きものでお出かけ

夏のお出かけは日傘と扇子…だけじゃない暑さ対策

公開日:2023.06.13

酷暑という言葉をよく耳にするようになりました。年を重ねるごとに体に熱がこもりやすくなり、さすがに着物で町歩きは……という時もあります。そんな時でも着物でお出かけしたい人におすすめの技は?

夏のお出かけは日傘と扇子…だけじゃない暑さ対策
日傘は夏場の必需品。麻の長襦袢と綿の着物で町歩きも平気

夏着物のマイルール

夏着物のマイルール
肌襦袢と和装ステテコの代わりに、夏用ブラトップとステテコでもOK

夏着物といえば、着物雑誌を飾る絽や紗のイメージがありますが、私は夏場に絹の着物を着る機会は滅多にありません。お茶会にも行きませんし、歌舞伎などの観劇の予定もないからです。

夏着物のマイルールは、とにかくすぐにじゃぶじゃぶ洗濯できること! です。

下着は綿の肌襦袢に、下は麻のステテコ、長襦袢は麻、着物(長着)は綿か麻にします。

特に襦袢は麻がおすすめです。裾さばきはかなり悪くなりますが、暑さ対策はこれが一番。

裾さばきが気になる人は、東レのセオαという夏用化繊の襦袢もあります。

必需品の日傘にプラスして扇子も

必需品の日傘にプラスして扇子も
扇子は1000円~2000円で入手可能なので、好みのものを何本でも

普段着物」には帽子もありですが、ロングヘアだと、夏場は髪をアップにするので、帽子はかぶれません。

着物女子には日傘は必須なのです!

こだわりたい人は、着なくなった着物でマイ日傘をオーダーすることもできます。

それから日傘にプラスして、さりげなく扇子もバッグにしのばせておきましょう。暑い時にあおげるのはもちろん、日傘がない時は日差しを遮ることができます。帯に挿しておけば、すぐに取り出せるのも使い勝手がよいです。

ポイントは、涼しい顔で優雅にあおぐこと!

プラスα(アルファ)の裏技は保冷剤の活用

プラスα(アルファ)の裏技は保冷剤の活用
脇の帯と着物の間に保冷剤を入れます

小さい保冷剤をラップと布で包んで、帯の両脇部分に挟むだけ。ほんのりひんやりします。ただ、長い時間は持たないのが難点です。

長時間の場合は、「からだに貼る用」の冷却シートを利用する方法もあります。

このシートを、脇の下や二の腕の裏やひじの裏に貼ります。貼った場所の皮膚を2度ほど下げる効果があるそうです。しかし、室内でゆっくりしている場合はいいのですが、外歩きの場合だと効果はあまり感じられません。

暑くてヤバイ!時の外歩きはペットボトルで対応!

暑くてヤバイ!時の外歩きはペットボトルで対応!
手ぬぐいで巻いて右脇に挟んだペットボトル。袖のおかげで目立ちません

汗があまり出なくて、体の中心がカァっと熱くなる、頭痛がする、動悸がする……時は熱中症の予兆なので、保冷剤などの裏技は効果薄です。なるべく早く、涼しい場所で休む必要があります。

お祭りなど長時間外歩きする時は、あらかじめペットボトルを凍らせて、手ぬぐいで巻いて小脇に挟んでおくと効果絶大!

押える力も必要なく着物の袖の下に自然に収まってくれます。時々、首筋にあてたり、反対側の脇下に挟んだり、氷が溶けてきたら、その都度、ぐびぐびっと水分補給できます。

外歩きメインの夏のお出かけに、ぜひ試してみてくださいね。

ただし買ってきたペットボトルをそのまま凍らせた場合、蓋を開ける時に中身が噴き出してくるのでご用心を。

■もっと知りたい■

くわい

60歳になり、子育て・介護も終え、人生最後のステージへ。今まで想像できなかった60代!意外に楽しめる年代なんだと実感。今までやれなかったこと、いろいろと計画中。昔から考えいてた「60の手習い」は、ちょっとハードルが高い日舞を無謀と言われつつ選択。人生初は人生の終わりまでつきあっていけるでしょうか。

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