八十路を歩く(9)

しつこい指の痛み

公開日:2023.07.06

私は、「お元気ですね」「お元気そうですね」とよく声をかけられます。もちろん「齢の割には」という言葉が省略されているのです。ところが、そんな私に異変が起きました。

しつこい指の痛み
ピリリと辛い山椒の実、初夏の色ですね

皮膚科→整形外科へ

昨年(2022年)12月頃から、左手の第2指(人差指)の第1関節辺りが赤みを帯び、かゆく、時折痛みすら覚えるのです。炊事などの水仕事の折に特に感じますが、激痛ではなく、すぐ忘れる程度のものです。 

霜焼けかも? でも、私は雪国生まれの雪国育ち、そんなはずはない。友だちが霜焼けにかかっても私はなったことがない、などとあれこれ考えていても、なかなかよくなりません。とりあえず診てもらおう、という感じで皮膚科を受診したのが2月。

菌が入ったのかもしれない、とぬり薬を出してもらいました。10日程で治らなければ、整形外科を受診するようにとすすめられました。

そして4月、痛みは続いていたので、整形外科を受診。暖かくなったせいか痒みはありませんでしたが、赤みと硬い腫れは相変わらずです。診断は「へバーデン結節」でした。

今のところ人差指だけなのですが…

「へバーデン結節」とは

指の変形性関節症、指の第1関節が変形して曲がってしまう原因不明の疾患です。女性特有の疾患で、発症は40代以降に多いとのこと。ハルメク365にも、専門医の記事が載っています。

指の第1関節の背側にできる膨らみが特徴で、1802年に初めて報告した英国医師William Heberden博士の名にちなんで命名されたそうです。 

整形外科医がかかりつけ医?

厚生労働省が提言している「かかりつけ医」というホームドクターは、私の場合、整形外科医になるのでしょうか。

コロナ禍のさなかに手首の骨折で入院手術を受けたのは整形外科、コロナ前に変形性膝関節症で治療を受けたのも整形外科でした。

整形外科医がかかりつけ医?

めったに風邪もひかないので、かかりつけの内科医院というのはとくにありません。内科は、コロナワクチンやインフルエンザ予防ワクチンの接種以外は、約20年近くご無沙汰しております。

その代わりでしょうか、毎年人間ドックを日本赤十字病院で受診しています。

これは、私の意向ではなく娘の意向です。健康自慢の夫が他界してから、毎年娘が誕生日プレゼントに費用を負担してくれるのです。ありがたいのですが、胃カメラは難行苦行です。

整形外科医がかかりつけ医?

元気な八十代をめざして

冒頭で触れたように、知人に出会うとよく言われるのが、「お元気ですね」「お元気そうですね」。

私の返答は、「元気なフリしているのよ」「ろうそくが消える前の瞬間状態よ」ですが、なんだか、長谷川町子さんの漫画『いじわるばあさん』っぽいですね。

もちろん、「ありがとうございます」「おかげさまで」と答える場合もございますよ。

これからも、「お元気ですね」と言われ続けるように、八十路を歩いて行きたいものです。

『いじわるばあさん 』 長谷川 町子 (著)  朝日文庫
全6巻のうち最終巻が欠けていますが、長年うちの本棚に鎮座しています

■もっと知りたい■

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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