6か月の職業訓練を修了。仕事への新たな気づき
2023.12.192023年07月05日
どう生きるかのヒント
何歳からでも新しいことをスタートできる
生き方は顔に出る。これは住職をしている伯父からもらった言葉。折り返しを過ぎた残りの人生をどう生きるか。そのヒントをもらえました。
喫茶一隅での出会い
戸塚安行駅からなら徒歩20分、東川口駅からならバスで15分、草加駅からならバスで30分という少し不便な立地。
埼玉県川口市安行出羽、閑静な住宅街の一角に、ご自宅を改装して作った「喫茶一隅(いちぐう)」というギャラリー喫茶があります。
知人から「描いた絵をお店に飾ってみない?」と声をかけて頂いたのがきっかけでの訪問です。店主の高塩さんという女性に、話を伺うことができました。
定年退職からのリスタート
教員をしていた旦那様の趣味は陶芸、ご自身の焼いた器で料理を提供する店を開きたいと。そして、学童保育の職員だった奥様の夢は喫茶店。
お二人の夢が見事マッチングして、10年ほど前、旦那様の定年後にご自宅を飲食店に改装したそうです。
料理の学校を出たわけでも、修行したわけでもない高塩さん夫婦。ゼロからのスタートだったといいます。
店全体が真っ白な壁、せっかくだからと近くに住む方の絵を飾ることに。これをきっかけに、さまざまな方の絵を2か月ごとのローテーションで飾っているそう。
やりたいことは生きてきた延長線上に
2年前に旦那様が他界して、一旦店をクローズ。再開したとき、子ども食堂を始めました。
毎週水木金の11時半~16時半は通常のカフェ、毎土曜の11時~13時に子ども食堂として店を開いています。
「周辺の子ども食堂は、月に1度イベント的に開催しているケースが多い。でも、学校給食のない土曜日こそ食事に悩む親と子どもたちがいます。学童に勤めていた私にとって、子ども食堂こそ本当にやりたいこと。喫茶店という夢は、学童職員の延長線上にありました」
一隅で提供される丁寧にこしらえたおかずは、生前ご主人が焼いた器に盛られています。再開に際してはご苦労も多かったでしょうが、一隅のことを楽しそうに話す高塩さんは、とてもステキな顔をしていました。
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