- ハルメク365トップ
- 暮らし
- ラク家事
- 棚と引き出しの整理・収納術|探し物が減る収納術
片づけと収納の工夫や暮らしのアイデアを大募集した「ハルメク片づけ大賞」。雑誌「ハルメク」2020年2月号で紹介した受賞者の自宅風景の中から特別に、棚の中、引き出しの整理・収納術を抜粋してご紹介します。今回は、特別賞2名のアイデアです!
【特別賞】物の所在地が一目でわかる「ボックス収納」
特別賞 石川登代子さん(68歳)
結婚したばかりの頃、夫に「プロの主婦になりなさい」と言われ、転勤族として家庭を守り続けた石川さん。花あしらいなど、センスのよさもさすが!
「半透明のボックス」×「ラベリング」は最強コンビ
これまで10回以上の引っ越しを経験。そのたびに、新しい家での収納・片づけに向き合ってきたという石川さんがたどり着いたのは、家具を極力置かず、造り付けの収納スペースに自在に変化させて合わせる収納術。
どこもかしこも「半透明のボックス」を使った、家族が探さない、物の量を増やしすぎない収納術が基本です。
例えば、廊下にある収納スペース。ご覧ください! この棚にズラリと並んだ、持ち手つきの収納ボックスを。
缶詰、レトルト食材、来客用の茶たく、おしぼり置き、とアイテムごとに収納。半透明なのでうっすら中身が識別でき、ラベリングもしているので、物の所在地がひと目でわかります。
品目ごとに分けているので、中は放り込むだけでOK。これなら、収納スペースに合わせて再現しやすいはず。
また、重い物の出し入れはしんどくなる世代です。片手でも持てるサイズにすることは体力面でも安全面でも大切なポイント。持ち手があるタイプは、高い場所でも出し入れがしやすく、ラクですよ。
棚の中を細かく分割できるのもボックスの強み
ボックスは、縦に置いても、横に置いても使える優れもの。
戸棚の中を仕切りたいときは、横に置くのも手。こんなふうに、一つの棚の中を分割して空間を有効に使えます。長方形のボックスなら、縦長にするか横長にするかも、使う場所、しまう物に合わせて変えられます。
今までは妻のお城だった家も、定年後の夫が家で過ごす時間が増えたり、思いがけず病気で入院することになったり、自分以外の家族でも「何がどこにあるかがわかりやすいこと」が大切になってきます。
そんなときも、「半透明ボックス」×「ラベリング」の最強コンビは「探さない収納」を支える味方になってくれるはずです。
【特別賞】もしもの時、家族のための「終活収納」
特別賞 宇多かな子さん(60歳)
4年前に引っ越した住まいで、夫と愛犬と暮らす宇多さん。終活片付けをしたことで、心おきなく旅行を楽しめるようになったと言います。
しまうだけでなく、しまった中身をノートに記す――。実はこれ、今話題の「終活」を意識した新しい片付けの手法。それを実践していたのが、宇多かな子さんです。
年を重ねるごとに、「もしものとき」のために何をすべきか、家族に迷惑をかけないためにできることはないか、考える人は多いはず。不要な物を減らすことももちろん大事ですが、残された家族が迷わないようナビゲーションしてあげるのも、素敵な大人の気配りです。
しまう物をノートに記した「収納地図」作り
宇多さんは、相続に必要な書類から家族で共有して使う物まで、家族が集うリビングの収納1か所にまとめて収納。そして収納ケースの中身を「収納地図」と呼んでいるノートにメモして残しています。
ポイントは2つ。
一つ目は、重要書類は家族が集まる共有スペースにまとめておくこと。
重要なものは、つい寝室などプライベートスペースの奥にしまいがちですが、家族とはいえ、同居していない子どもは特に、プライベートスペースを覗くのはためらいがちです。共有スペースにあれば普段から確認しやすく、もしものときにも探すのに無駄な精神的負担をかけるのを減らせます。
もう一つは、「収納地図」は必ず鉛筆書きにして、書き直せるようにしておくこと。
「もしものとき」は明日かもしれないし、何十年後かもしれません。それまでは日々の暮らしが続き、暮らしやすさは日々変化していきます。見直し・改善して使い勝手のよさをキープするためにも「完成させてしまわないこと」が大切です。
未完成なまま、日々変化し続けるのが「片づけ」
「収納地図」同様、ラベリングも、変更のたびに張り替えやすいシールタイプのラベルにしておきましょう。ちなみに宇多さんは「テプラ」を愛用しているそう。便利な道具を使って楽しくやるのも“終活片づけ”には必要です。
中身も入れ替わることを想定して、空き箱なのでざっくり仕切る程度に。奥行のある収納ケースの場合、使用頻度によって、手前と奥で配置を分けておくと、出し入れがラクになります。
“終活”と聞くと、なんだか暗い、後ろ向きな作業のように感じる方も多いかもしれませんが、それは大間違い!
家族がわかりやすいのはもちろんですが、何より、今の自分たちの暮らしがラクになる、50代からの前向きな生き方の表れが、宇多さんも実践している“終活片付け(生前整理)”です。ぜひ試してみてくださいね。
次回は、準大賞、大賞者の引き出しの整理・収納術をご紹介します!
撮影=山下コウ太、中村あかね、中西裕人、 取材・文=長倉志乃(ハルメク編集部)
■もっと知りたい■
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
スマホで医師に健康相談
24時間365日OK!30秒以内に医師・看護師・薬剤師などの医療チームがあなたの「健康相談」に応答してくれる♪ -
最高のワイナリーツアー♥
東京から2時間!家族・友だちと行きたい富士山を一望できる絶景ワイナリーでワインのテイスティングはいかが?お得なクーポンも! -
やばっ、冬の尿モレ
寒い冬、なぜ尿モレが増える…?3つの原因&4つの「効果的な尿モレ対策」を専門医に教えてもらいました! -
人生で1度は訪れたい場所
熊本・宮崎・鹿児島の3県には温泉、グルメ、絶景など、心もからだも癒やされる魅力が盛りだくさん!人生で1度は訪れたい名所がいっぱいです! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
体験談:50代やって正解
銀行は断然「紙の通帳」派!そんな「デジタル嫌い」の私が 銀行アプリを使ってみたら想像よりもはるかに便利すぎて… -
年金生活…まさかの大出費
年金に頼った生活は、突然の出費によって耐えられなくなる恐れが。退職後も、老後資金を確保する3つの方法とは? -
認知症リスクに40%も差
最近、驚きの研究結果が…!「犬を飼っている人」は「飼っていない人」に比べて認知症リスクが… -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
自分に似合う「眼鏡」は?
見た目の印象が若返る♥「自分に似合う眼鏡」を知って、ワンランク上のおしゃれを!