意外と知らない防災の知識

地震や台風に備えよう!知っておくと役立つ防災情報

公開日:2020/06/29

0

日本は地震が多い国。平時から地震に備えておくと、いざというときに安心です。また、ここ数年、夏~秋にかけて大雨や台風が多発しています。水害についても知識を持ち備えましょう。

20200629_素朴な疑問まとめ

防災グッズとして必要なものとは

防災グッズには、自宅に備蓄しておくものと、避難時の持ち出し用があります。首相官邸ホームページ「災害に対するご家庭での備え」によれば、自宅に備蓄する飲料水は、1人1日3Lを目安として、3~4日分必要。非常食は、火を通さなくても食べられるレトルト食品、インスタント食品、ビスケット、缶詰などをストックしておき、古いものから順に消費する「ローリングストック」がよいとされています。

ばんそうこうや包帯、ガーゼ、はさみ、ピンセットや消毒薬といった医薬品は、日頃から在庫があるかチェックしておきましょう。防寒具や雨具、軍手も忘れずに。下着と靴下は多めにあると安心です。停電時には、懐中電灯と予備の電池、ろうそくやマッチが活躍するでしょう。もし電池で使えるラジカセがあれば、インターネット回線がつながらなくても、ラジオで災害情報が確認できます。

次に、総務省消防庁が推奨する最低限の持ち出し用防災グッズは以下のものです。
印鑑、現金、救急箱、預金通帳、懐中電灯、ライター、缶切り、ろうそく、ナイフ、衣類、手袋、哺乳びん、インスタントラーメン、毛布、ラジオ、食品、ヘルメット、防災頭巾、電池、水

平時から必要なものをそろえ、定期的に食品の賞味期限や電池が使えるかなどの確認をしておきましょう。

参照:防災グッズとして必要なものとは?

 

防災マップ・ハザードマップとは

「防災マップ」とは、災害時の避難経路や避難場所を記入した地図のことです。台風や地震、その他の災害などのときに、速やかに安全な場所に避難するための情報が記載されています。

よく似たものに「ハザードマップ」がありますが、こちらは災害の被害予測を地図上に示したもので、災害の種類別に作成されているのが特徴です。例えば、河川が氾濫したときに危険なエリアがどのあたりか、地震が起こったときに注意すべき箇所などが、災害別に確認できるようになっています。

市町村によっては、防災マップとハザードマップををまとめた「防災ハザードマップ」を作成しているところもあるようです。防災マップは、最寄りの役所に行けば無料でもらうことができます。いざというときのために、手に入れておくとよいでしょう。市町村のオフィシャルホームページで公開されていることも多いので、ネットから確認するのもおすすめです。

防災マップで確かめておきたいのは、自宅近くにある避難場所と経路。もしものときは、家族全員が各自で避難場所まで行けるように確認しておくのがベストです。機会があれば、家族で避難経路を歩いてみるのもいいかもしれません。

他におすすめしたいのが、市町村が提供している「防災アプリ」をスマホにダウンロードしておくこと。防災アプリや防災マップなどの名前で検索してみましょう。防災アプリは「全国避難所ガイド」など無料で使えるものも多く、「震災時帰宅支援マップ首都圏版」のように、オフラインでも使えるものもあります。

参照:防災マップって何?
 

洪水ハザードマップとは

「ハザード」というのは「危険要因、危険有害性」という意味の英語です。「ハザードマップ」は「被害予測地図」とも呼ばれ、自然災害が起こった場合にどんな被害が起こるのかを予測し、被害の範囲と被害度、避難場所までの避難ルートなどを地図上に示したものです。

日本では1990年代から作成が始まり、2011年の東日本大震災以降は国と地方自治体が一体となって情報収集と活用が進められてきました。地震や土砂災害、津波、火山など災害タイプごとにハザードマップが作られていて、そのうちの一つが「洪水ハザードマップ」です(水害ハザードマップともいいます)。

日本には洪水または高潮による水害を軽減し、公共の安全を保つために制定された「水防法」という法律があり、水防法に基づいて全国で国管理の448河川、都道府県管理の1627河川が指定されています(2019年3月時点)。これらの河川で洪水の恐れがあるときには、川の水位や流量などを示して速やかに対策・避難を進めるよう国によって定められています。

指定河川で最大規模の雨が降り、万が一、洪水が起きた場合に浸水の危険がある区域や危険レベル、避難ルートや避難場所などの防災情報を地図上にまとめたものが、洪水ハザードマップ。浸水するエリアはもちろん、浸水の深さもレベルごとに色分けされているので、危険な場所や深刻度がひと目でわかるようになっています。

洪水ハザードマップは全国1323市町村で公表されていて、各自治体の窓口で配布されている他、インターネットでも確認することができます。

参照:「洪水ハザードマップ」って何?

 

災害時の連絡の取り方

災害時には、固定電話や携帯電話が一部の被災地の回線に集中するため「輻輳(ふくそう)」という状態になり、電話がつながりにくくなってしまいます。早く連絡を取りたくて電話をかけても、NTTでは輻輳の状態になると、「ただいま電話がつながりにくくなっております」というメッセージが流れ、電話がなかなかつながりません。

そんなときにぜひ知っておきたいのが「災害用伝言ダイヤル(171)」というNTTの無料のサービスです。地震、噴火などの災害の発生により、被災地に通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。固定電話や携帯電話から「171」にダイヤルして、音声ガイダンスに沿って操作することで、メッセージを録音することも聞くこともできるサービスです。

例えば、避難所へ移る前に「171」に自宅の電話番号とメッセージを録音しておけば、他の地域に暮らす家族が自宅の電話番号を頼りに、このメッセージを聞くことができます。伝言は1回につき30秒以内、20件まで。あらかじめ暗証番号を決めておけば、他の人にメッセージを聞かれる心配はありません。

「171」は携帯電話でも固定電話でも利用できます。また、スマホやパソコンを利用される方は「web171」という「災害用伝言板」サービスを使いテキストでメッセージを送ったり確認したりすることも可能です。音声の録音再生を行う「災害用伝言ダイヤル」と、文章で連絡を取り合う「災害用伝言板」は相互に確認できるので、いざというときのために覚えておきたいサービスです。

その他の通信手段としては、携帯電話の基地局が無事であれば、LINEなどの無料通話アプリを利用することで、この輻輳を回避することができるそうです。普段から利用している無料通話アプリがあれば、それを優先的に利用するのも有効かもしれません。ただ、インターネットの回線も容量は定められていますし、一定の地域にアクセスが集中すれば利用しづらくなることもあります。無料通話アプリであっても要件は本当に必要なことを伝え合う程度に留めておく配慮も必要でしょう。

参照:災害時、家族とどうやって連絡を取り合えばいいの?
 

気象情報の注意報と警報と特別警報の違い

気象庁のホームページによると、注意報は「これから自然災害が発生するかもしれない」という注意喚起を意味しています。現象が災害の可能性をはらむと、注意報が発表されるのです。

注意報には以下の16種類があります。
大雨、洪水、大雪、強風、風雪、波浪、高潮、雷、濃霧、乾燥、なだれ、着氷、着雪、融雪、霜、低温

基本的には、表面雨量や流域雨量の指数、風速や波の高さといった気象要素を基準に決められていますが、地震による地盤のゆるみ、噴火による火山灰などの影響がある場合は、新たな暫定基準が設けられることもあるそうです。

注意報で想定される自然災害が「重大な自然災害」に変化すると、「警報」が発表されるのだそうです。被害や危険の可能性が高まり、災害の規模が大きくなるかもしれないということです。

警報には以下の7種類があります。
大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮 

特別警報は、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災レベルの大きな災害が起きるおそれのあるときに発表されます。ちなみに、注意報と警報に含まれていた洪水は、特別警報からは含まれず、指定河川洪水予報で発表されます。特別警報が発表されたら、避難勧告の有無に関わらず、速やかに安全を確保しましょう。内閣府の「避難勧告等に関するガイドライン」でも、緊急時は自らの判断で避難行動をとることが推奨されています。

特別警報には以下の6種類があります。
大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、暴風雪、波浪、高潮、大雪

また、津波、火山噴火、地震については、警報と呼ぶが特別警報と位置づけるものが3種類あります。
大津波警報、火山噴火警報(居住地域)、緊急地震警報(震度6弱以上の地震)

特別警報は数十年に一度の災害を想定しているため、国民に「最大級の警戒」を呼びかけるものとして定義されています。対象になった地域はこれまで経験したことのない状況になるかもしれません。正しい情報を把握することが重要です。

気象庁では、常にエリアごとの注意報と警報、特別警報が確認できます。現在発表されている予報がどのように変化するかは、「警報級の可能性」という項目を見れば、5日先まで予測されています。

参照:気象情報の注意報と警報はどう違うの?

 

避難時に役立つエマージェンシーシートとは

「エマージェンシー(emergency)」とは、非常事態、緊急事態を意味する言葉で、エマージェンシーシートは、災害時や遭難時の使用に適した防災シートのことです。素材はポリエステル性のフィルムにアルミニウムを蒸着させているものが多く、毛布や布団よりずっと薄いのに、寒さや暑さ、風や雨から体を守ってくれます。「エマージェンシーブランケット」、「サバイバルシート」、「アルミブランケット」、「レスキューシート」とも呼ばれています。

断熱性と防水性があるため、炎天下は日よけとして、雨天時は雨よけやレインコートとして使用できますし、ひもを通すループ穴があるタイプは、しっかり固定することで風よけになります。また、保温性にも優れているので、敷いたり体をくるんだりすると、防寒具になります。防寒については注意点が一つ。アルミ素材は保温性に優れている反面、通気性がありません。汗が蒸発せずに、かいた汗で逆に体を冷やすケースもあるそうですから、長時間の使用の際は換気をした方がいいかもしれません。

エマージェンシーシートは、メーカーによってさまざまなタイプがあります。例えば、金銀2色のリバーシブルタイプは、防寒と断熱をより効果的に使い分けられるます。防寒は、熱を吸収しやすい金色を体の外側にして熱を集め、保温性を高めることができます。また、銀色を外側にすると、直射日光や熱を反射し、炎天下でも涼しくすることができます。

避難所などで大勢の人と過ごすことになったら、プライバシーの確保が危惧されますが、エマージェンシーシートを1枚持っていれば、着替えや授乳などで人目を避けたいときの目隠しカーテンとしても活躍してくれるでしょう。

参照:エマージェンシーシートって何?

 

■もっと知りたい■

ハルメクWEB編集部

雑誌「ハルメク」の公式サイト。50代からも輝く女性の毎日を応援する、暮らしや美容に役立つ記事をお届けします。 無料会員登録をすれば、会員限定記事へのアクセスや豪華プレゼント応募などの特典も!

この記事をマイページに保存

\この記事をみんなに伝えよう/

ページ先頭へ