横森美奈子さん直伝!片付けワザ・1

衣替えのコツ!洋服の片付け方「服を手放す4大基準」

公開日:2020/05/22

10

「もったいないから服を捨てられない!収納がパンパン」と悩んでいる人は、衣替えこそ服を片付けるチャンスです。ファッションデザイナーの横森美奈子さんに衣替えのコツ・服を手放す基準を教わり、読者の荘司善美さんが洋服の片付けに挑戦しました。

衣替えのコツ!洋服の片付け方

「いつか着るかも」はNG!今素敵に見えない服は捨てる

今回クローゼットの片付けに挑戦したのは、5年前に一軒家から3LDKのマンションに引っ越し、夫と二人暮らしの荘司さんです。

荘司善美さん(62歳)
荘司善美さん(62歳)

引っ越しの際にかなり服を処分したものの、その後も年々服がたまっているそう。その量は、クローゼットや棚の他にハンガーラック2つ分も……。

クローゼット

ハンガーラックが場所を取ってしまうため、床に十分なスペースがなく、ハンガーラックの後ろにある棚には、小物入れを重ねて置いている状態です。

「もう似合わないと感じる服もたくさんあるのですが、何年か後に流行が巡って、いつか着るかもと思うと、なかなか服が捨てられない」と言います。

そんな荘司さんに、横森さんは「流行は繰り返す? いいえ、同じ人の中で流行は繰り返しません」と断言します。

「誰でもおしゃれに見えたいですよね。そしたら簡単。今素敵に見えない服は必要ないのです。物がない時代ではないので、必要以上に洋服をため込まないこと。手放すときに理由をしっかり肝に銘じておけば、次のお買い物のときに失敗しません」

 

洋服の片付けは「試着」がカギ!顔・体形は変化するもの

横森さん

横森さんが服を捨てるか判断する基準は、サイズ感・劣化度・着映え/顔映り・出番の4つ。お店で服を買うときと同じように、真剣に試着して判断していきます。

「靴を履いて、メイクもして、全身鏡の前でチェックしてください。確認すべきはそれを着て“今のあなたが素敵に見えるか”です。素敵に見えない服を保管する意味がありますか? 死蔵(活用しないでしまっておくこと)は一番の無駄なので思い切って手放しましょう」
 

衣替えで「服を手放す4大基準」をチェック!

1.サイズ感が合わない
体に対してのフィット感、丈やバランスに違和感があるもの。

2.劣化度が高い
生地が伸びていたりシミがあったり、くたびれ感、古ぼけ感があるもの。

3.着映え・顔映りがよくない
今のあなたを引き立てず、顔映りがよくない色のもの。

4.出番が少ない
めったに着ることがなく、無理して着ても気乗りしないもの。

 

手放す基準1:大人の女性は「サイズ感」が肝心

大人の女性のおしゃれは「サイズ感」

その人をパッと見て何だか素敵に見えないというときは「服のサイズ感に問題があることが多い」と横森さん。トップスもボトムも、体へのフィット感や丈のバランスに違和感がないか確認しましょう。

「体の線を拾い過ぎると大人の女性は品格がなくなります。スタイルのいい荘司さんでも、上の5年前に購入したパンツはフィットし過ぎて、シワも気になり無理のある感じ。丈が短過ぎる服は若づくりに見え、袖が長過ぎればだらしなく、流行遅れにも見える。それらは手放し時です」
 

「サイズ感」のチェックポイント

・パンツ:袖丈や着丈が長過ぎ、短過ぎる

「サイズ感」のチェック

・カーディガン:袖丈や着丈が長過ぎ、短過ぎて今どき感がない

「サイズ感」のチェック

・パーカー:体の線が出過ぎてシワがある

「サイズ感」のチェック

 

手放す基準2:くたびれ感など「劣化度」が目立つ

くたびれ感など「劣化度」が高い服は捨てる

トップスもボトムも試着して鏡をパッと見たとき、「何だかよれているなあ」と感じたら手放し時です。

毛玉やシミがあったり色あせたり黄ばんだり、丈や袖口が伸びたりしていないかをチェック。袖口やポケット口、襟ぐりや裾が擦り切れていないかも確認しましょう。

「4年前に購入したというこのニットは、裾が少し伸びているのが気になります。着た人がくたびれて見えたりサエなく見えたりしたらもったいない。潔く決断しましょう」
 

「劣化度」のチェックポイント

・ニット
襟ぐりや裾が擦り切れくたびれている
毛玉やシミがある
丈、袖がだらしなく伸びている
色あせたり黄ばんだりしている

ニット

 

手放す基準3:体形変化で「着映え・顔映り」は大丈夫?

変化する顔や体形「着映え・顔映り」

コートやジャケットなど高価な物ほど手放しにくいもの。荘司さんも、「今着ていなくても、いつかまた着られるかも」と2年前に購入したコートなどを保管しているそう。

しかし、横森さんは、「顔も体形も年々変わっていくのよ。今の自分の顔がきれいに見えて、着映えするものでないと、取っておく意味がありません。このコートは、生地のくたくた感が、疲れた印象を与えています」ときっぱり。それを聞いて、改めてチェックしてみると、特に裾がくたくたしてる気がします。「やっぱり今の私には似合わないかも……」と荘司さん。
 

「着映え・顔映り」のチェックポイント

・コート
顔色がくすんで見える
くたくたの生地の質感で、くたびれた印象に見える

コート

 

手放す基準4:「出番が少ない」服は理由を確認

「出番が少ない」服

以前はよく着ていたのに、最近はめったに着ない。そんな服は、思い切って手放すのがおすすめです。「6年前に購入したこのコートは、以前は気に入ってよく着ていたのですが、今年は一度も着ていません。何か似合わなくなった気がして」と荘司さん。

横森さんは「なぜ着ないのか、理由を考えてみましょう。このコート自体はおかしいわけではないけれど、スポーティーな荘司さんの雰囲気を引き立てるものではないですね」と指摘します。
 

「出番が少ない」服のチェックポイント

・コート
この1〜2年、一度も着ていない
デザインが、今風でない

 

洋服を片付けたら部屋も広く快適に!

こうして、服を手放す4大基準をチェックして捨てることにした服は、こんなにたくさん!

洋服を片付けたら部屋も広く快適に

今回ハンガーラック1つ分の服を手放すことに成功した荘司さん。スペースを確保できたので、棚の上に重ねていた小物入れも床に下ろすことができました。

洋服を片付けたら部屋も広く快適に

 

こんな服は手元に残して活用!思い込みを捨てるのが大切

一方で、試着した結果「インナー用にかなり前に購入したボーダー柄のカットソー」と、「6年前に購入した色が派手で恥ずかしい赤いコート」は手元に残すことになりました。

「このカットソーがインナーにしか使えないなんて頭が固いです(笑)。ユニクロのハイネックのカットソーと重ね着すれば、素敵になりますよ。赤いコートは肩パッドをはずすだけで今風に。ラフに袖をまくれば、赤い色の面積が減るし、色も今の方が似合っています」と横森さん。

【活用法1】
インナーにしか使えないと考えていた定番トップスは、重ね着すれば素敵に着られる!

Before After
Before               After

【活用法2】 
6年前に購入した肩パッド入りのコートも、肩パッドをはずすだけで、今風に変身!

Before               After

荘司さんは試着して服を捨てる基準で判断したからこそ、今の自分に似合う服を見つけることができました。さぁ、あなたも衣替えのコツ・手放す基準をしっかり覚えて、すっきり洋服を片付けましょう!

■教えてくれた人

横森美奈子さん

横森美奈子さん

よこもり・みなこ 1949(昭和24)年生まれ。(株)BIGIで「MELROSE」等のチーフデザイナーを歴任。2002年「smart pink」ブランドディレクター。13年にショップチャンネルで「MINAKO★YOKOMORI」を開始。最新刊は『間違いだらけの大人のおしゃれ』(集英社刊)。

取材・文=野田有香(ハルメク編集部) 撮影=中川まり子 

※この記事は2019年5月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。


※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。

■もっと知りたい■

雑誌「ハルメク」

創刊22年目、50代以上の女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値がある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載。年間定期購読誌で自宅に直接配送します。https://magazine.halmek.co.jp/

この記事をマイページに保存

\この記事をみんなに伝えよう/

ページ先頭へ