文学講座と生け花体験のコラボレーション

おとなの学び舎~鎌倉で近代文学&一花一葉 その2

Rei

公開日:2023.01.22

再び鎌倉へ行き、文学と生け花がコラボレーションした講座を受けて来ました。今回は前回とはまた違う雰囲気で、新鮮な気持ちで受講することができました。プロのナレーターの方もいらっしゃったので、素晴らしい朗読を聴くことができました。

おとなの学び舎~近代文学&一花一葉 その2
宮沢賢治『注文の多い料理店』と生け花

文学講座

おとなの学び舎~鎌倉で近代文学&一花一葉に再び参加しました(初回は2022年12月18日)。

場所は前回と同じ、江ノ島電鉄長谷駅から徒歩2分の《Atelie&Gallery一凛》です。先生は、文筆家の稲垣麻由美さんです。

今回の文学作品は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』でした。

まず、宮沢賢治について少し学びました。彼は岩手県花巻市に生まれ、盛岡高等農林学校を卒業。その後農林学校教諭に就任します。この時期が文学活動の充実期で『春と修羅』『注文の多い料理店』を出版します。

でも、宮沢賢治が生前に出版したのはこの2冊だけでした。教職を退いたあとは、農民向上のために東奔西走し、まさに代表作『雨ニモ負ケズ』のように生きました。

文学講座
宮沢賢治『注文の多い料理店』(復刻本)

プロの朗読家

その日は朗読の専門家、飯島晶子さんが受講されていたので、本の朗読をお願いしました。透き通るような美しい声で、内容が生き生きと伝わってきて、貴重な体験でした。

プロの朗読家
プロの朗読家、飯島晶子さん

賢治が「わたくしはもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたがないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです」と童話集の「序」に書いているように、自然の中にいて、その自然現象を感じたままに書き、それが心象スケッチとなっています。

稲垣さんは「賢治の童話は読者に、わかりやすい教訓というより、“わからなさ”を残すので、それが読者に想像力のスイッチをいれ、年代を超えて多くの人に読まれ続けているのではないでしょうか」とおっしゃっていました。

生け花体験

次は生け花体験です。指導は、フラワーアーティストの熊谷珠樹さんです。

今回も花材を与えられて「自由に生けてください」とのことでした。5人の参加者のうち3人は経験者なので、さっさと手が動き始めますが、初心者の私はそうはいきません。

熊谷さんのお手本を見て真似しようとしますが、なかなかうまくいきません。とりあえずは完成させましたが、後になると、もっとこうすればよかったと思うところがたくさんありました。

生け花体験
私の生け花(もう少し横の広がりを意識すればよかったと反省)

それでも、熊谷さんは「生け花に正解も不正解もありませんよ」と優しく言ってくださいました。

今回も鎌倉で実りある体験をすることができました。この講座は毎月別の課題で開かれていますので、またぜひ参加したいと思っています。

《Atelie&Gallery一凛》

■もっと知りたい■

Rei

60歳を越えて着道楽だった母を思い出し、おしゃれに目覚めました。大好きなパッチワークや着物リメイク、ミシン刺しゅう、羊毛フェルト刺しゅうなど、手作りでワンポイントを加え自由なファッションを楽しんでいます。また、アロマやハーブ、薬膳料理などで、健康なライフスタイルを目指しています。

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