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- 立山黒部アルペンルートへセンチメンタルジャーニー
ふるさとの友人がメールで送ってくれた写真が、私を故郷の旅へ誘いました。立山連峰と桜、菜の花、チューリップの「春の四重奏」です。
「仰ぎ見る立山連峰」
「富山県民の歌」の冒頭のフレーズです。
私が卒業した高校の校歌にも「高き立山天そそり」という一節がありましたが、故郷・富山県の風景に溶け込んだ、立山連峰の雄大な山々は望郷の念をかきたてます。
![「仰ぎ見る立山連峰」](https://halmek.co.jp/media/uploads/8d0b4c52d4a9ada2443509d41701524e1682326974.707.jpg)
私はふるさとのことをどの程度知っているのだろうか、と時々考えます。「いつでも行ける」と若い頃は思っていて、とうとう行けずじまいの場所もたくさんあります。
これまで、「一度は」「最後にもう一度」という思いで「能登の旅」(2020.4.30)や「瑞龍寺」(2020.2.4)の記事をハルトモ倶楽部に書かせていただきましたが、今回は「一度は」と「もう一度」の両方の思いで「立山黒部アルペンルート」ツアーに一人参加しました。
50数年ぶりの富山市
![50数年ぶりの富山市](https://halmek.co.jp/media/uploads/f55647405c3647fc52dded9561f22cb91682325630.7174.jpg)
ツアーの初日は15時ごろに富山入りしましたので、夕食までの時間を利用して「世界一美しいスターバックス」へ。もっとも、地元の人はほとんどそんな評判は知らないようでした。
![50数年ぶりの富山市](https://halmek.co.jp/media/uploads/f40c759511ef0010faece08860191bbb1682325675.2504.jpg)
続いて、「富山市ガラス美術館」を見学。よくわからないながらも吃驚する作品を堪能しました。もともとデパートがあった場所にオープンした美術館で、ずいぶん街の様子も変わっていて、浦島太郎の気分でした。
大谷ウォーク
今回のツアーのメインは、豪雪の立山に春の訪れを告げる「雪の大谷ウォーク」。
1994(平成6)年に始まったそうです。豪雪に悩む地元民の発想ではなく、観光客の「雪の大谷」を見たいという希望が関係機関を動かして実現した、大きな観光資源です。
観光客は、バスの3倍近くの高さの雪壁が両サイドにそびえる舗装路を歩きます。観光客の多いこと、とくにアジア系の観光客が多かったようです。
黒部ダム
突堤が日本一高いところにあるそうで、のぞくのが恐いくらい。こんな巨大な建造物をよくぞ造ったものです。1963年開業ですから、このダムは日本の高度成長とともに歩んできたのですね。
若い頃に観た映画『黒部の太陽』(1968年、主演・三船敏郎、石原裕次郎)を思い出しました。
ダムの放水は圧感だと聞いたことがありますが、放水は6月26日から10月15日の期間に実施されるようです。放水を見られなかったのは残念でしたが、この巨大なダムや深い谷から、放水のすごさは容易に想像できました。
トロッコ列車
2泊3日のツアーの最終日は、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗って黒部峡谷観賞です。
深い谷、新緑の木々、遠景の残雪山、猿専用の釣橋などを眺めて、早春の黒部の大自然を体感しました。
この黒部峡谷には、子どもの頃に来たことがあります。
小学2〜3年生の頃、近所の同じ年頃の女児4人がその母親3人に連れられて、木の箱に腰掛けを置いたトロッコに乗って鐘釣まで行きました。谷底の河原に降りて、砂を掘り、石で囲うと露天風呂の完成。シュミーズ姿で、水遊びならぬお湯遊びをしました。
今回はトロッコの線路工事のため、鐘釣までは行けませんでしたが、そんな昔の懐かしい思い出に浸りながら、センチメンタルジャーニーを楽しみました。
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