- ハルメク365トップ
- 暮らし
- ラク家事
- クローゼット内をすっきり収納!プロの元で読者が挑戦
「まだ着るかも」「捨てるにはもったいない」などの理由でクローゼットは物であふれがち。使いやすいすっきりクローゼットをつくるには、物を減らすことが大切です。整理収納アドバイザーの井田典子さんにそのポイントを伺い、実際に読者が挑戦します。
教えてくれたのは井田典子(いだ・のりこ)さん
整理収納アドバイザー。「出す」「分ける」「減らす」「しまう」という通称“だ・わ・へ・し整理術”が話題に。全国各地で講演を行う。
挑戦したのは野村和子(のむら・かずこ)さん(61歳)
夫と3人の娘との5人暮らし。趣味は体を動かすことで、ジムやゴルフ通いと並行してスポーツウエアもたまる一方。
服をラクに手放すには、まず総量を知ること
「クローゼットが狭くて服があちこちに。収納はすべてパンパンで、自分がどんな服を持っているのかわからなくなっています」と野村さん。
あふれる服を収納するため、さらなる収納道具を買おうとしていた野村さんに「収納を増やすのではなく、物を減らすのが先決です」と井田さんは断言しました。
「まずは服の総量を把握しましょう。自分がスカートを何着持っているのか、案外みなさん知らないもの。現状を知るためには、まず全部出して、自分の目で確かめなければ」(井田さん)
でも服をすべて出すのは大変では?という不安に対して「まずはスカートだけなど、アイテム別に見直すとラクですよ」と井田さん。
そのとき、スカートやパンツなどアイテムごとに服の枚数をメモすることが大切です。「一度すべて出せば現実を直視できます。自分が思っていた以上に服を持っていることや、最近着ていない服もわかります。服の総量やデザインなどの傾向を把握すれば、今後、買い物するときにも役立つはず」と井田さんは話します。
まずは手元に残す服を選ぶ!3つの手順
一度に全部の服を整理するのは大変です。まずは減らしたいと思っているアイテムや引き出し一つから始めてみましょう。「決められた枠の中で服を出すことで、総量と色や柄が一度に確認できます」(井田さん)
枚数と内訳を把握できれば、自分にとって「これさえあれば十分」という適量に気付けるようになり、捨てるスイッチが入ります。
1:アイテムを絞って服をすべて出す
野村さんの場合、まずは大量に持っているスポーツウエアを一か所に集合。夏用、冬用、袖を通していない服なども、すべて出すことが大切です。
「アイテムを絞ればそこまで労力はかかりません。活躍していない服や服の多さに直面することで、“捨てるスイッチ”が入りますよ」と井田さんは話します。
2:数を把握する
次はTシャツやパンツなどカテゴリーごとに数を数えます。そのとき、「Tシャツ○枚」と、アイテム名と枚数を書き記しておくと、後で見返すことができて便利です。
正しい総量を数字で知ることで「持ち過ぎている」ことを実感できるはず。「こんなに!?必要ないから減らさなくちゃ」と野村さんも驚き。
3:手元に残す服を選ぶ
最後は手元に残す服を選びます。服を広げたり実際に触ることで、デザインや状態を把握できます。デザインは古くないか、シミはないか、“今の私”が着たいと思える服かどうかを判断しましょう。
どれを残すか迷ったら、鏡の前で服を体に当てること。“今の私”に似合う服を選ぶためには客観的な視点で見ることがポイントです!
迷うときは「保留ボックス」に入れる
思い出の服など、今は着ていないけれど手放せない服は「保留ボックス」をつくり、一年間の期日を設けて収納しましょう。一年間着なかったら手放せるはず。
ポイントは普段着と一緒に収納しないことと、必ず目に入る場所に置くことです。
手放すかどうか迷ったときの4つの基準
服を片付けるには、まずは「もったいない」という気持ちを手放すこと。「着ていない時点であなたにとっての価値はゼロ。服には鮮度があるので、状態が良ければ寄付をすることもできます」と井田さんは話します。
どの服を手放せばいいか悩んだときは、以下で紹介する基準を参考にしましょう。いらない服を手放すことで、収納に余白が生まれ、使いやすいクローゼットをつくることができますよ。
1:生地がヘタっていたりシミのある服は潮どき
生地の状態や虫食い、シミをチェックしましょう。「くたびれた服を着ている人は素敵に見えません」(井田さん)
2:似たようなデザインの服は数を絞る
分散していた服を一か所に集めて、同じような服をたくさん所有していることに気が付いた野村さん。「限られた収納ですから、よく着る服だけを残して」と井田さんは言います。
3:「もう一度お金を出しても買うか?」自問してNOなら手放す
お気に入りだけど着ていない服など、「これから着るかも」と迷うときは「購入したときのお金をもう一度払ってまで欲しいか?」を判断材料にしましょう。
4:"もったいない"は90%着ない服なので手放す
「娘が手放した服を『まだ着られるから』と自分の引き出しにしまうことも多い」と野村さん。「“もったいない”は着ない服を増やすだけ」と井田さんは断言。
服を手放した後も収納場所のすっきりが続くコツ
最後に、手元に残す服が決まった後の収納のコツも紹介します。
よく着る服はコーディネートしてハンガーにセット
よく着る服は、コーディネートした状態でハンガーにかけておくと着こなしに迷わず、収納スペースもかさばりません。
たんすに収納するときは輪を上にしてしまう
たんすに収納するときは輪を上にしてしまうと、色や柄がひと目でわかり、服が取り出しやすくなります。よく着る服は手前の列、着る頻度が低い服は奥にしまいましょう。
普段遣いの小物はクローゼットの入り口にかけて出し入れしやすく
よく使うバッグやストールなどの小物は、取り出しやすい位置に固定。ワイヤーハンガーの両端を曲げれば小物掛けとして使えます。
床置きしていた服がすっきり!余白スペースも登場
「今の状態を知り、きちんと選ぶことで必要な服だけ残すことができました。今までは、どこに何があるかわかっていなかったので、いつも服が足りないかと不安でした。でも現実は持ち過ぎていたんですね。引き出し一つからできるので意外と簡単です!」(野村さん)
手元に残す物以外は、寄付をしたり捨てたりする必要があります。次回は、意外と知らない物の捨て方をまとめて解説します。
取材・文=児玉志穂(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年5月号を再編集、掲載しています。
■片付けのコツと物の捨て方特集■
- 無理なく家を片付ける!物の置き方&しまい方
- お金をかけずにすぐできる!おすすめ収納アイデア13
- 整理収納アドバイザー直伝!キッチンの片付けポイント
- クローゼット内をすっきり収納!プロの元で読者が挑戦
- 電池、化粧品…意外と知らない「物の捨て方」まとめ
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
片付けが苦手
掃除、片付けが苦手で面倒だけど、こうしたら部屋がきれいに保てるようになった!というようなコツがあれば知りたいです。
締切済み ベストアンサー2022.11.21 -
実家の片付け
実家の片付けをしていますが、なかなか片付きません。 両親は80代です。 使用済みの封筒(ウチに来た封筒の空袋)や 使ってない茶碗、箱に入ったままのコップ、お皿 ビニール袋、ビニール傘、通常の傘などたくさんあります。あと読まない本、創○学会の本とかたくさん これって典型的な片付けられない家ですか?
締切済み ベストアンサー2022.05.13 -
買って満足し捨てられない
私の年上彼氏が、買うと満足するタイプです。買って家に持って帰って、封を切らないものが沢山部屋にころがっています。そして、特別大事にしている様子は無いので、今度新築が建つのでそれを機に断捨離だよと言うと「え、お金出して買った、もったいない。」と反対します。 でも、こんなの持ってたんだ、というものまで新居に持っていきたくないのですが、彼の気持ちを変えたくて2年間言って聞かせましたが、治ることはなさそうです。 自分の思うようにコントロールしたいと言うか、埃被ってまで放置してしまうなら、大切じゃないんじゃない?部屋の広さにも限りがあるのだから、入れるばかりでは部屋が埋まると言ってあります。 彼は自分で買って満足し捨てられない性格だと自覚はしていますが、そこで手放す意識はほとんど無いです。親の遺品の本棚や棚×3 それと自分で買ったベッド全部持っていくというので、8条の部屋が一瞬で埋まるわけです。 新居引越しまでおよそ4ヶ月ですが、なんとかならないかと日々掃除したり整理しています。 彼はどんどん上に重ねていく収納をします。私は立てて収納するので、取りやすい方ではあります。 リビングは綺麗にしたいと言っても、「ちょっと置かせてよ!」と紙束を置いて放置します。片付けるため彼の部屋に持っていくと、床に積み上げられた書類たち。その近くや上に重ねながら、ため息とイライラはどうしても溜まってしまいます。 ある程度生活感があるのは普通ですが、それを超えていると思っているので、その部分の価値観は全くあいません。 勝手に捨てたい訳では無いです。ミニマリストでもないです。でも、なんとかわかってもらいたいのですが、どうしたらいいのでしょうか? このままだと新居で更にまた物が増え、ゴミ屋敷になるのではと不安になってしまいます。
締切済み ベストアンサー2022.05.09 -
捨てるか迷う
片付けをしていたら、今は全く連絡を取っていないし縁が薄まっている知り合いと仲良かった時の思い出が出てきました。捨てるかどうかで迷っています。皆さんだったら保存しておきますか。もういいや、と思って捨てますか。
締切済み ベストアンサー2022.04.03
-
プロが教える珈琲の淹れ方
家や職場で手軽に楽しめるドリップコーヒーが、ちょっとしたコツで本格的な味わいに。その極意をプロにこっそり聞きました。 -
野菜毎日摂れていますか?
毎日の食事で野菜はきちんと摂らないと、と思っているけど……という方に、上手に野菜を補うヒミツをご紹介します。 -
お出掛け後「ひざが楽に」
春はお出掛けや旅行の気分が高まります。「でもひざが痛い・こわばる」というお悩みに、筋肉をほぐすマッサージャーをご紹介。 -
巻き爪から足を守る方法
巻き爪は放っておくと身体の不調やさらなる悪化を招くことも!放置は厳禁の巻き爪の、原因や治療法などを専門家に聞きました。 -
車いす旅行・宿泊サポート
車いすの方の旅行をトータルサポート!旅行者とヘルパー、ホテルをマッチングする新サービスが、パナソニックから登場しました。 -
質のいい睡眠できてる?
質のいい睡眠は健康の基本。ハルメク読者が専門家に、睡眠の質を向上させる秘訣を聞きました!