京都国立近代美術館 「岸田劉生展」へ

新しい魅力を発見!「岸田劉生展」

公開日:2022.03.14

広告を見て、麗子像で有名な人だけど一度も観に行ったことがないし、面白そうだし、一度観に行ってみよう! とチケットを購入し行ってきました(※現在は終了しています)。

立地・利便性の良い「京都国立近代美術館」

立地・利便性の良い「京都国立近代美術館」
冬の青空に美術館のガラスが映えます

私が行く美術館(京都・滋賀)の中でも好きな美術館の一つである、京都国立近代美術館。隣接する京都市京セラ美術館とともによく訪れます。

京都市営地下鉄東山駅、もしくは蹴上駅からぶらぶらと散歩がてら景色を楽しみ(春は桜、初夏からは緑、秋は紅葉)歩いて行ける、岡崎界隈の美術館。

利便性の良さは私の中では大きなポイントです(滋賀のMIHOミュージアムや滋賀県立美術館などは、車がないと行きにくい場所にあります)。

京都国立近代美術館のもう一つのお気に入りポイントは、企画展のチケットに常設展のチケットが付加されている点。企画展+常設展を同時に見る事ができるのも大きなポイントです。

立地・利便性の良い「京都国立近代美術館」

3階、岸田劉生展へ

先日日展を観て、岸田劉生展(新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション)のチラシが目に留まり面白そうだったのと、加入している生協で前売り券の取り扱いがあり、迷わず購入致しました。

このご時勢ですから、人の流れが少なく天気も良い平日の午前中に訪れました。感染対策が講じられた館内へ入り、企画展の展示がある3階へ。

3階、岸田劉生展へ
3階の企画展へと続く館内の階段もいい感じです

岸田劉生というと、美術の教科書にも載っている「麗子像」がとても有名で、誰もがその画を目にしたことがあるでしょう。私もその印象が強くて、他にどのような作品があるのかまったく予備知識がないまま、面白そうだなぁという期待感を持ち会場へ入場しました。

今回初めてこの方のまとまった作品を観て、油絵よりも日本画の方が好きになりました。油絵のギトギトした感じはどうもこの頃の私の好みではなく、油絵以外のさらっとした感じであっさりとシンプルな構図のモノ(掛け軸や襖絵)がとても面白く感じました。

また、私の好きな花の一つである「乙女椿」について2作品展示されていましたが、1924年作の方がより好みで、その画に惹かれしばらく佇んでいました。

3階の岸田劉生展を後にし、4階のリファレンスコーナーでゆっくりと東山の山々を眺めながら、展覧会の感想を振り返り、しばらく休憩・リフレッシュしてコレクション展(2021年度 第5回コレクション展)へ向かいます。      

3階、岸田劉生展へ
このリファレンスコーナーも、京都国立近代美術館のお気に入りの場所です

4階、コレクション展

コレクション展といっても168点もの展示があり、一つ一つゆっくりとは観ません。いつものように、いいなぁと思ったモノだけをじっくり観ます。

まず面白いと思ったのは、冬の日本画2022。特に福田平八郎の紅梅紋鶲という1対の掛け軸。細長い構図を生かし、梅と雀が可愛らしく鮮やかな色合いで描かれており、何とも可愛くて見入ってしまいました。福田平八郎の展覧会があれば、観に行ってみたいと思ったほどです。

4階、コレクション展
作品はガラスケースで保護されておりよく撮れていませんが、可愛い作品でした

また、榊原苔山の「残雪」も面白いなぁと思った画でした。      

4階、コレクション展

その他にも、フランシス・ピカビアの「機械的構図」もよかったですね。

平日の午前中でしたので人も少なく、特にコロナ禍の影響で作品を見ながら感想を言い合っている方々もおられず、企画展も常設展も静かにゆったりと観られとても満足したひとときでした。

ミュージアムショップでお約束の図録を購入し、天気が良いと立ち寄る角のコンビニエンスストアの赤い毛氈(もうせん)の上で、ゆっくりとコーヒーを飲み、うれしくて楽しい気持ちを振り返り満喫します。

4階、コレクション展
   今回の図録は、新潮社さんより本として出版されています

名前だけでしか知らず、先入観や固定観念しかなかった画家さんの新しい一面を発見する喜びが美術展にはあり、これだから面白くてヤメラレマセン!

京都には美術館が多くあり、その近くに住んでいる幸せをしみじみと感じています。

※「岸田劉生展」「2021年度 第5回コレクション展」はともに現在終了しております
※コレクション展の作品について、京都国立近代美術館の許可を得て撮影・掲載しております

 

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黄緑・緑・青緑

もともと自分のブログ「黄緑・緑・青緑の日々徒然」で、ファッションやアート、まちあるき、狂言、お酒、漫画、産業、等々。脈絡もなく時々の興味のある事や好きな事・モノについて拙い文章ではありますが、ぼちぼちと書いています。ハルメクWEBでも、好奇心の向くままに書いていきたいと思っています。インスタグラム

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