50代からの決定版!ハルメク片づけ大賞特別編(2)

棚と引き出しの整理・収納術|探し物が減る収納術

公開日:2020/01/16

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片づけと収納の工夫や暮らしのアイデアを大募集した「ハルメク片づけ大賞」。雑誌「ハルメク」2020年2月号では受賞者のお宅を一挙大公開しています。特別に受賞者の棚の中、引き出しの整理・収納術を抜粋してご紹介。今回は、特別賞2名のアイデア!

わかりやすい棚の中の収納

【特別賞】物の所在地が一目でわかる「ボックス収納」

センスのいいリビング
造り付けの収納に、生活用品はほとんどしまっているので、リビングにも大きな家具はありません。これも引っ越しを重ねる中で学んだコツの一つ。センスよく飾られた物も、余白のある空間でこそ、美しく引き立つのです

特別賞 石川登代子さん(68歳)

結婚したばかりの頃、夫に「プロの主婦になりなさい」と言われ、転勤族として家庭を守り続けた石川さん。花あしらいなど、センスのよさもさすが!

 

これまで10回以上の引っ越しを経験。そのたびに、新しい家での収納・片づけに向き合ってきたという石川さんがたどり着いたのは、家具を極力置かず、造り付けの収納スペースに自在に変化させて合わせる収納術。どこもかしこも「半透明のボックス」を使った、家族が探さない、物の量を増やしすぎない収納術が基本です。

 

「半透明のボックス」×「ラベリング」は最強コンビ
      

半透明のボックス


例えば、廊下にある収納スペース。

ご覧ください! ズラリと並んだ持ち手つきの収納ボックスを。缶詰、レトルト食材、来客用の茶たく、おしぼり置き、とアイテムごとに収納。半透明なのでうっすら中身が識別でき、ラベリングもしているので、物の所在地がひと目でわかります。品目ごとに分けているので、中は放り込むだけでOK。これなら、収納スペースに合わせて再現しやすいはず。

また、重い物の出し入れはしんどくなる世代です。片手でも持てるサイズにすることは体力面でも安全面でも大切なポイント。持ち手があるタイプは、高い場所でも出し入れがしやすく、ラクですよ。

 

棚の中を細かく分割できるのもボックスの強み

ボックスを生かした収納


ボックスは、縦に置いても、横に置いても使える優れもの。

戸棚の中を仕切りたいときは、横に置くのも手。こんなふうに、一つの棚の中を分割して空間を有効に使うことができます。長方形のボックスなら、縦長にするか横長にするかも、使う場所、しまう物に合わせて変えられます。

今までは妻のお城だった家も、定年後の夫が家で過ごす時間が増えたり、思いがけず病気で入院することになったり、自分以外の家族でも「何がどこにあるかがわかりやすいこと」が大切になってきます。「半透明ボックス」×「ラベリング」の最強コンビは「探さない収納」を支える味方になってくれるはずです。
 

【特別賞】もしもの時、家族のための「終活収納」

家族のための「終活収納」
最小限の家具のみを配置しています。ダイニングテーブルも夫婦二人用にダウンサイジングして、必要なときだけ使うようにするなど、暮らしのコンパクト化を徹底していました。

家族のための「終活収納」

特別賞 宇多かな子さん(60歳)
4年前に引っ越した住まいで、夫と愛犬と暮らす宇多さん。終活片づけをしたことで、心おきなく旅行も楽しめるようになったと言います。

しまうだけでなく、しまった中身をノートに記す――。実はこれ、今話題の「終活」を意識した新しい片づけの手法。それを実践していたのが、宇多かな子さんです。
年を重ねるごとに、「もしものとき」のために何をすべきか、家族に迷惑をかけないためにできることはないか、考える人は多いはず。不要な物を減らしておくことももちろん大事ですが、残された家族が迷わないようナビゲーションしてあげるのも、素敵な大人の気配りです。

しまう物をノートに記した「収納地図」作り

収納を記すノート

宇多さんは、相続に必要な書類から家族で共有して使う物まで、家族が集うリビングの収納1か所にまとめて収納。そして収納ケースの中身を「収納地図」と呼んでいるノートにメモして残しています。
ポイントは2つ。

一つは、重要な書類などは、つい寝室などプライベートスペースの奥の奥にしまいがちですが、家族が集まる共有スペースにまとめておくこと。家族とはいえ、同居していない子どもは特に、プライベートスペースを覗くのはためらいがちです。共有のスペースなら、普段から確認しやすく、もしものときにも探すのに無駄な精神的負担をかけるのを減らせます。

もう一つは、「収納地図」は必ず鉛筆書きにして、書き直せるようにしておくこと。「もしものとき」は明日かもしれないし、何十年後かもしれません。それまでは、日々の暮らしが続き、暮らしやすさは日々変化していきます。見直し、改善して使い勝手のよさをキープするためにも、「完成させてしまわないこと」が大切です。

 

未完成なまま、日々変化し続けるのが「片づけ」 

引き出し収納


「収納地図」同様、ラベリングも、変更のたびに張り替えやすいシールタイプのラベルにしておきましょう。ちなみに宇多さんは「テプラ」を愛用しているそう。便利な道具を使って楽しくやるのも“終活片づけ”には必要です。

中身も入れ替わることを想定して、空き箱なのでざっくり仕切る程度に。奥行のある収納ケースの場合、使用頻度によって、手前と奥で配置を分けておくと、出し入れがラクになります。

“終活”と聞くと、なんだか暗い、後ろ向きな作業のように感じる方も多いかもしれませんが、それは大間違い! 家族がわかりやすいのはもちろんですが、何より、今の自分たちの暮らしがラクになる、50代からの前向きな生き方の表れが、宇多さんも実践している“終活片づけ”です。ぜひ試してみてくださいね。
 

撮影=山下コウ太、中村あかね、中西裕人、 取材・文=長倉志乃(ハルメク編集部)

お部屋の様子や工夫は「ハルメク」2月号で!

ハルメク片づけ大賞

ご紹介したのは、そのほんの一部。ハルメク2月号では、家全体の様子からここでは紹介しきれなかったさまざまな工夫を、たっぷりご紹介しています。もちろん、審査員の選評からも、50代からの片づけとは何か、何を大切に考えればいいのか、学ぶことがたくさん!

ハルメク片づけ大賞発表は2月号で

50代からの、明日をよりよく生きるための「片づけ」がたっぷり詰まった「片づけ大賞受賞者のお宅を一挙公開! お手本にしたい暮らしやすい家のつくり方」特集も。
ぜひご覧ください。

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