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更新日:2025年03月30日 公開日:2020年05月22日
横森美奈子さん直伝!片付けワザ・1
「もったいないから服を捨てられない!収納がパンパン」と悩んでいる人は、衣替えこそ服を片付けるチャンスです。ファッションデザイナーの横森美奈子さんに衣替えのコツ・服を手放す基準を教わり、読者の荘司善美さんが洋服の片付けに挑戦しました。
よこもり・みなこ 1949(昭和24)年生まれ。(株)BIGIで「MELROSE」等のチーフデザイナーを歴任。2002年「smart pink」ブランドディレクター。13年にショップチャンネルで「MINAKO★YOKOMORI」を開始。最新刊は『間違いだらけの大人のおしゃれ』(集英社刊)。
今回クローゼットの片付けに挑戦したのは、2014年に一軒家から3LDKのマンションに引っ越し、夫と二人暮らしの荘司さんです。
引っ越しの際にかなり服を処分したものの、その後も年々服がたまっているそう。その量は、クローゼットや棚の他にハンガーラック2つ分も……。
ハンガーラックが場所を取ってしまうため、床に十分なスペースがなく、ハンガーラックの後ろにある棚には、小物入れを重ねて置いている状態です。
「もう似合わないと感じる服もたくさんあるのですが、何年か後に流行が巡って、いつか着るかもと思うと、なかなか服が捨てられない」と言います。
そんな荘司さんに、横森さんは「流行は繰り返す? いいえ、同じ人の中で流行は繰り返しません」と断言します。
「誰でもおしゃれに見えたいですよね。そしたら簡単。今素敵に見えない服は必要ないのです。物がない時代ではないので、必要以上に洋服をため込まないこと。手放すときに理由をしっかり肝に銘じておけば、次のお買い物のときに失敗しません」
横森さんが服を捨てるか判断する基準は、サイズ感・劣化度・着映え/顔映り・出番の4つ。お店で服を買うときと同じように、真剣に試着して判断していきます。
「靴を履いて、メイクもして、全身鏡の前でチェックしてください。確認すべきはそれを着て“今のあなたが素敵に見えるか”です。素敵に見えない服を保管する意味がありますか? 死蔵(活用しないでしまっておくこと)は一番の無駄なので思い切って手放しましょう」
1.サイズ感が合わない
体に対してのフィット感、丈やバランスに違和感があるもの。
2.劣化度が高い
生地が伸びていたりシミがあったり、くたびれ感、古ぼけ感があるもの。
3.着映え・顔映りがよくない
今のあなたを引き立てず、顔映りがよくない色のもの。
4.出番が少ない
めったに着ることがなく、無理して着ても気乗りしないもの。
その人をパッと見て何だか素敵に見えないというときは「服のサイズ感に問題があることが多い」と横森さん。トップスもボトムも、体へのフィット感や丈のバランスに違和感がないか確認しましょう。
「体の線を拾い過ぎると大人の女性は品格がなくなります。スタイルのいい荘司さんでも、上の5年前に購入したパンツはフィットし過ぎて、シワも気になり無理のある感じ。丈が短過ぎる服は若づくりに見え、袖が長過ぎればだらしなく、流行遅れにも見える。それらは手放し時です」
・パンツ:袖丈や着丈が長過ぎ、短過ぎる
・カーディガン:袖丈や着丈が長過ぎ、短過ぎて今どき感がない
・パーカー:体の線が出過ぎてシワがある
トップスもボトムも試着して鏡をパッと見たとき、「何だかよれているなあ」と感じたら手放し時です。
毛玉やシミがあったり色あせたり黄ばんだり、丈や袖口が伸びたりしていないかをチェック。袖口やポケット口、襟ぐりや裾が擦り切れていないかも確認しましょう。
「2015年に購入したというこのニットは、裾が少し伸びているのが気になります。着た人がくたびれて見えたりサエなく見えたりしたらもったいない。潔く決断しましょう」
・ニット
コートやジャケットなど高価な物ほど手放しにくいもの。荘司さんも、「今着ていなくても、いつかまた着られるかも」と2年前に購入したコートなどを保管しているそう。
しかし、横森さんは、「顔も体形も年々変わっていくのよ。今の自分の顔がきれいに見えて、着映えするものでないと、取っておく意味がありません。このコートは、生地のくたくた感が、疲れた印象を与えています」ときっぱり。それを聞いて、改めてチェックしてみると、特に裾がくたくたしてる気がします。「やっぱり今の私には似合わないかも……」と荘司さん。
・コート
以前はよく着ていたのに、最近はめったに着ない。そんな服は、思い切って手放すのがおすすめです。「6年前に購入したこのコートは、以前は気に入ってよく着ていたのですが、今年は一度も着ていません。何か似合わなくなった気がして」と荘司さん。
横森さんは「なぜ着ないのか、理由を考えてみましょう。このコート自体はおかしいわけではないけれど、スポーティーな荘司さんの雰囲気を引き立てるものではないですね」と指摘します。
・コート
こうして、服を手放す4大基準をチェックして捨てることにした服は、こんなにたくさん! そのまま捨てるのはもったいないので、衣替えで出た不要な服は「古着でワクチン」へ寄付することにしました。
今回ハンガーラック1つ分の服を手放すことに成功した荘司さん。スペースを確保できたので、棚の上に重ねていた小物入れも床に下ろすことができました。
一方で、試着した結果「インナー用にかなり前に購入したボーダー柄のカットソー」と、「6年前に購入した色が派手で恥ずかしい赤いコート」は手元に残すことになりました。
「このカットソーがインナーにしか使えないなんて頭が固いです(笑)。ユニクロのハイネックのカットソーと重ね着すれば、素敵になりますよ。赤いコートは肩パッドをはずすだけで今風に。ラフに袖をまくれば、赤い色の面積が減るし、色も今の方が似合っています」と横森さん。
インナーにしか使えないと考えていた定番トップスは、重ね着すれば素敵に着られる!
6年前に購入した肩パッド入りのコートも、肩パッドをはずすだけで、今風に変身!
荘司さんは試着して服を捨てる基準で判断したからこそ、今の自分に似合う服を見つけることができました。さぁ、あなたも衣替えのコツ・手放す基準をしっかり覚えて、すっきり洋服を片付けましょう!
後編では、衣替えにおすすめのクローゼットの「見える収納」を紹介します。
取材・文=野田有香(ハルメク編集部) 撮影=中川まり子
※この記事は2019年5月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。雑誌ハルメクは定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。
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