災害時の水や食品はどのくらい必要?

災害に備える!食料備蓄の目安とローリングストック法

公開日:2020/09/01

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災害時の食料備蓄はどのくらいの量が必要なのでしょうか?水やお米、野菜、保存食など1週間分の食料備蓄の目安と、無理なく備えるローリングストックについて解説します。9月1日の防災の日をきっかけに、今一度家庭内の防災対策を見直しましょう。

災害時の食料備蓄の目安は?
災害時の食料備蓄の目安は?

ライフライン復旧まで何日かかる?物流への影響は?

災害時はライフラインの復旧に時間がかかる
ライフラインの復旧までは備蓄食料が頼りに

大きな災害が発生したときは、電気・水道・ガスなどのライフラインも被害を受け、供給が止まってしまうことがあります。災害後、ライフラインが復旧するまでにどのくらい時間がかかるのでしょうか?

東日本大震災(2011年3月11日)と阪神淡路大震災(1995年1月17日)の例では、9割程度復旧するまでの日数は以下の通りです。

電気の復旧までにかかった日数

東日本大震災:6日、阪神淡路大震災:2日

水道の復旧までにかかった日数

東日本大震災:24日、阪神淡路大震災:37日

ガスの復旧までにかかった日数

東日本大震災:34日、阪神淡路大震災:61日

つまり、電気が一番早く復旧し、次に水道、最後にガスが復旧しています。水道、ガスの復旧は電気に比べると、かなりの時間がかかることがわかります。

このようなライフラインの状況や交通状況の影響もあり、災害発生後、支援物資が届けられるまでにおおむね3日以上かかるといわれています。スーパーやコンビニエンスストアなどでは物流が途絶え、1週間程度は食料が買えないことが考えられます。

そのため、家庭でも災害に備えて最低でも3日分、できれば1週間分の食料を備蓄しておく必要があります。

災害時の食料備蓄の目安!大人2人・1週間分(21食)

主食・主菜・副菜で栄養を取れるメニューに
備蓄食料は主食・主菜・副菜のバランスを考慮して

大人2人、1週間分の食料を備蓄するとしたら、どのような食品を揃えるといいのでしょうか?ここでは、農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)」から、大人2人・1週間分の食料備蓄の目安をご紹介します。

水(飲料水+調理用水)の目安

  • 2L×24本 ※1人1日およそ3L程度

食料の目安、おすすめの食品

主食

  • 米:2kg×2袋 ※1人1食75g程度(備蓄は1袋消費したら1袋買い足す)
  • 乾麺:そうめん2袋(300g/袋)、パスタ2袋(600g/袋)など
  • カップ麺類:6個
  • パックご飯:6個
  • その他:ロングライフ牛乳、シリアル など

主菜

  • レトルト食品:牛丼の素、カレーなど18個、パスタソース6個
  • 缶詰(肉・魚):18缶(お好みのもの)

副菜、その他

  • 日持ちする野菜類:タマネギ、ジャガイモ など
  • 調味料:砂糖、塩、しょうゆ、めんつゆ など
  • 梅干し、のり、乾燥わかめ など
  • インスタントみそ汁や即席スープ
  • 野菜ジュース、果汁ジュース など

参照:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(平成31年3月)」

備蓄する食品の選び方・ポイント

食料備蓄のポイントは、災害時でも問題なく食べられること、賞味期限が長いこと、栄養が取れることです。災害後の生活はストレスが多く、食べたいと思ってもすぐには買えないため、お菓子など甘い物やコーヒーなどの嗜好品も備蓄しておくと安心です。

常温保存できる賞味期限が長い非常食

非常食におすすめのパンの缶詰め
非常食におすすめのパンの缶詰め

大きな災害時は電気も止まってしまいます。電気・水道・ガスなどのライフラインが使えないことを想定して、常温のまますぐに食べられる食品を3日分程度は用意しておくといいでしょう。

パスタ・乾麺などは、常温保存できる食材で賞味期限が長いですが、お湯を沸かす必要があるので要注意。災害用・防災用の非常食として販売されている、水でも作れるアルファ米(アルファ化米)や、開封後すぐに食べられるパンの缶詰めなどがあると便利です。

特に子どもや高齢者は災害時に体調を崩しやすいので、レトルトのお粥やカレー、野菜シチュー、チキンシチューなど、食欲がないときでも食べやすいやわらかい食べ物も用意しておきましょう。

不足しがちな栄養が取れる代用食品を考える

ビタミン・栄養が取れる野菜ジュースも
ビタミンが取れる野菜ジュースも備蓄食料におすすめ

災害時の食事は炭水化物が中心になり、ビタミンやタンパク質が不足してしまいがちです。生野菜の代わりにビタミンが補給できる野菜ジュースや乾燥野菜(フリーズドライ食品)、ドライフルーツを備蓄しておきましょう。

動物性タンパク質は肉・魚の缶詰やレトルト食品で取るようにします。植物性タンパク質を含む豆や高野豆腐を備蓄しておくのもおすすめです。

お菓子やコーヒーなど嗜好品も備蓄する

災害時はどうしても必要最小限の食事になってしまいがちです。環境変化によるストレスを減らすためにも、家族の年齢構成や嗜好を考えて、お菓子やコーヒーなどの嗜好品も備蓄しておきましょう。

チョコレートやビスケット、羊かんなどは長期保存が可能な上、栄養もあり、すぐに食べられる食品です。備蓄用の缶に入ったビスケットも賞味期限が長いのでおすすめです。

食料備蓄の方法はローリングストックがおすすめ

ローリングストックとは?
おすすめの食料備蓄法・ローリングストックとは?

こうしてリストアップしてみると、備蓄すべき食品の量・種類がたくさんあって、収納・保管場所がないように思えます。でも、考えてみてください。備蓄食料の多くは日常的に使っているものではありませんか?

備蓄用の食品を買い足す前にまず、日常的に使っている食品の中から「常温で日持ちする食品」をリストアップしましょう。日常的に使っている食品をベースに考えると、実は災害に備える食料備蓄として買い足す食品は、それほど多くはありません。

災害に備える食料備蓄は、日常的に使っている食品をベースに考える「ローリングストック」がおすすめです。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、ローリング(回転)させながら、ストック(備蓄)するという方法です。

山の中の「ダム」を考えてみてください。ダムにはたくさんの水が蓄えられていますが、ただ水が溜まっているだけではありません。常に上流から水が流れ込み、ダムからは水が放流されています。ダムの水は常に入れ替わっているのです。

ローリングストックは、災害時に必要となる1週間分の食料備蓄をキープしつつ、日々の暮らしの中で消費・補充する方法です。

保存期間に備蓄食料が消費期限切れとなり、災害時に役に立たないという事態を防げます。

目につくところに保存して、使ったら補充

ローリングストックのポイントは「収納にしまい込まない」こと。日常的に使いながら備蓄することがポイントなので、保管場所もキッチンまわりなど、日頃から目につくところに保存しておくことが大切です。

めったに使わない食品は食べる日を決める

缶詰やレトルト食品などは数か月〜年に1回など、食べる日を決めておくといいでしょう。そうすることで、味や食べ方に慣れることができますし、定期的にストックをチェックすることで賞味期限切れを防げます。

災害時の調理用にカセットコンロは必需品!

災害発生直後は「手間をかけずに、すぐ食べられるもの」が大切になりますが、数日〜1週間を備蓄した食料で過ごすためには「簡単な調理」を行うことも想定しておくことが必要です。

カセットコンロとカセットボンベはセットで用意!

備蓄食料とともに、カセットコンロの準備を
備蓄食料とともに、カセットコンロの準備を

ガスや電気が使えないときに頼りになるのがカセットコンロです。カセットコンロ本体とガスボンベは必ず常備しておきましょう。ガスボンベは1週間で1人あたり6本が目安です。

水や火をできるだけ使わない工夫を

ローリングストックで備蓄した食料とガスボンベがあれば、食事のバリエーションは広がります。ただし、水や火をできるだけ使わない工夫が欠かせません。洗い物も極力減らせるようにしましょう。

例えば、包丁の代わりにキッチンばさみを使えば、まな板を使わないで済みます。耐熱性のポリ袋はご飯を炊くこともできます。また、お皿にラップを巻くと、洗わずに使うことができます。

地震や台風など、災害はいつやってくるかわかりません。今回ご紹介したローリングストックをベースに、日頃から食料備蓄をしておきましょう。


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