自分の生活に彩りを添える
2023.11.112023年01月22日
文学講座と生け花体験のコラボレーション
おとなの学び舎~鎌倉で近代文学&一花一葉 その2
再び鎌倉へ行き、文学と生け花がコラボレーションした講座を受けて来ました。今回は前回とはまた違う雰囲気で、新鮮な気持ちで受講することができました。プロのナレーターの方もいらっしゃったので、素晴らしい朗読を聴くことができました。
文学講座
おとなの学び舎~鎌倉で近代文学&一花一葉に再び参加しました(初回は2022年12月18日)。
場所は前回と同じ、江ノ島電鉄長谷駅から徒歩2分の《Atelie&Gallery一凛》です。先生は、文筆家の稲垣麻由美さんです。
今回の文学作品は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』でした。
まず、宮沢賢治について少し学びました。彼は岩手県花巻市に生まれ、盛岡高等農林学校を卒業。その後農林学校教諭に就任します。この時期が文学活動の充実期で『春と修羅』『注文の多い料理店』を出版します。
でも、宮沢賢治が生前に出版したのはこの2冊だけでした。教職を退いたあとは、農民向上のために東奔西走し、まさに代表作『雨ニモ負ケズ』のように生きました。
プロの朗読家
その日は朗読の専門家、飯島晶子さんが受講されていたので、本の朗読をお願いしました。透き通るような美しい声で、内容が生き生きと伝わってきて、貴重な体験でした。
賢治が「わたくしはもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたがないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです」と童話集の「序」に書いているように、自然の中にいて、その自然現象を感じたままに書き、それが心象スケッチとなっています。
稲垣さんは「賢治の童話は読者に、わかりやすい教訓というより、“わからなさ”を残すので、それが読者に想像力のスイッチをいれ、年代を超えて多くの人に読まれ続けているのではないでしょうか」とおっしゃっていました。
生け花体験
次は生け花体験です。指導は、フラワーアーティストの熊谷珠樹さんです。
今回も花材を与えられて「自由に生けてください」とのことでした。5人の参加者のうち3人は経験者なので、さっさと手が動き始めますが、初心者の私はそうはいきません。
熊谷さんのお手本を見て真似しようとしますが、なかなかうまくいきません。とりあえずは完成させましたが、後になると、もっとこうすればよかったと思うところがたくさんありました。
それでも、熊谷さんは「生け花に正解も不正解もありませんよ」と優しく言ってくださいました。
今回も鎌倉で実りある体験をすることができました。この講座は毎月別の課題で開かれていますので、またぜひ参加したいと思っています。
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