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更新日:2024年05月18日 公開日:2022年05月07日
片付けのコツと物の捨て方#4
「まだ着るかも」「捨てるにはもったいない」などの理由でクローゼットは物であふれがち。使いやすいすっきりクローゼットをつくるには、物を減らすことが大切です。整理収納アドバイザーの井田典子さんにそのポイントを伺い、実際に読者が挑戦します。
整理収納アドバイザー。「出す」「分ける」「減らす」「しまう」という通称“だ・わ・へ・し整理術”が話題に。全国各地で講演を行う。
夫と3人の娘との5人暮らし。趣味は体を動かすことで、ジムやゴルフ通いと並行してスポーツウエアもたまる一方。
「クローゼットが狭くて服があちこちに。収納はすべてパンパンで、自分がどんな服を持っているのかわからなくなっています」と野村さん。
あふれる服を収納するため、さらなる収納道具を買おうとしていた野村さんに「収納を増やすのではなく、物を減らすのが先決です」と井田さんは断言しました。
「まずは服の総量を把握しましょう。自分がスカートを何着持っているのか、案外みなさん知らないもの。現状を知るためには、まず全部出して、自分の目で確かめなければ」(井田さん)
でも服をすべて出すのは大変では?という不安に対して「まずはスカートだけなど、アイテム別に見直すとラクですよ」と井田さん。
そのとき、スカートやパンツなどアイテムごとに服の枚数をメモすることが大切です。「一度すべて出せば現実を直視できます。自分が思っていた以上に服を持っていることや、最近着ていない服もわかります。服の総量やデザインなどの傾向を把握すれば、今後、買い物するときにも役立つはず」と井田さんは話します。
一度に全部の服を整理するのは大変です。まずは減らしたいと思っているアイテムや引き出し一つから始めてみましょう。「決められた枠の中で服を出すことで、総量と色や柄が一度に確認できます」(井田さん)
枚数と内訳を把握できれば、自分にとって「これさえあれば十分」という適量に気付けるようになり、捨てるスイッチが入ります。
野村さんの場合、まずは大量に持っているスポーツウエアを一か所に集合。夏用、冬用、袖を通していない服なども、すべて出すことが大切です。
「アイテムを絞ればそこまで労力はかかりません。活躍していない服や服の多さに直面することで、“捨てるスイッチ”が入りますよ」と井田さんは話します。
次はTシャツやパンツなどカテゴリーごとに数を数えます。そのとき、「Tシャツ○枚」と、アイテム名と枚数を書き記しておくと、後で見返すことができて便利です。
正しい総量を数字で知ることで「持ち過ぎている」ことを実感できるはず。「こんなに!?必要ないから減らさなくちゃ」と野村さんも驚き。
最後は手元に残す服を選びます。服を広げたり実際に触ることで、デザインや状態を把握できます。デザインは古くないか、シミはないか、“今の私”が着たいと思える服かどうかを判断しましょう。
どれを残すか迷ったら、鏡の前で服を体に当てること。“今の私”に似合う服を選ぶためには客観的な視点で見ることがポイントです!
思い出の服など、今は着ていないけれど手放せない服は「保留ボックス」をつくり、一年間の期日を設けて収納しましょう。一年間着なかったら手放せるはず。
ポイントは普段着と一緒に収納しないことと、必ず目に入る場所に置くことです。
服を片付けるには、まずは「もったいない」という気持ちを手放すこと。「着ていない時点であなたにとっての価値はゼロ。服には鮮度があるので、状態が良ければ寄付をすることもできます」と井田さんは話します。
どの服を手放せばいいか悩んだときは、以下で紹介する基準を参考にしましょう。いらない服を手放すことで、収納に余白が生まれ、使いやすいクローゼットをつくることができますよ。
生地の状態や虫食い、シミをチェックしましょう。「くたびれた服を着ている人は素敵に見えません」(井田さん)
分散していた服を一か所に集めて、同じような服をたくさん所有していることに気が付いた野村さん。「限られた収納ですから、よく着る服だけを残して」と井田さんは言います。
お気に入りだけど着ていない服など、「これから着るかも」と迷うときは「購入したときのお金をもう一度払ってまで欲しいか?」を判断材料にしましょう。
「娘が手放した服を『まだ着られるから』と自分の引き出しにしまうことも多い」と野村さん。「“もったいない”は着ない服を増やすだけ」と井田さんは断言。
最後に、手元に残す服が決まった後の収納のコツも紹介します。
よく着る服は、コーディネートした状態でハンガーにかけておくと着こなしに迷わず、収納スペースもかさばりません。
たんすに収納するときは輪を上にしてしまうと、色や柄がひと目でわかり、服が取り出しやすくなります。よく着る服は手前の列、着る頻度が低い服は奥にしまいましょう。
よく使うバッグやストールなどの小物は、取り出しやすい位置に固定。ワイヤーハンガーの両端を曲げれば小物掛けとして使えます。
「今の状態を知り、きちんと選ぶことで必要な服だけ残すことができました。今までは、どこに何があるかわかっていなかったので、いつも服が足りないかと不安でした。でも現実は持ち過ぎていたんですね。引き出し一つからできるので意外と簡単です!」(野村さん)
手元に残す物以外は、寄付をしたり捨てたりする必要があります。次回は、意外と知らない物の捨て方をまとめて解説します。
取材・文=児玉志穂(編集部) 撮影=日高奈々子
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年5月号を再編集、掲載しています。
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