日常着として着物を着てみよう
2023.01.122023年07月07日
きものでお出かけ
ペアで挑戦!着物・片身替わり
着物でお出かけに慣れてくると、ちょっと着物で遊んでみたいな……と思うようになります。レース使いや変わり結びなど、いろいろありますが、私が挑戦したのは片身替わり(左右で生地や色などを変える)! です。
「片身替わり仕立て」とは?
体の左右で生地や色などを変えて仕立てる、デザインパターンのことです。右身頃と左身頃が別の色柄で、2反の着物を利用して作ります。
戦国時代の絵でもよく見かけますし、能装束にもあります。見栄えがいいので、踊りの衣装でもよくあります。しかし場合によっては玄人さんに見える場合も……。というわけで、素人さんには意外に敷居が高かったりするのです。
戦国時代の着物デザインが好きな私としては、「ぜひ一着は持ってみたいな」という気持ちがずっとありました。
ペアで作ればこわくない?
片身替わりに興味があっても、二着同時に仕立てるのも、なかなか勇気のいるものです。
踊り衣装の片身替わりならたくさんネット販売されているのですが、普通の場面では着用の機会はなさそうですし、それこそ玄人さんに見えてしまうかも……。
それでも、最近では人気があるためか、カジュアル着として、仕立て上がりの片身替わりの着物も販売されていました。これなら一着分のお値段で手に入る! とはいえ如何せんサイズが……!
フルオーダーしないと合わない体サイズ、でもどうしても欲しい……。ならば、ペアで作ればいいんじゃない? というわけで、夫婦ペアで片身替わりに挑戦してみました。
うれし恥ずかし…でも新鮮
周囲の人には評判よかったですし、「二人でお揃いだったのね!」としばらくして、気づいてもらえたり……と楽しいひとときでした。
結果的に着用した感じはちょっと派手だったので、着物用というより、浴衣用として着用してもいいかなと思いました。
店舗で店員さんに相談しながらとか、コーディネートに詳しい人と一緒に選んだ方がよかったかな(衿の部分を左右で分ける場合はどうしても一手間かかるので、柄合わせは対面で相談した方がいいと思います)。
もともと、この片身替わりの起源は、使い古した衣装のまだ使える部分を切り取り、他の布を足して縫ったものと言われています。
かつては着物は着古すと糸を解いてばらばらにして、洗って、また縫い合わせて着ます。その過程で前と後ろを入れ替えたりしながら、全体的に擦り切れるまで着たのです。片方が破れた着物が2枚あれば、縫い合わせてリメイクするのは当然だと思います。
いつか着古した着物2枚で、片身替わりを縫ってみたいなと思います。
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