ようやく見つけた「陶芸」という趣味を楽しむ
2022.11.182022年04月29日
心のメンテナンス、土を楽しむ
こねて、切って、重ねて、自分で作る器
ずっとやりたかった陶芸体験。作る楽しみ、待つ楽しみ、使う楽しみという3つの楽しみを味わいました。初めての体験、器はどうなったでしょうか。
相乗効果でリフレッシュタイム
昨年(2021年)末、茨城県まで足を延ばし陶芸体験をしました。
子どもが幼稚園に通っていた頃「どろんこ遊びが好きな子は、マイナスイオンを吸収して情緒が安定するそうですよ」という先生の言葉が頭の片隅にあり、土の感触を楽しもうと練り込みに挑戦。今思えば大胆なチャレンジです。
白と黒の質感の違う土は、こねるほどねっとりと指にまとわりつく滑らかな触感で、加えて耳に入る「いいね、うまいね」という先生の声は、何とも心地よい響き。
ひたすら土をこねる私の脳内は『この器で何を食べようか』と妄想を巡らせていました。
こんなはずでは……後悔も醍醐味
練り込みは、四角く形成した二色の粘土を薄い板状に切り、それを重ねてまた薄い板状に切り、またそれを組み合わせるという作業。何重にも重ねたわずかな隙間が割れを起こすため、想像以上に難しい作業です。
先生曰く、「私たちでも完成しないとちゃんとできているかわからない」とのこと。
あれから2か月、私の携帯に先生から連絡が入り、桜舞う中、ワクワクを抱えて私は車を走らせました。
教室の中へ入ると、何重もの新聞紙にくるまれた器を手にした先生が、「すみません、やっぱり割れができてしまって。食器として使うには『継ぎ』が必要ですが、インテリアとしてならどうにか……」
確かに器としては成り立たないですが予想よりも形になっていて、申し訳なさそうな先生とは対照的に私はわりと満足でした。
「ちょうどよい」を見つける楽しみ
家に帰り、娘ふたりと共に自作の器をどう使おうかと会話が弾みました。
悩んだ結果、娘の提案で、シンプルに私専用鍵トレイに決定しました。私の車、自転車、事務所の鍵だけを乗せ玄関に。これなら確実に毎日目にします。
今回の練り込みは、私なりに上出来、何しろちゃんと使えていますから……。完成までわからないのも陶芸の魅力と知り、次回は花器を作りたいと思っています。
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