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素朴な疑問「洪水ハザードマップ」って何?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近は全国で集中豪雨が頻繁に起こり、異常気象が当たり前になりつつあります。ある日突然、家に大量の水が押し寄せてきて、大切なものを根こそぎ奪い去っていく、天災とは恐ろしいですね……。
だからこそ、にわかに気になってきたのが「洪水ハザードマップ」という言葉。ハザードマップって災害がある度に話題に上りますが、実はよくわかっていません。防災に関するギモンは、今のうちにしっかり調べておきましょう!
そもそもハザードというのは「危険要因、危険有害性」という意味の英語。ハザードマップは「被害予測地図」とも呼ばれ、自然災害が起こった場合にどんな被害が起こるのかを予測し、被害の範囲と被害度、避難場所までの避難ルートなどを地図上に示したものなんだそうです。
日本では1990年代より作成が始まり、2011年の東日本大震災以降は国と地方自治体が一体となって情報収集と活用が進められてきました。地震や土砂災害、津波、火山など災害タイプごとにハザードマップが作られていて、そのうちの一つが洪水ハザードマップです(水害ハザードマップともいいます)。
日本には洪水または高潮による水害を軽減し、公共の安全を保つために制定された「水防法」という法律があり、水防法に基づいて全国で国管理の448河川、都道府県管理の1627河川が指定されています(2019年3月時点)。これらの河川で洪水の恐れがあるときには、川の水位や流量などを示して速やかに対策・避難を進めるよう国によって定められています。
指定河川で最大規模の雨が降り、万が一、洪水が起きた場合に浸水の危険がある区域や危険レベル、避難ルートや避難場所などの防災情報を地図上にまとめたものが、洪水ハザードマップ。浸水するエリアはもちろん、浸水の深さもレベルごとに色分けされているので、危険な場所や深刻度がひと目でわかるようになっています。
洪水ハザードマップは全国1323市町村で公表されていて、各自治体の窓口で配布されている他、インターネットでも確認することができます。最近ではマップを作るにあたって地域住民の声も積極的に反映されているそうで、全国の地形や特性に合わせた実用的なマップ作りが進められているのは心強い限り!
日本の歴史は、まさに洪水との戦い。山と海に囲まれた日本は高低差が大きく、大雨が降ると川の上流から下流へと一気に水が流れ込むため、短時間で洪水が起きやすい国なんですって。自分の身はもちろん、大切な人の命を守るためにも、洪水ハザードマップをチェックして、みんなで万が一のときに備えましょう。
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国土交通省 洪水浸水想定区域図・洪水ハザードマップ 「洪水浸水想定
イラスト:飛田冬子
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