整理整頓の基本4ステップとエリア別収納術でスッキリ

2022年12月15日

片付けはコツと注意点を押さえればカンタン!

整理整頓の基本4ステップとエリア別収納術でスッキリ

整理整頓をするときは、順番が大切です。部屋の片付けが苦手という人も整理整頓の基本、コツ、注意点を押さえれば簡単に家をスッキリさせることができますよ。整理整頓のときに活用したい家のエリア別の収納術もご紹介します!

整理と整頓の違い

整理と整頓という言葉は日常では「整理整頓」とひとまとめにして使うことが多いですが、実は、この2つは異なる意味を持っています。

  • 整理とは
    整理とは、いる物といらない物を分け、いらない物は処分するなどして、物を減らすことを指す
  • 整頓とは
    整頓は、必要な物を必要なときに誰でも取り出せるよう、使いやすい場所に配置することを指す

整理整頓という言葉の通り、まずは整理から行い、その後に整頓と、順番通りに行うことが大切です。整理整頓が苦手な人はいきなり整頓から入ってしまうこともありますが、まずは整理をして不要な物を減らすことで、スッキリと家を片付けられますよ。

なお、「片付け」と「整理整頓」はほぼ同じ意味の言葉です。

整理整頓の基本の4ステップ

整理整頓の基本の4ステップ

整理整頓は、以下の4ステップが基本です。片付けを始めようと思ったら、ここからご紹介する4ステップで進めていきましょう。

出す

まずは、片付ける場所の物を全部「出す」ことから始めます。キッチンの引き出しや仕事用のデスク、クローゼットなどの中に入っている物をすべて別の場所に出して、今自分がどんな物をどれだけの量を持っているのかを把握しましょう。

多くの場合、物が入ったまま、いらない物を間引いたり整頓を始めたりしてしまいがちです。しかし、それだと片付けの成果が見えにくいため、挫折しやすくなります。

一旦すべて出してみれば「こんなにたくさんの物を持っていたのか」と理解でき、買い過ぎを防ぐことにもつながるでしょう。

分ける

物をすべて出したら、次は「分ける」作業です。目の前に出した物を眺めて、必要な物と不要な物とを分けていきます。

過去1か月間を振り返ってみて、使ったことがある物は必要な物。逆に、1年以上使わなかった物は、今後使う可能性はほとんどないと考えられるでしょう。

買ったけど使っていない物、昔気に入っていた物などは「いつか使うかも」「まだ使える」と考えてしまいがちですが、本当に残しておくべきかどうかを考えてみる必要があります。

減らす

物を分けたら、次は「減らす」に進みます。壊れて使えなくなった物や不要な物は、この時点で捨てましょう。

人に譲ったりリサイクルショップなどに売ったりする物は、混ざってしまわないように箱などに入れて置いておくといいですよ。

しまう

不要な物を減らした後は、必要な物を「しまう」作業です。元あった場所にそのまましまうか、もしくは収納方法を新たに工夫する、収納グッズを使うなどをして片付けましょう。

整理整頓が苦手な人はここで細かく収納について考えていると片付けに時間がかかってしまうため、最初は「いらない物を減らして、元ある場所に戻す」だけでOK。慣れてきたら収納術を取り入れていきましょう。

家中を整理整頓!エリア別の収納術

ここからは、整理整頓のときに活用したい収納術を家のエリア別に分けてご紹介します。部屋の片付け方がわからないという人も、ぜひ収納術を活用してみてくださいね。

リビングの収納術

家族が集まってゆったりと過ごす部屋であるリビング。リビングは死角・デットスペースを有効活用すると、収納に便利です。

リビングを片付けるときは、リモコンやティッシュなど、使う頻度が高く出しっ放しにしておく物は死角に配置すると散らかって見えません。

キッチンの収納術

毎日料理を作るキッチンは作業が多く、物がよく動くため、家の中でも散らかりやすい場所です。

そんなキッチンの収納は、取り出しやすさが重要。重たいフライパンや鍋などの調理器具で頻繁に使う物は、取り出しやすさを優先して収納しましょう。

キッチンは調味料や調味器具など細々した物も多いことが特徴です。100均(100円ショップ)などに売っているラックやボックス、棚やケースを使って小物置き場を作ると、散らかってしまうのを避けることができ、さらに作業もしやすくなります。

洗面所の収納術

洗面所のシンク周りは汚れが飛び散りやすいため、出しっ放しにする物はなるべく減らすようにしましょう。そうすることでこまめに掃除しやすくなり、きれいな状態を保てます。

洗面所に収納が無い場合は、手の届く背丈ほどのランドリーラックを置くのがおすすめ。手が届く高さであれば物が取り出しやすく、使い勝手がいいです。

クローゼットの収納術

洋服は部屋が散らかりやすくなる要因の一つです。クローゼットからあふれる服をどのように整理整頓しようかと悩んでいる人は少なくありません。

クローゼットはまず、不要な服の断捨離が基本。その後は、なるべく「見える収納」を心掛けて、自分が持っている服が見えるようにするといいでしょう。

同じような服を買ってしまうことや、目当ての服が探せないということを減らせます。お気に入りの服をディスプレイすればインテリアとしても楽しめるでしょう。

棚や引き出しの収納術

棚や引き出しは無駄なくスペースを有効活用できるよう、半透明のボックスとラベルを使った収納がおすすめです。

半透明のボックスであれば、中に何を入れたのか、ひと目でわかります。細かい物をいくつか入れる場合は、ラベルを貼っておけば探す手間が省けるでしょう。

収納ボックスにはさまざまな大きさがあり、棚や引き出しの仕切りとしても活用できます。

押入れの収納術

押入れにきれいに収納できれば、リビングが物であふれて散らかってしまうことが起こりにくくなります。

押入れには上段、中段、下段とありますが、最も使いやすいのが中段手前のスペースです。この部分はいつでも使えるスペースとして空けておくと、バッグやコート、郵便物などリビングが散らかる原因になる物を収納できます。

整理整頓をするときのコツ

整理整頓をするときのコツ

ここからは、整理整頓をするときのコツをご紹介します。部屋の片付けのときはぜひコツを参考にしてみてくださいね。

いる・いらない・保留の3種類に分ける

整理のときは、物を「いる」「いらない」「保留」の3種類に分けましょう。いるかいらないかの二択にすると、迷ってしまい、なかなか片付けが進まなくなってしまう可能性があるためです。

取っておくか処分するか決めかねる物は、保留として箱などにまとめておくのがおすすめ。保留した物をどうするかについては「1か月以内には捨てる」など決断に期限を設けるといいでしょう。

捨てる基準やルールを決めておく

物を捨てるのが苦手な人は、部屋の整理整頓を始める前に捨てる基準やルールを決めておきましょう。

基本的に、1年以上使わなかった物はその後も使わないことがほとんどとされていますが、かといって絶対に捨てなければいけないというわけではありません。たとえば「あまり使っていないけど、デザインが気に入っている食器は取っておく」はOKです。

また、残す物の数や量も決めておくと「捨てなければよかった」と後悔することを防げます。タオルや食器、スプーンやフォークなどのカトラリーは捨てすぎると日常生活で足りなくなってしまうこともあるため、洗濯の回数や来客の頻度や人数なども考えておきましょう。

一度にすべて片付けようとせず、場所を決めて取り組む

できることなら、一度で部屋中をすべてきれいにしたいですよね。しかし、実際に整理整頓を始めてみると自分で思っていた以上に物が多いと感じることが少なくありません。

整理整頓にかかる時間を少なく見積もりすぎると時間が足りなくなったり、途中で挫折したりする原因になります。

一度にすべてを片付けようとせず、まずは片付ける場所を1か所に絞り、整理整頓を始めてみるといいでしょう。

使う頻度で分ける

毎日使う物は、手軽に取り出して、使ったら元の場所にサッと戻せることが整理整頓された状態を維持するコツです。まずは使う頻度の高い物をしまう場所を決めてから、それ以外の場所に使用頻度の低い物をしまうといいでしょう。

整理整頓をするときの注意点

整理整頓をするときの注意点

整理整頓をするときには、注意点もあります。注意点について知っておき、スムーズな片付けにつなげましょう。

収納グッズは後で買う

片付けをするときに便利な収納グッズ。しかし、収納グッズは部屋の整理整頓をする際に不要な物として捨てられることが多いといわれています。

結局うまく使いこなせずに処分することにならないよう、収納グッズは後で買うのが正解。物をすべて出して、物の量や収納スペースのサイズなどを正確に把握した上で購入した方が失敗がなく、ぴったりの収納グッスを手に入れられますよ。

思い出の物や書類は後で片付ける

部屋の片付け中には、思い出の物や仕分けに時間がかかる書類なども出てきますが、すぐに取り掛かるのではなく、後で片付けるのがおすすめです。

思い出の物や書類などは、取っておくか、捨てるかを考えるのに精神力を使い、時間もかかる物です。思うように整理整頓できないと片付けのモチベーションも下がってしまうため、他の場所を片付けてから最後に手をつけるようにしましょう。

家族の物は勝手に捨てない

片付けをしていると、家族の物が多くて気になるということもあるかもしれません。

壊れている物やもう古くなっている物、今は使っていない物などは不要な物に見えるかもしれませんが、本人にとっては大切な物の可能性もあります。

家族の物は勝手に捨てず、どこかにまとめておいて、必要かどうかを聞くようにしましょう。

整理整頓はコツを押さえて上手に収納!

整理整頓はまとめて使われる言葉ですが、意味は異なります。まずは「整理」をして必要な物か不要な物かで分け、その後で使いやすい位置にしまう「整頓」を行えばスムーズに片付けができるでしょう。

物はすべて出してみると意外とたくさんあるので、一度ですべて片付けようとせず、家のエリアごとに分けて、少しずつ進めていくと、無理なく整理整頓ができます。記事でご紹介した収納術もぜひ参考にしてみてくださいね。

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HALMEK up編集部
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