歴史漫画のアジア・アフリカ編です

歴史ロマンは漫画から!(中)

公開日:2022.12.14

前回に引き続き、歴史に興味を持つきっかけとなった漫画です。今回は舞台をアジア、アフリカに移します。歴史とロマンを感じる漫画。少女漫画独自の華やかな画も、魅力の一つでしょう。

歴史ロマンは漫画から!(中)
いまだ完結していない『王家の紋章』細川智栄子&芙~みん

『天馬の血族』

竹宮惠子さんの漫画で、月刊ASUKAに連載されていました。

モンゴルに題材を取った草原と都を舞台として、一応チンギス・ハーンらしき人物も登場しますが、主人公は特殊な力を持つ「アルトジン」という少女です。

人魚や麒麟が出てくる伝奇ものの漫画で、当時私の住んでいた田舎(現在でも田舎です)では、個人の書店しかなく(当時はそういう書店ばかりでした)コミックスも発売時期を予想し、書店に予約を入れ入手していました(連載途中で隣町に大型書店ができ、以降はそちらで予約)。

なので思い入れが強く、これは全巻手放さずに持っており、初版本や帯付きのままの物もあります。

『天馬の血族』
『天馬の血族』竹宮惠子

『ファラオの墓』

これも同じく竹宮惠子さんの漫画で、題名からもわかるように、古代エジプトと思われる地域が舞台の漫画です。連載されていた週刊少女コミックを毎週楽しみに読んでいました(他の漫画も)。

古代エジプトに興味を持ったきっかけとなった漫画は竹宮恵子さんの『ファラオの墓』が先で、その後、2.5次元のミュージカルにもなった『王家の紋章』でしょうか。

それから、TBSテレビの「世界ふしぎ発見!」を見て興味を深めていきました。

今回少し調べてみると、この『ファラオの墓』も2017年に立体化され舞台となっていたのですね。

『王家の紋章』

これは説明の必要がないでしょう。40年以上に渡る連載で、古代エジプトをメインの舞台とし鉄の国ヒッタイトやバビロニア、アッシリアやミノア等々、様々な周辺諸国がでてきます。

1990年、第36回小学館漫画賞少女向け部門を受賞しており、まだ完結していません。

2016年に2.5次元のミュージカルが初演され「照れるほどに甘い展開(2017年5月日経夕刊)」とその舞台(再演)を評した新聞記事もあります。

とても失礼な話ですが、連載されている月刊プリンセスには私の好きな青池保子さんの『エロイカより愛をこめて』が連載されており、そちらをメインにエロイカを読んでから『王家の紋章』を読んでいました……。

「王家の紋章」
『王家の紋章』細川智栄子&芙~みん

『火輪』

河惣益巳さんの漫画で、中国と思しき大陸の人界・仙界・神界を舞台に、四方将神や三つ目(豎眼・じゅがん)の天帝など、艶やかな画の少女漫画が好きな方ならはまるかもしれません。

私はこの漫画で四方将神(北の玄武・東の青龍・南の朱雀・西の白虎)を知り、キトラ古墳で発見された壁画に否応もなく反応してしまいました。

河惣益巳さんは好きな作家さんのおひとりです♪

「火輪」
『火輪』河惣益巳

『キングダム』

少女漫画ではありませんが、説明の必要がないでしょう。アニメ化・映画化され、メジャーな漫画となっています。

私も45巻ぐらいまでは、リアルタイムで読んでいました。2013年、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞しています。

中国の始皇帝をモデルにし、天下の大将軍を目指す「信」という人物を主人公に据えた歴史漫画となっており、これで古代中国史に興味を持った方も多いのではないかと思われます。現在も連載中です。

「キングダム」
『キングダム』原泰久

最近の漫画でなく昔の少女漫画ばかりですが、私の年代で歴史に興味をもったきっかけとなると、どうしてもそうなってしまいますね(-_-;)

参考作品
『天馬の血族』竹宮惠子 月刊ASUKA 1991年1月~2000年2月 角川書店
『ファラオの墓』竹宮惠子 週刊少女コミック 1974年~1976年 小学館
『王家の紋章』細川智栄子&芙~みん 月刊プリンセス 1976年10月~ 秋田書店
『火輪』河惣益巳 月刊花とゆめ 1992年1月~1997年4月 白泉社
『キングダム』原泰久 週刊ヤングジャンプ 2006年9月~ 集英社

もっと知りたい■

黄緑・緑・青緑

もともと自分のブログ「黄緑・緑・青緑の日々徒然」で、ファッションやアート、まちあるき、狂言、お酒、漫画、産業、等々。脈絡もなく時々の興味のある事や好きな事・モノについて拙い文章ではありますが、ぼちぼちと書いています。ハルメクWEBでも、好奇心の向くままに書いていきたいと思っています。インスタグラム

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事