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更新日:2024年03月07日 公開日:2020年06月23日
シミは病気、その治療法、有効成分やスキンケア法も
白く輝くような透明感のある肌が理想ですが、年齢とともにシミは増えていきます。シミができる原因は紫外線だけではありません。正しい知識で、今以上にシミを増やさない! 食事や運動、スキンケア・美容医療のレーザーなどのシミ対策についても解説します。
シミができる最も大きな要因となるのが、紫外線です。紫外線を浴びると、色素細胞が「メラニン」と呼ばれる黒い色素を作ります。
メラニンは美肌の大敵と思われているかもしれませんが、メラニンが作られるのは肌を守るため。紫外線を肌内部まで届かないようにして、肌を守るための自然の仕組みです。そのようにしてできたメラニンは、肌のターンオーバーとともに細胞と一緒に自然にはがれ落ちていきます。
しかし、日焼けなどでメラニンが過剰に作られたときや、肌のターンオーバーが遅くなっているときなどは、肌にメラニンが蓄積してしまいます。それがシミとして肌表面に目立つことになります。
金属がサビてしまうように、体内で酸化が起きることもシミの原因となります。そして酸化の引き金となるのが「活性酸素」です。
体内物質を酸化させる力が強い活性酸素が発生すると、体内のタンパク質やDNAに影響を及ぼし、肌のハリやうるおいを保つコラーゲンを作る働きが抑制されてしまうことも。
また、活性酸素が色素細胞に作用するとメラニンが多く生成され、シミを作ることにつながってしまいます。肝斑の場合は活性酸素増加している時期は目に見えて悪化します。
人間の体内に取り込まれた酸素の一部が活性酸素となりますが、紫外線を浴びることやストレス、大気汚染、タバコでも活性酸素が発生します。そのため、私たちの身体には活性酸素の働きを抑制するシステムが備わっていますが、年齢を重ねるとそれらが働きにくくなり、シミの原因のひとつになることもあるのです。
「ターンオーバー」とは、肌の古い角質がはがれ落ち、新しい細胞に生まれかわる周期のこと。肌の表面である表皮の一番底で新しい皮膚細胞が作られ、それが徐々に上に押しあげられていき、肌の表面まで出てきます。そして、表面に残っていた古い角質がはがれ落ちていくのです。
肌は、一定の周期でこのターンオーバーを繰り返しています。ですので、軽微な肌荒れが起きたとしても、適切なターンオーバーが行われると肌は落ち着いてくるはずです。しかし、寝不足や食生活の乱れ、冷え、ストレスなどが原因で、ターンオーバーは乱れてしまいがちです。ターンオーバーのサイクルが乱れると、メラニンを外に吐き出せなくなりシミが沈着したり肌トラブルが長引いたりしてしまいます。
シミとは、肌にできる色素沈着の総称のこと。シミは、できる場所や現れ方などによっていくつかに分類することができます。ここでは5つの主なシミの種類について解説します。
比較的丸くくっきりしたシミが「老人性色素斑」と呼ばれるもの。これは紫外線を浴び続けての光老化でできるシミで、年齢を重ねるほど色が濃くなったり、大きくなったりするのが特徴です。年月とともに少し厚みが出てくる老人性疣贅(脂漏性角化症)の初期のことも少なくありません。お顔だけでなく手の甲にもよくみられますが、腕や脚にも多発する方もいらっしゃいます。
頬の高い位置などに比較的左右対称で現れる網状のシミは、色素異常症のひとつとして「肝斑」と呼ばれます。場合によっては境界明瞭で1、の老人性色素班と区別が難しい場合や、頬全体あるいは額や口元など広範囲にみられる場合もあります。30代後半からできる方が多く、紫外線、摩擦、女性ホルモンのバランスの乱れ、ストレス、タバコなどで増悪しやすい慢性の疾患です。
鼻のまわりを中心に左右対称性に両頬、場合によっては額や上まぶたなど広範囲に小さい斑点が多数現れるのが「そばかす」です。遺伝的な要因で発生するシミと言われており、色白の方は子供のころからあることも多いです。年々日常生活紫外線とともに色が濃く少し大きくなることが多いです。雀の卵殻に似ているため正式診断名は雀卵斑(じゃくらんはん)といいます。
両頬に通常対称性に2-5㎜大のややくすんだ茶色の斑点が徐々に増えてきます。通常の状態では存在しない真皮という深い部分にメラニンを作る細胞(メラノサイト)が増える疾患です。形によっては2の肝斑と合併していることも少なくありません。
ニキビ・吹き出物や虫刺されやケガなど、皮膚に炎症を起こした結果、その部位に色素沈着の黒ずみを起こしてしまうシミは「炎症後色素沈着」と呼ばれます。
この5種類のシミは、対処法や治療法も異なるため、まずは自分の顔にできたシミがどのタイプに当てはまるのかを見極めることが大切になります。
シミは、できれば作らないに越したことはありません。しかし、すでにできてしまったシミを大きく・濃くさせず、新しいシミを作らないためには、どのようなことができるでしょうか。ここでは、スキンケアや美容医療など3つの対策についてご紹介していきます。
シミを予防、悪化させないためには、なんといっても紫外線対策が基本です。日焼け止めもSPFやPAの意味を理解し、正しい量を塗るようにしましょう。また、今は各種抗酸化作用などで明らかに紫外線による皮膚の障害を抑えることがわかっているサプリメントも各種あります。ただし効果は限定的なので日焼け止めとうまく組み合わせて使用するとよいでしょう。
毎日のスキンケアにも、ぜひシミ対策を取り入れましょう。肌のターンオーバーを正常にキープし、肌を乾燥やトラブルから守るためには、保湿ケアを重視しましょう。さらに、以下のような成分が含まれた化粧品を使用するのも一案です。
これらの化粧品は、正しい分量を数カ月間継続して使うことでシミへの効果が実感できるようになるものが多いため、使用量を少なくしたり、途中でやめたりせず、根気よく続けてみましょう。
また、1年を通して紫外線から肌を守るために、服装に気をつけ、日焼け止めを毎日塗ったり、UVファンデーションや下地を重ねるのもいいでしょう。ただし顔全体の量は500円玉1個が標準、効果の数値だけではなく量が少なくなりがちなので注意が必要です。最近は日焼け止め効果が確認されているサプリメントも各種あるので、上手に組み合わせるといいかもしれません。
もし、「紫外線を多く浴びてしまった、日焼けをしてしまった」と感じたら、美白成分配合のスキンケアアイテムを使ってその日のうちにしっかりと対策しましょう。
シミは皮膚が病的な状態なので即効性を求めるのであれば、やはりクリニックでの治療がおすすめです。シミの治療は診断によって変わりますが、実は正確な診断は皮膚科専門医でも難しいもの。信頼できる医師に診断してもらい治療方針を決めていく必要があります。
上記に代表されるレーザー・光を利用した機器以外にも、ケミカルピーリング、ビタミンCやトラネキサム酸、ハイドロキノンなど美白作用のある成分を注射や機器で皮膚に入れる治療、外用薬や内服薬など、効果とダウンタイムの許容度によって患者さんに合った治療方針を決めていきます。
いずれの方法にせよ、医師との綿密な相談のもと、治療費やダウンタイムを含めた治療期間、アフターケアの内容などをしっかりと把握してから治療を行いましょう。
白く輝くような透明感のある肌が理想ですが、年齢とともに肌に現れてしまうのが、残念なシミ。顔にシミがあると老けた印象を持たれてしまいますし、自分で鏡を見たときにも気分が落ち込んでしまいそう……。
そもそも、なぜ肌にシミができてしまうのでしょうか? まずは、シミがどのようなものなのか、また、シミの種類とできる原因について知っておきましょう。
一度できてしまうと簡単には消えないのがシミの特徴です。だからといって、シミを放置するのは危険。実は良性でも治療困難な疾患だったり、良性のできものではなかったということもあります。
「脂漏性角化症」とは、「年寄りイボ」とも呼ばれるもので、高齢者の顔などによく見られるイボ状のものです。とはいえ、若い方や顔以外の体にも発生します。最初は平たく、老人性色素班と区別できなかったシミが少しずつ盛り上がり、イボのように突起することがあります。これは表皮の細胞の異常で、表面に増殖するとともに、場合によっては皮膚の深部に増えていくこともあります。
治療方法としては、炭酸ガスレーザーでの蒸散、液体窒素での凍結療法、手術で切除する方法などがあります。隆起がひどくなければ、通常のシミ用のQスイッチ型レーザーや局所的な強いケミカルピーリングが効くこともあります。いずれにしても取り除くことが必要です。
「赤シミ」とも呼ばれる「日光角化症」は、高齢者の顔や手、背中などによく見られ、長期間紫外線を浴びることで発症するとされています。若くても紫外線にかなりあたってきた場合はできることがあります。痛みやかゆみはなく、触ると表面がガサガサしていて、少し硬く感じる赤っぽいシミは、日光角化症の可能性が高いかもしれません。日光角化症は、皮膚がんの元にもなることもありますので注意が必要です。
治療方法としては、保険適応の液体窒素での凍結療法や塗り薬、手術で切除する方法が一般的です。海外では光線力学的療法(PDT)も標準療法です。
シミと思っていたら実は皮膚がんということがあります。シミがいびつな形で広がったり、色ムラがあったり、盛り上がってきたら注意が必要です。とくに高齢者のメラノーマの悪性黒子型は脂漏性角化症と区別がつきにくいことがあります。普段のシミとは異なると感じたら、早めに皮膚科専門医に相談することをおすすめします。
治療方法としてはレーザーではなく、手術が一般的です。
シミもくすみもない美肌は、簡単に作られるものではないかもしれません。しかし、日々の紫外線対策が第一ですがスキンケアを見直すことで、シミのない美しい肌を目指すことができます。決して諦めることなく、いくつになっても美しい美白肌でいられるように対策を行いましょう!
皮膚科医。日本医科大学を卒業し同大学皮膚科講師に。その後、ハーバード大学でレーザーの臨床研究などを経て帰国し、銀座スキンクリニックを開院
※この記事は2020年6月の記事を再編集して掲載しています。
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