マツケンサンバIIの必須アイテム・サンバ棒の作り方
2023.08.102019年12月02日
今日から始める50の手習い(2)
「コンディショニング」で体の不調を解消する!
知的好奇心にあふれる大人女性が、50代の今から始めてみたいこと、いろいろありますよね。そんなあれこれに、コラムニストの柚原路子さんがトライします。今回は「コンディショニング」。何かと不調を抱えるお年頃、がんばりすぎず、体を整えます!
「コンディショニング」ってどういう意味?
50代も半ばになると、肩や腰などの痛みが気になる方も多いのでは。養命酒製造の「30~50代女性の健康意識と実態調査」によると、30~50代の女性の8割以上が、病気ではないものの、なんとなく調子が悪かったり、体がつらかったり、いわゆる“未病”の状態にあるそうです。
これらの症状の解消方法としては、通院や薬の服用といった対症療法ではなく、体質そのものを改善する原因療法を選ぶ人が9割以上を占めているとか。
こうした中で最近、よく見聞きするのが「コンディショニング」です。これはそもそもアスリートのために開発されたものが、今では一般人向けにも広がっているのだとか。
関連団体のNSCAジャパンでは、一般の人々にとっての「コンディショニング」を、「日常生活を快適に送るために、筋力や柔軟性、全身持久力をはじめとする種々の体力要素を総合的に調整すること」と定義しているそうです。
今回、私が「コンディショニング」を体験するに至ったのは、私自身、未病の症状に悩まされていたことに加えて、最近、足首の痛みが気になっていたところに、たまたま数か所の「コンディショニング」関連施設のチラシがポスティングされてきたのがきっかけです。
そこで、知人からすすめられたあのライザップが運営する「SOUGYM(ソウジム)」と、数あるチラシの中から私の目にとまった、「Natural muscle(ナチュラルマッスル)」の2か所のサービスを体験してみることにしました。
ITとトレーナーを併用してトレーニングを最適化
「SOUGYM」は、ライザップが運営する50代以上を対象としたセミパーソナルジム。体験を行った2019年10月は、Webサイト上に「1000円で手ぶら体験」が期間限定でできる旨が記されていたので、さっそく電話で問い合せてみたところ、希望日時と名前を言うだけで、あれこれ聞かれることもなくあっという間に予約が完了しました。
「手ぶら体験」というだけに、体験当日はトレーニングウェアはおろか、タオルも飲料も持たずにJR吉祥寺駅から徒歩数分の店舗に出向くと、入り口カウンターで男性スタッフが出迎えてくれました。
Tシャツとハーフパンツ、タオルにミネラルウォーターが入ったバッグを手渡され、シューズロッカーに靴を入れた上で、案内されるままにロッカールームに移動しました。
白を基調としたシンプルなデザインのロッカールームは、シャワールーム、化粧室、パウダールームもあって広々。トレーニングウェアに着替えてロビーに戻ると、カウンセリングルームに通され、そこでスタッフから体験の動機や最近の体調を聞かれるとともに、SOUGYMについて説明を受けました。
同店のトレーニングマシンは、ドイツ製の「milon」という高性能マシンだそうです。初回に体をスキャニングすることで、以降はバンドをかざすだけで個人に合わせてマシンが自動調整する仕組みになっているとか。こうした最先端のテクノロジーと、栄養学や効率的な結果に導くための生理学などRIZAP独自のメソッドを学んだ専属トレーナーによるサポートを併用することで、セミパーソナルなサービスを実現しているのです。
スタッフの説明が終了すると、トレーニングルームに移動。室内には、部屋の中に大きな円を描くように筋肉系と有酸素系のトレーニングマシンが10種類近く設置されており、まずは各マシンの使い方の説明を受けると同時に、体のデータをスキャニング。
これが終わると、間もなくしてトレーナーと、40~50代とおぼしき数人の女性会員が入室してきました。
軽快なBGMが流れる中、ストレッチによるウォーミングアップを行った上で、いよいよ同店の“売り”である「サーキット・トレーニング」をスタートしました。これは、エアロバイクをはじめとする有酸素運動系と、腕・足・腹筋・背筋などの筋肉トレーニング系双方のマシンを順番にこなしていく17分30秒のプログラム。
たった17分30分とはいえ、やってみると意外と大変で、終了後は再びストレッチをしてクールダウン。達成感で満たされた私たちは、最後にトレーナーとハイタッチ! メンバーのみなさんは元気いっぱいの笑顔でロッカールームに消えていきました。
一方、体験者の私は、再びカウンセリングルームに移動して、スタッフから補足説明を受けると同時に、感想や質問を求められました。一連の体験プログラムはここまでで終了。後はロッカールームに戻り、シャワーに入って服を着替え、最後にクレジットカードで体験料を支払い(現金は不可)、店を後にしました。
体験を通して、マシン・トレーニングは一人黙々と取り組むのではなく、他のメンバーと一緒に取り組んでこそ楽しめるものであることを痛感。また、スタッフのアドバイスは、トレーニングについてはもちろん、最近の体調に至るまで広範囲に及ぶと同時に、丁寧で心がこもっている印象を受けました。ちなみに12月は「手ぶら体験」はありませんが、
パーソナルなサービスを隅々にまで徹底
「Natural muscle」は、コンディショニング&メンテナンスに特化した施設。同店では、日本コンディショニング協会が提唱する「筋肉の調子を整え(リセット)、再教育(アクティブ)すること」を定義に、コンディショニングに取り組んでいます。
通常8800円の体験料が平日の14~17時に限り3300円の特別価格になることに加え、入会金10800円も無料になる(2019年10月時点)という三軒茶屋店のチラシを見て、Webから申し込みました。
体験当日、約束の時間に店舗に向かうと、受け付けカウンターでは男性スタッフが待機しており、名前を告げるとすぐに1階のロッカールームに案内してくれました。持参した自前のTシャツとパンツに着替えて表に出ると、まずは準備運動代わりに、ハーブティーを飲みながら15分間の足浴をするとのこと。
足浴を終え、担当スタッフとともに2階のスタジオに入ると、そこでは40代とおぼしき女性1名がトレーナーの指導のもとで「コンディショニング」を行っていました。
スタジオでの最初のステップは姿勢分析。鏡に向かって自然に立つことで、担当スタッフに体のゆがみを観察してもらうのですが、自分ではまっすぐ立っているつもりでも右に傾いていると言われ、鏡の中の自分を改めて確認すると、心なしかそんな気がしてきました。
次のステップはリセット。これは日常生活で硬くなった筋肉をリセットするプロセスで、床暖房の効いたスタジオで横になり、力を抜いて手足を動かすことで、足首の痛みが緩和されたり、姿勢が改善されたり……。私の体にもわずかではありますが、確実な変化が感じられました。
最後のステップであるアクティブは、リセットで整えられた体を維持することを目的としたプロセス。私は前半で質問をしすぎて、このステップに十分な時間を取ることができなかったのですが、「コンディショニング」は継続することが重要であり、今回、教えてもらった、私の症状に最適なコンディショニング種目を毎日、続けるように口酸っぱく言われました。
一連のプログラムが終了すると、再びロッカールームへ。シャワーはないもののウエットタオルを用意してくれるので、これで汗を拭いて服を着替えれば、すべてのプロセスが終了。最後に体験料を支払うと、3週間後ぐらいに体調確認の電話を入れてもよいかと尋ねられ、迷った末にOKしました。
私が訪れた三軒茶屋店は小規模ながらも、ハーブティーが体調に合わせて選択できたり、汗拭き用のウエットタオルも温・冷から選択できたり、「コンディショニング」に限らず細部にまでパーソナルなサービスを徹底していました。また担当トレーナーも、セールス色を抑えて、あくまでも体調改善にフォーカスする姿勢に好感が持てました。
自分に最適なサービス選びと、継続的取り組みがポイント
そもそも「コンディショニング」には決められたプログラムがあるわけではなく、ストレッチや筋力トレーニングなど、筋肉のバランスや姿勢を整えて体の調子をよくするためのすべてが含まれているとのこと。実際、今回の体験に先駆けてリストアップした施設のいくつかでは、運動のみならず食事や睡眠、ストレス管理など、未病の要因となりうるさまざまな要素をカバーしていました。
また、施設の母体に目を向けると、スポーツクラブやリラグゼーション施設がサービスメニューの1つとして提供するケースもあれば、「コンディショニング」に特化したサービス提供施設も。こうした中、「コンディショニング」を開始するに当たっては、自分自身の生活環境や症状にフィットする最適なサービスを選ぶことが大切です。
加えて「コンディショニング」はそもそも、1回体験するだけではなく、継続的に取り組んでこそ効果が期待できるもの。自分の症状にフィットするコンディショニングの方法を学ぶとともに、これに継続的に取り組んでいくことが重要だといえるでしょう。
人生100年時代といわれる昨今、私たちが幸せな人生を全うするためには、健康寿命をいかに延ばすかが大きなポイント。その中間地点にあるハルメク世代は、この辺りでこれまでの人生を見直すと同時に、これからの後半戦を見据えて、「コンディショニング」に挑戦してみてはいかがでしょうか?
<今回訪ねた場所>
SOUGYM
TVCMでおなじみのライザップグループが2019年5月にオープンした、50代以上を対象としたセミパーソナルジム。最先端のシステムとプロ人材によるサポートをミックスしたトレーニングの個別最適化から生活改善に至るまで、トータルなサービスを提供しています。https://sougym.jp/
Natural muscle
東京都内に5店舗、神奈川県横浜市に1店舗を展開するコンディショニング&メンテナンスに特化したトレーニング施設。同店のCTO(最高技術責任者)である有吉与志恵氏が20年前に運動指導者の体調改善のために開発したオリジナル・メソッドを提供。今日ではアスリートに加え、一般の人々も利用しているそうです。https://naturalmuscle.jp/
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