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素朴な疑問けんちん汁と豚汁の違いって?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
今日はとっても寒いので、今晩のメニューは豚汁と炊き込みご飯にしようと思い、スーパーへ。「豚汁はやっぱり具沢山でなくちゃ! 」と材料をカゴへ入れているとふと疑問が……。
そういえば、豚汁とけんちん汁って似ているわよね。どこが違うのかしら。気になったので調べてみました!
けんちん汁と豚汁の違い
ごぼうやにんじんなどの根菜を数種類使い、味噌などで味付けした豚汁とけんちん汁。寒い日に食べると体が温まってホッとしますが、具体的にどこが違うのかと聞かれると悩んでしまいます。
豚汁とけんちん汁の作り方には、以下のような特徴があります。
- けんちん汁は肉を使用せず、具材を一度炒めてから煮込み、塩と醤油で味を付ける
- 豚汁は豚肉や野菜を煮込んで、味噌で味を付ける
もともと、けんちん汁は精進料理が発祥です。すまし汁の一種だともいわれており、肉や動物性食品を使用せず、だしも昆布やしいたけから取ります。
また、具材を一度油で炒めるのも特徴で、味付けには塩と醤油を使い、豆腐を崩して入れることもあります。
一方、豚汁は豚肉が入っているのが特徴です。具材は炒めずに煮込み、味噌で味を付けます。
入れる具材に決まりはなく、根菜類の他に白菜やきのこを入れたり、さつまいもで甘みを出したりなど独自のアレンジをすることもあるようです。
しかし最近では、けんちん汁に肉を入れたり、カツオ節でだしを取って味噌を入れたりなど、両者の具材や調理方法の違いはほとんどなくなってきています。
けんちん汁の「けんちん」の意味って?
けんちん汁は「普茶」という中国の精進料理の中の「巻繊(けんちゃん)」が日本語になったという説や、鎌倉の建長寺の精進料理であった「建長汁」が「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説など、その発祥には諸説あります。
建長寺では700年以上前からけんちん汁が食べられていたといわれており、一説によると、日本各地にけんちん汁が浸透したのは、建長寺で修行した僧侶が各地に派遣されたからだといわれています。
また、豆腐が入っているのは、修行僧が落とした豆腐を建長寺の初代住職が拾い集めて洗い、汁に入れたことがきっかけという逸話も残っているそうです。
けんちん汁は寒い時期に好まれる料理であることから、関東の一部の地域では節分や恵比寿講などの季節の行事で食べられることもあります。
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参照:瓢斗 渋谷店

イラスト:飛田冬子
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