公開日:2020/10/15
更新日:2020/12/26
大掃除や衣替えで困るのが不要な服の処分。「使える服を捨てるのはもったいない」そんなときは、古着を寄付して社会貢献ができる「古着deワクチン」がおすすめ。役立つ手放し方で、子どもたちのワクチン接種を支援しましょう。使い方と体験談を紹介します。
「古着deワクチン」とは、古着を寄付して社会貢献に役立てることができるサービスです。回収キットを購入すると「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて、開発途上国の子どもにポリオワクチンを届けることができます。
「古着の回収キットを1個買うごとに、ラオスなど開発途上国の子ども5人にポリオワクチンが送られる仕組みです」と古着deワクチンの今野優子さん。
サービス開始から2020年9月までに、約2157万着の衣類が再利用され、累計266万人分以上のポリオワクチンが寄付されています。
回収された古着は開発途上国で販売され、その売り上げの一部もワクチン代になります。同時に、これらに関わる業務で国内の福祉作業所や開発途上国での雇用も生み出しています。
「古着deワクチンは、衣替えや大掃除の時期の利用が多いサービスですが、最近は終活片付けや遺品整理で利用する人も増えています。思い入れのある衣類が社会貢献に役立つので、ある意味“恩送り”のような感じなのかもしれません」
古着deワクチンの使い方は次の通りです。
衣類/靴/バッグ/服飾雑貨
縦45cm×横50cm×高さ71cm
回収袋のサイズは、160サイズの段ボール箱とほぼ同じサイズでかなり大きいので、「一人ではそんなに量がないという方は、キットを一つお求めいただき、ご近所の方と一緒に集めるのもおすすめですよ」(今野さん)
※重さは25kgまでに限ります。下着類は受け付けていません。一部の古着やバッグ・靴・服飾雑貨は国内でリユース&リサイクルされる場合があります。
原 香子さん(84歳)
「夫が亡くなった後、少しずつ家の整理を始めながら、衣類の処分を考えていたとき、目にしたのが雑誌『ハルメク』2019年9月号で紹介された、古着deワクチンの記事でした。
古着を寄付することで、具体的に何人のワクチンとしてお役に立てるのかがわかり、心の奥にあった『もったいない、惜しいなぁ』という気持ちがスーッとなくなるのがわかりました。
袋に入れてみると主人の服と私の服を入れても余ったので、近所に住む姉妹や友人にも声をかけました。大切だった洋服がゴミにならず、世のためになるなんてありがたいこと。今では周りでも『古着deワクチン』の輪が広がっています」
みなさんも、衣替えや大掃除、遺品整理など、不要な服の処分に迷ったときは、未来を担う子どもたちの支援につながる社会貢献活動「古着deワクチン」をチェックしてみてくださいね。
取材・文=長倉志乃、三橋桃子(ともにハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年5月号に掲載したものを再編集しています。
特別版「ハルメク 古着でワクチン」は「古着deワクチン」を運営する日本リユースシステム株式会社と協力し、生まれたサービスです。
通常一口につき、ポリオワクチン5人分の寄付となりますが「ハルメク 古着でワクチン」なら、3倍の15人分を贈ることができます。さらにご注文いただいた方には、ハルメク通販でご利用いただけるポイントを300ポイント差し上げます。
>>詳しくは、ハルメク通販サイトをご確認ください。
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雑誌「ハルメク」
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