心のメンテナンス、土を楽しむ

こねて、切って、重ねて、自分で作る器

公開日:2022/04/29

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ずっとやりたかった陶芸体験。作る楽しみ、待つ楽しみ、使う楽しみという3つの楽しみを味わいました。初めての体験、器はどうなったでしょうか。

こねて、切って、重ねて、自分で作る器
はじめての練り込み

相乗効果でリフレッシュタイム

昨年(2021年)末、茨城県まで足を延ばし陶芸体験をしました。

子どもが幼稚園に通っていた頃「どろんこ遊びが好きな子は、マイナスイオンを吸収して情緒が安定するそうですよ」という先生の言葉が頭の片隅にあり、土の感触を楽しもうと練り込みに挑戦。今思えば大胆なチャレンジです。

白と黒の質感の違う土は、こねるほどねっとりと指にまとわりつく滑らかな触感で、加えて耳に入る「いいね、うまいね」という先生の声は、何とも心地よい響き。

ひたすら土をこねる私の脳内は『この器で何を食べようか』と妄想を巡らせていました。

相乗効果でリフレッシュタイム
白土と黒土を重ねたものを切る作業中

こんなはずでは……後悔も醍醐味

練り込みは、四角く形成した二色の粘土を薄い板状に切り、それを重ねてまた薄い板状に切り、またそれを組み合わせるという作業。何重にも重ねたわずかな隙間が割れを起こすため、想像以上に難しい作業です。

先生曰く、「私たちでも完成しないとちゃんとできているかわからない」とのこと。

あれから2か月、私の携帯に先生から連絡が入り、桜舞う中、ワクワクを抱えて私は車を走らせました。

教室の中へ入ると、何重もの新聞紙にくるまれた器を手にした先生が、「すみません、やっぱり割れができてしまって。食器として使うには『継ぎ』が必要ですが、インテリアとしてならどうにか……」

確かに器としては成り立たないですが予想よりも形になっていて、申し訳なさそうな先生とは対照的に私はわりと満足でした。

こんなはずでは・・・後悔も醍醐味
つくば市にある陶芸体験の先生

「ちょうどよい」を見つける楽しみ

家に帰り、娘ふたりと共に自作の器をどう使おうかと会話が弾みました。

悩んだ結果、娘の提案で、シンプルに私専用鍵トレイに決定しました。私の車、自転車、事務所の鍵だけを乗せ玄関に。これなら確実に毎日目にします。

「ちょうどよい」を見つける楽しみ

今回の練り込みは、私なりに上出来、何しろちゃんと使えていますから……。完成までわからないのも陶芸の魅力と知り、次回は花器を作りたいと思っています。

「ちょうどよい」を見つける楽しみ
自作のお皿と先生から頂いたマグカップ

 

■もっと知りたい■

 

千妣絽

老舗旅館に嫁いで33年。4人の子育てと女将業にひと息ついています。独身時代のライター経験を活かして「誰かの為に尽くしてきた時間」を、自分メンテナンスに使う「私のイキイキ術」を聞いてください。Instagram:chi1965du Twitter:@chi1965du

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