どんな漫画を選べばいいか迷った時は

漫画を選ぶ指針

公開日:2022.07.16

更新日:2022.07.16

2021年の漫画市場は6759億!(出版科学研究所調べ)だそうです。大きな市場となっている漫画ですが、我が家の子どもたちが巣立ってからは、コミックを入手していないので、隔世の感があります。

漫画を選ぶ指針
左:小学館漫画賞 昭和50年 少年少女部門受賞作『ポーの一族』萩尾望都 小学館 右: 第15回星雲賞コミック部門受賞作『童夢』大友克洋 双葉社

さまざまな漫画賞

日本経済新聞2022年6月25日夕刊に面白い記事がありました。ー「草の根」推しのマンガ熱くーという記事で、一般の方々が「推し」の漫画をネットで選ぶ賞についてでした。

初めて漫画を読む時に、どんなものを選べばいいかわかりません。取っ掛かりとして、漫画賞受賞作品から読んでいくのも一つの手段でしょうか。

その漫画賞と言えば、小学館漫画賞がとても有名です。

昭和50年(1975年)に「少年少女部門」と「青年一般部門」に分かれ、その後も4部門に細分化。別に「特別賞」や「審査員特別賞」などがあります。

昭和50年の萩尾望都様から、平成16年(2004年)の久保帯人さんまでの受賞作は、読んだことのある漫画も多くありますが、それ以降は存じ上げていない作品が多く、いかに読んでいないか如実にわかります。

さまざまな漫画賞
小学館漫画賞 昭和50年 少年少女部門受賞作『ポーの一族』萩尾望都 小学館
さまざまな漫画賞
小学館漫画賞 平成16年 少年向け部門受賞作 『BLACH』久保帯人 集英社

講談社漫画賞も同様で、昭和52年(1977年) の『はいからさんが通る』から平成13年(2001年)の『20世紀少年』までは読んだことのある作品がありますが、それ以降はさっぱりです。

講談社漫画賞 昭和52年 少女部門受賞作『はいからさんが通る』大和和紀 講談社

漫画賞を調べていると、私の好きなSFに関して言えば「星雲賞」のコミック部門がありましたし、「全国書店員が選んだおすすめコミック」「手塚治虫文化賞」「文化庁メディア芸術祭マンガ部門」「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「次にくるマンガ大賞」等々、多くのマンガ賞がありました。

漫画賞の選出方法

古くからある漫画賞は出版社が主催なので、多くはその企業の出版物から選ばれるのは当然ですね。

「星雲賞」はファン投票として一般の方々が選びますが、日本SF大会参加者に投票権があるので、SFに興味のない方には縁遠い賞かもしれません。

漫画賞の選出方法
団地を舞台とした超能力者の戦い 第15回星雲賞コミック部門受賞作『童夢』大友克洋 双葉社

「全国書店員が選んだおすすめコミック」は本に接する機会の多い書店員さんが選ぶ賞ですので、「本屋大賞」に近い感じでしょうか。

その記事では、一般の方々が選ぶ賞として「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「次にくるマンガ大賞」の3つの賞を挙げていました。いづれも、開始年は2000年代以降です。

私の最近のマンガの楽しみ

もう何年も「京都国際マンガミュージアム」に出かけていませんし、なによりも、マンガの供給源である子どもたちが巣立ってしまってからは、ほとんど読まずじまいでした。

ところが、電子コミックが人気となり、電子コミックに縁遠かった私でもスマートフォンやPCでマンガを読むようになりました。知らないマンガ家さんでも面白そうな作品を読み、紙媒体で読みたいマンガや原作を読みたいマンガも出現しています。

面白いマンガを読みたい!

ー「草の根」推しのマンガ熱くーの記事のくくりには、

一般の読み手が選ぶ賞やランキングやガイド。「間違いのない」作品探しの指標として、マンガ読者の裾野を広げている。

とありました。

「間違いのない」作品は人によりさまざまなので、私的にもう少し付け加えるならば、まずは自分好みの画を選んで読み、その世界に入れるかどうかも、自分にとっての面白いマンガを選ぶコツかな? と思います。

 

参考

・「小学館漫画大賞」主催 小学館
・「講談社漫画大賞」主催 講談社
・「星雲賞」集計・授賞などの運営事務は日本SFファングループ連合会議担当 
・「全国書店員が選んだおすすめコミック」主催 日本出版販売
・「手塚治虫文化賞」主催 朝日新聞社
・「このマンガがすごい!」主催 宝島社
・「マンガ大賞」主催 マンガ大賞実行委員会
・「次にくるマンガ大賞」主催 niconicoとダ・ヴィンチ

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黄緑・緑・青緑

もともと自分のブログ「黄緑・緑・青緑の日々徒然」で、ファッションやアート、まちあるき、狂言、お酒、漫画、産業、等々。脈絡もなく時々の興味のある事や好きな事・モノについて拙い文章ではありますが、ぼちぼちと書いています。ハルメクWEBでも、好奇心の向くままに書いていきたいと思っています。インスタグラム

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