法は簡単。まずはファンデーションと肌色を選ばない赤系の練りチークを同量、手の甲に置いて混ぜ合わせます。

それを肝斑が気になる部分に広めに薄く塗り広げます。ここでも優しく指でトントンと広げていきましょう。赤色のチークは、くすみがちなお肌を血色良く見せてくれるため、若々しい印象も与えてくれます。

肝斑に限らず、シミはセルフケアや病院での治療で改善が見られたとしても、再び濃くなってしまうことが多々あります。焦らず、長く付き合うつもりで毎日のケアを続けていきましょう。

※肝斑ケアは、クリニックでの治療や塗り薬など、「これ一つで効果的」というものではありません。睡眠時間をしっかりと取る、紫外線対策をする、食生活に気を配るなど、日常的にできることから少しずつ始めて、長期戦に備えることが大切です。

監修者プロフィール:鶴田 葵さん(西大寺駅前A皮膚科 院長)

鶴田 葵さん(西大寺駅前A皮膚科 院長)

つるた・あおい 奈良県立医科大学卒業後、神戸大学関連病院(一般皮膚科)へ入局。大阪市北区の美容皮膚科・皮膚科クリニック院長を経て、西大寺駅前A皮膚科を開院。自身も学生時代ににきび・アトピー性皮膚炎を患い悩んだ経緯があり、元患者ならではの目線での診察に定評がある。日本医師会認定産業医、日本皮膚科学会認定専門医。日本美容皮膚科学会所属。

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