ニキビ跡や傷跡の治療は皮膚科でレーザー?

色素沈着とは? 原因や種類、治す方法まで解説!

公開日:2020/09/21

更新日:2020/09/24

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「あれ? 肌がなんだか黒ずんでる?」それは色素沈着かもしれません。当記事では、色素沈着とは何なのか、その原因や色による違い、色素沈着の治し方・治療法や予防法をご紹介します。

色素沈着の原因と対策
色素沈着の原因と対策

色素沈着とは何か?

色素沈着とは何か?

色素沈着とは、皮膚の一部分の色が濃くなったり、黒ずんだりすることをいいます。色素沈着は、濃い色のものもあれば、薄い色のものも、茶色っぽいものや、黒っぽいもの、青みがかったものなど、さまざまな色をしているのが特徴的です。

色素沈着が起こるのは、肌の刺激によってメラニン色素が表皮にある色素細胞(メラノサイト)から過剰に分泌され、表皮や真皮に沈着することによります。

色素沈着の起きやすい部位は?

  • ワキ
  • 腕の外側
  • ひじ
  • ひざ
  • ビキニライン
  • デリケートゾーン

色素沈着が起こる原因は?

色素沈着が起こる原因には、どんなことがあるのでしょうか。主な4つの原因を見ていきましょう。

【色素沈着の原因1】傷痕・虫刺され

色素沈着は、傷、湿疹、虫刺されなど皮膚の炎症によって起こるのが一般的です。これらの色素沈着を「炎症後色素沈着」と呼びます。

どのように色素沈着が起こるのかというと、日傷痕などの肌の炎症が刺激となり、肌を守ろうとしてメラニン色素が生成されます。このメラニン色素は、肌のターンオーバーによって皮膚の外に排出され、通常は消えてしまいます。しかし、ターンオーバーが乱れたり表皮よりも下にメラニンが落ちたりすると、そのまま色素が沈着して肌に残ることがあります。

【色素沈着の原因2】ナイロンタオルなどの過剰な刺激

体を洗うときに、どんなタオルを使用していますか。刺激の強いナイロン製のタオルやボディブラシを使っているなら要注意。実は、毎日それらを使ってゴシゴシと強い力で肌を摩擦すると、色素沈着が起こることもあるのです。これを「機械的色素沈着」または「摩擦メラノーシス」といいます。

「機械的色素沈着」は、鎖骨、肋骨、背骨などの体の突き出た部分によく見られ、20〜30代の痩せ型の女性に多いといわれています。

【色素沈着の原因3】ストレス・不規則な生活・ホルモンバランスの乱れ

色素沈着は、正常なターンオーバーによってメラニン色素が肌の外に押し出され、消えることがほとんどです。しかし、ストレスや寝不足、食生活やホルモンバランスの乱れなどによって、ターンオーバーが正常に行われなくなることもあります。そうすると、メラニン色素がそのまま肌に残り、色素沈着を起こしてしまうこともあるのです。

【色素沈着の原因4】ニキビ・ニキビ跡・傷跡

ニキビが治った後に茶色いシミのような色素沈着が起こるのを「炎症後色素沈着」といいます。日焼けや傷痕によってできる色素沈着と同じです。

原因は、ニキビの炎症部分でメラニン色素が過剰に作られるため。赤みのあるニキビ跡を放置すると、色が赤から茶色に変化して色素沈着となってしまいます。

色素沈着の色による違い

色素沈着には、灰色や青みがかったものと、茶色や黒みがかったものがあります。これは、メラニンの一種である「黒色メラニン(ユウメラニン)」の量や皮膚内での位置(深さ)の関係によって異なるのです。それぞれの色の違いを解説していきましょう。

灰色や青みがかった色素沈着

灰色や青みがかった色素沈着は、表皮の一番下の層の「基底層」にあった黒色メラニンが、皮膚の深い部分である「真皮」に入り込んでしまったことで、そのような色に見えます。このような色素沈着は、黒色メラニンが皮膚の深い部分にあるため、ターンオーバーでは排出できません。ですので、治りにくい色素沈着といえます。

茶色や黒みがかった色素沈着

茶色や黒みがかった色素沈着は、表皮の基底層に黒色メラニンがある状態です。皮膚の浅い部分にあるため、ターンオーバーが正常に行われていれば、黒色メラニンが外に押し出されます。それにより、徐々に色が薄くなったり、消える可能性があり、比較的治りやすい色素沈着といえるでしょう。

色素沈着を治すには? 治し方・治療方法

色素沈着の治すには? 治し方・治療方法

「色素沈着を治したい」という方に、治し方や治療方法をお伝えします。参考になさってください。

【色素沈着の治療方法1】皮膚科を受診する

色素沈着が気になる、時間が経過しても薄くならないなど、症状が改善されない場合は、皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、どの種類の色素沈着なのかを診断し、個人に適した治療法で改善に導いてくれます。

【色素沈着の治療方法2】レーザー治療

色素沈着改善に用いられる治療法に、レーザー治療があります。レーザーを肌に照射してメラニン色素に反応させ、砕いていくという治療法です。ただし、炎症後色素沈着にしみ治療と同じようにレーザーをあてると逆効果となるため、波長を工夫する必要があります。治療期間や回数がかかるので、医師に相談しましょう。(炎症後色素沈着にレーザーをかさぶたができるようにがつんとあてるのは悪化するのでやってはいけない治療です)

【色素沈着の治療方法3】ハイドロキノンクリームを塗る

「肌の漂白剤」と呼ばれ、昨今話題となっているハイドロキノン。これが配合されたクリームを色素沈着部分に塗る治療法もあります。さまざまな色素沈着の中でも、炎症後の色素沈着に特に強力な作用があるといわれています。肌に合わない方もいらっしゃるので、医師の指導を守りましょう。

【色素沈着の治療方法4】ピーリング

ピーリングとは、肌の古い角質をはがすスキンケアのことです。ピーリングによって、ターンオーバーを正常に導き、皮膚の新陳代謝を高め、新しい肌を再生する作用があります。ケミカルピーリングと呼ばれる、グリコール酸を用いた治療は、茶色い色素沈着に効果的です。

色素沈着を予防するためにできること

色素沈着は未然に防ぐこともできます。その予防法をご紹介していきましょう。

【色素沈着の予防法1】ビタミンを摂取する

色素沈着を防ぐには、メラニンの生成を抑えることが大切です。その作用があるビタミンCを摂取するようにしましょう。また、細胞の代謝を助ける働きがあるビタミンB2や、抗酸化作用のあるビタミンEも一緒に摂取すると効果が高まります。

ビタミンは食べ物からバランスよく取るのがいいですが、サプリメントで手軽に補うのもおすすめです。

【色素沈着の予防法2】紫外線から肌を守る

色素沈着にとって紫外線は大敵です。なぜなら、紫外線を浴びることで色素沈着が悪化したり、長引くこともあるからです。

冬や曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。日焼け止めや日傘、長袖などを活用して、1年中、しっかり紫外線対策をするようにしましょう。

【色素沈着の予防法3】炎症をすばやく抑える

日焼けや虫刺されなど、肌に炎症が起きたら、冷やしたり、抗炎症作用のある薬を使ってすばやく炎症を抑えるようにしてください。そうすることで、色素沈着を防ぐことができます。

【色素沈着の予防法4】刺激の強いボディタオルを使わない

ナイロンタオルやボディブラシなどで毎日肌を強くこすると、色素沈着が起こりやすくなると前述しました。ですので、体を洗うときにはそれらの使用をやめて、手でやさしく撫でるように洗いましょう。

【色素沈着の予防法5】規則正しい生活をする

肌のターンオーバーが正常に行われないと、メラニンが肌にとどまり、それが色素沈着を起こしてしまうこともあります。ターンオーバーを正常にするには、規則正しい生活をすることが重要です。質のいい睡眠、バランスのとれた食事、ストレスを溜めないようにすると、ターンオーバーが正常に行われ、色素沈着を軽減できます。

色素沈着を予防・軽減するには、肌のターンオーバーを正常化し、紫外線から肌を守ることが大切です。ご紹介した予防法を徹底すれば、きっと美しい肌を保つことができるでしょう。また、できてしまった色素沈着は、治療で改善できるケースもあります。気になる方は、皮膚科を受診してみることをおすすめします。

色素沈着について教えてくれたのは?
サマンサクリニック院長 貞政裕子

サマンサクリニック院長 貞政裕子

大学病院や有名美容皮膚科クリニックで長年従事した後、東京都練馬区にサマンサクリニックを開院。一般的な保険診療に加え、最新鋭の自由診療にも幅広く対応し、女性医師ならではのきめ細やかな説明と治療が人気。

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