不要な洋服をリサイクルして部屋も心もスッキリ!

衣類回収サービスってどうなの?メリット&具体例も!

公開日:2024.03.22

不要な洋服を回収する衣類回収サービスについて詳しく解説!最近、ファッションブランドの店頭などでよく見かける回収ボックス。それらを利用するメリットとは何なのでしょうか?古着回収を行う企業や自治体の具体例、おすすめのサービスもご紹介します。

不要な洋服の回収サービスとは?

不要な洋服の回収サービスとは?

「着なくなった服を捨てる以外の方法で手放したい!」そんなときに利用したいのが不要な洋服を回収するサービスです。

気になってはいるけれど、どのようなサービスなのかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。

ここでは、不要な洋服の回収サービスについて詳しくご紹介します。

古着の回収を店舗や郵送で行うサービス

アパレル業界全体でリサイクル・リユースの活性化を図っている今、衣類回収サービスが注目されています。

古着は資源ゴミとして処分することもできますが、集積所に出す際に服をたたんで数枚ずつヒモで縛る必要があることも多く、手間と時間がかかってしまいます。

また、可燃ゴミとして燃やされて埋め立てられる過程の中で地球温暖化ガスが発生するため、できるだけ環境に配慮した方法で処分することが大切です。

そこで利用したいのが、不要になった古着を店舗や郵送で回収する「衣類回収サービス」。

ファッションブランドの店頭に設置された専用ボックスへ不要な衣類を入れる、衣類回収サービスを行っている民間企業へ郵送するなどの方法で利用できます。

店頭の回収ボックスであれば、買い物のついでに古着を店舗に持っていくだけなのでそれほど手間がかかりません。郵送であれば、自宅付近の郵便局やコンビニなどから発送するだけで古着を回収してくれます。

回収された衣類の利用方法

衣類回収サービスの存在は知っているけれど、集められた衣類がどのように他の人の役に立っているのか知らない人もいるのではないでしょうか。

ここでは、回収された衣類が実際にどのように利用されているのかご紹介します。

古着として海外に寄付・販売される

衣類回収サービスを通して回収された古着は、アジアやアフリカなどの開発途上国や難民キャンプなどに寄付されることが多いです。

また、海外の古着販売業者に卸して現地で販売することで、雇用を生み出したりその収入を支援活動にあてたりする場合もあります。

新しい製品にリサイクルされる

回収された古着は、そのまま古着として再利用されるだけではありません。

それぞれの素材に応じてリサイクルされ、新しい繊維や生地として再び服や小物など他の製品の原料として利用されることもあります。

中には建築や自動車向けの素材、毛布や軍手など、衣服以外のものにリサイクルされるものもあります。

衣類回収サービスを利用するメリット

衣類回収サービスを利用するメリット

衣類回収サービスで回収された衣類は、古着として再利用されたり新しい製品に作り替えられて販売されたりなど、さまざまな方法で使われますが、サービスを利用する側にとってもいくつかのメリットがあります。

ここでは、衣類回収サービスを利用するメリットをご紹介します。

サステナブルな取り組みに参加できる

近年、大量生産や大量消費、大量廃棄による環境への負荷が指摘されるアパレル業界において、サステナブルな取り組みとして取り入れられている衣類回収サービス。

サステナブルというとなんだか難しく聞こえるかもしれませんが、そもそもサステナブルとは「持続可能な」「維持できる」という意味で、「地球の環境を壊さず、資源も使い過ぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに暮らしていける社会」を目指す取り組みのことです。

アパレル業界においても、企業が環境に配慮した製品を作ったり、できるだけ廃棄しないような取り組みを行ったりする必要がありますが、消費者側もそれに協力することが大切です。

衣類回収サービスは、私たち消費者が簡単にサステナブルな取り組みに参加できる仕組みであるといえるでしょう。

特典が受けられることがある

ブランドによっては、衣類回収サービスを利用することで割引クーポンがもらえたり、お買い物に使えるポイントがたまったりなどの特典が受けられる場合もあります。

ファッションが好きで服をよく買う人にとっては、次もまた利用したくなるような嬉しいサービスです。

衣類回収サービスを行っているファッションブランド

衣類回収サービスを行っているファッションブランド

古着回収サービスは、ファストファッションブランドを中心に行われています。

このようなサービスは、事前に手間をかける必要もなく、店舗に設置された専用のボックスに、不要になった衣類を入れるだけの場合がほとんどです。

ショッピングのついでに、店頭に回収ボックスが設置されているか確認してみましょう。

ここからは、衣類回収サービスを行っているファッションブランドをご紹介します。

ReMUJI

「ReMUJI」は、無印良品が2010年からスタートした衣類回収サービスです。

無印良品で購入した衣料品全般(下着以外)とタオル、シーツ、カバー類を店舗に持って行き「MUJI Passport」を提示すると、古着の回収と引き換えに1000マイル(持ち込んだ点数に関わらず1日1回が上限)がもらえます。

もらったMUJI マイルは、所持しているマイル数に応じてお買い物で使える「MUJI ショッピングポイント」に交換できるため、普段から無印良品をよく利用する人にとっては嬉しいサービスだといえるでしょう。

なお、回収された衣類は店舗のスタッフがリユースするものとリサイクルするものに仕分けします。その後、洗い直して古着として再販売したり、染め直しや服と服をつなぎ合わせてリメイクしたものを販売したり、服などの商品の原料として使われたりします。

ZARA

「ZARA」の衣類回収プログラムでは古着や靴、アクセサリーなどを回収し、再び使用されるよう、連携している地域の非営利団体に届けています。

不要な衣類を袋に入れ、封をした状態で店舗に設置されているコンテナに入れるだけで寄付が完了します。

ZARAの回収サービスのポイントは、どこのメーカーやブランドのものでもOKなところ。

回収後は協力団体の分類センターに送られ、1枚ずつ分類された後、必要としている人たちに寄付されたり、販売されたりなど、それぞれが適切に再利用されます。状態がよくない衣類でも、新しい生地や建設用または自動車用の材料にリサイクルされるため、回収可能です。

パタゴニア

「パタゴニア」では、使わなくなったパタゴニア製品(サーフボード以外)を回収するサービスを各店舗で行っています。近くの店舗に回収ボックスが設置されていない場合は、郵送で送る(送料は自己負担)ことも可能です。

回収された製品は、まだ使えるものであれば古着として再利用し、そのまま使うのが難しいものは新しい繊維や生地にリサイクルされます。

新商品にもリサイクル原料が積極的に使用されていて、2023年の秋シーズンでは原材料の総重量において、80%がリサイクル原料、さらに10%が再生可能原材料が使用されています。

自治体で古着の回収を行っている場合もある

自治体で古着の回収を行っている場合もある

個人の衣類処分のために回収サービスを行っているのは、ファッションブランドの店舗だけではありません。

あまり知られていませんが、自治体や自治体が提携する企業などを通じて、古着の回収サービスを行っている場合があります。

ただし、回収ボックスの場合は平日の受付時間内のみ開放されているケースも多く、持ち込める衣類の種類が限定されていることもあるため、事前に確認が必要です。

ここでは、自治体が関わる衣類回収サービスをご紹介します。

東京都大田区

東京都大田区では、区内に14箇所ある拠点にて月に1度古着の回収を行っています。

回収された古着は、アジアやアフリカ諸国の工場でベルトコンベアーや人の手によって選別され、適切にリユース・リサイクルされます。

回収できるのは、たんすや衣装ケースにしまえる状態の衣料品や皮革衣料品、フェイスタオル・バスタオル、帽子や靴下(左右揃ったもの)、ハンカチやスカーフ、マフラーなど。

よごれた衣服や寝具類、敷物類、着物や浴衣などは回収できないため、注意しましょう。

神奈川県横浜市

神奈川県横浜市では、新聞や雑誌、その他の紙、紙パックなどの資源ごみとともに、布類の回収も行っています。

利用時間内に市内一部の区役所や地区センター、スポーツセンターなどに設置された回収ボックスに不要な洋服や古繊維、タオル、シーツなどの布類を入れると、登録された民間業者によって回収。軍手などに再利用されます。

また、横浜市内の集積所でも古布の回収(資源集団回収)を行っています。市の委託業者によって回収された布類は専門のリサイクル業者へと引き渡され、洋服として再利用されるもの、他の製品の原料になるものに選定。その後は古着として海外に輸出されたり、繊維を再利用して軍手や工場用のウエスなどに作り替えられたりなど、有効に利用されています。

京都府京都市

アパレル企業「株式会社ヒューマンフォーラム」、京都信用金庫は、京都市や他企業との共催により、衣類循環プロジェクト「RELEASE⇔CATCH(リリース・キャッチ)」を行っています。

「RELEASE⇔CATCH(リリース・キャッチ)」は、市内を中心とした300箇所に設置された回収ボックスにて回収された洋服を、国内外でリユース・リサイクルする事業です。

回収された古着は、古着店やリサイクル店で販売・再利用されたり、循環フェスに出品されたりする他、支援団体を通じて困窮世帯などに寄付されますが、洋服としてリユースできないものはリサイクル素材として再利用されます。

回収可能なのは、洗濯された清潔な衣服全般。靴やカバン、アクセサリー、帽子やマフラー、下着類などは回収不可です。濡れたものやカビの生えているもの、汚れや破れのひどいものは回収できないため、回収可能かどうか事前に確認するとよいでしょう。

外出せずに衣類の回収が可能な「古着でワクチン」とは

外出せずに衣類の回収が可能な「古着でワクチン」とは

衣類回収サービスを使ってみたいと思っていても、忙しくて店舗や自治体の回収ボックスまで持っていく時間がなく、なかなか利用できないこともあるのではないでしょうか。

そのような場合は、外出せずに衣類の回収ができる「古着でワクチン」がおすすめです。

古着でワクチンは、不要になった衣類を寄付することで、開発途上国の子ども達にポリオワクチンを贈ることができます。

これまでに4981万5950着分の衣類を再利用、628万5648人分のワクチンを寄付(2024年1月31日までに)。衣類の再利用に際し、ポリオによる障がいやストレートチルドレンだった若者を雇用するなど、国内外で雇用を生み出しています。

利用方法は「古着でワクチン 公式サイト」や「ハルメク 公式通販サイト」などで回収キットを購入し、回収袋に衣類を詰めて集荷依頼をするだけ。

古着でワクチン 回収キット

回収袋はTシャツで約100枚の衣類が入る大容量ですが、玄関まで取りに来てくれるので、一度にたくさんの衣類を片付けられます。

衣類回収サービスで捨てずに洋服を処分しよう!

不要になった洋服を捨てずに処分したい。そのような場合は、ファッションブランドや自治体などが行っている「衣類回収サービス」を利用するのがおすすめです。

衣類回収サービスで回収された衣類は、古着として国内外で再利用される他、リサイクル素材として他の製品に利用されます。

仕事などで忙しく、回収ボックスに持って行くのが難しい場合は、回収キットを購入すれば自宅まで古着を回収しに来てくれる「古着でワクチン」を利用するのも一つの方法です。

自分にとっては不要な洋服でも、他の誰かの役に立つこともあるため、ぜひ衣類回収サービスを利用してみてください。

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小西 由希

こにし・ゆき 「ハルメク おしゃれ」編集部。副編集長・ビューティー部門の編集担当。京都の日本海側出身のため色白。毎朝、美白パックをしている。

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