舞台に立ち続けるために 70歳を過ぎて始めた筋トレ
「6週間のダンスレッスン」で、6種類のダンスを6週間で覚えていく主人公リリーを演じる草笛さん 撮影:望月ロウ(ハルメク2010年10月号より)
「6週間のダンスレッスン」で私が演じたのは、一人暮らしの老婦人リリー。親子ほど年の離れたゲイのダンスインストラクターからスウィング、タンゴ、ワルツなど6種類のダンスを教わるうちに、ぶつかり合いながらも心を通わせていくというストーリーです。
私が足腰を鍛えているのは
人に迷惑をかけず、
あの世にスッと逝くため
70年以上にわたり舞台、映画、ドラマの第一線で活躍している草笛光子さん。90歳を迎えた今も、ピンと伸びた美しい姿勢と軽やかな身のこなしをキープしています。第4回は、「女優は体が資本」という草笛さんに、毎日実践している健康法について伺います。
「6週間のダンスレッスン」で、6種類のダンスを6週間で覚えていく主人公リリーを演じる草笛さん 撮影:望月ロウ(ハルメク2010年10月号より)
「6週間のダンスレッスン」で私が演じたのは、一人暮らしの老婦人リリー。親子ほど年の離れたゲイのダンスインストラクターからスウィング、タンゴ、ワルツなど6種類のダンスを教わるうちに、ぶつかり合いながらも心を通わせていくというストーリーです。
たった二人だけの舞台で、2時間半近く出ずっぱり、しゃべりっぱなし。さらに舞台の上でさまざまなダンスを踊るわけですから、体力の消耗が激しく、東京公演を終えたとき、私は熱を出して寝込んでしまいました。その後、何とか大阪公演を乗り切ったものの、“このままではダメだ”と危機感を覚えたんです。
当時73歳。“舞台の上では誰にも助けてもらえない。これからも舞台に立ち続けるために、体力をつけなければ”と考えて、体を鍛えることにしたわけです。