夫の趣味の釣りに同行

喜びの共有でかけがえのない夫婦の時間に

公開日:2021.11.08

子供が社会人になった頃から、夫との共通の趣味がないことに少し不安を抱いていました。お互いが退職をした後は会話もなく、本当に空気のような存在になってしまうのでは……と。

たまには釣りのお供で同行

たまには釣りのお供で同行

夫の釣り歴も35年くらいになるでしょうか。釣り仲間と毎月趣味を楽しんでいます。その仲間とタイミングが合わずに、誘われたときは一緒に同行しています。

夫が釣りを楽しんでいる間の私は、車中で雑誌や新聞を読んだり、日記や手紙を書いたりとルーティンをこなして、それなりの充実感で大満足です。

10月中旬の金曜日、勤務が終わる4時にキャンピングカーで私を迎えに来て、久々に千葉県の富津ミナト公園へ同行しました。

たまには釣りのお供で同行

翌朝、朝食を済まし、夫は釣り道具一式を持つと、2km離れた場所にさっさと移動しました。私は運動を兼ねて、愛犬モカのお散歩です。

童心をくすぐられて

東京湾に臨む富津岬全体が公園になっているので(多目的芝生広場、プロムナード広場、展望台広場、ピクニック広場、シンボル広場、多目的運動場など)とにかく広いのです。

木々が結構あるので、プチ森林浴とかわいらしい小鳥のざわめきに癒やされながらモカの行きたい方へ……。枝の入り組んだ道でない所にもお構いなし、気になる臭いをクンクン嗅ぎながら、モカに引っ張られるままに歩いていると……。

何かが顔に、「えっ、何?」

よく見ると大きなクモの巣が破れて、ジョロウクモが端に移動していました。気持ち悪さで慌ててクモの糸を取払っている内に、新しい発見に興奮する幼い頃の記憶が思い起こされてきました。

巣にかかった獲物に素早く糸を巻き付けていくクモの様子、バッタかまきりなど草むらに潜む昆虫の姿など……。

この年で、好奇心旺盛なあの頃の気持ちがよみがえってくるなんて思いもしませんでした。

その後はあちこちに張り巡らされたクモの巣を壊さないように気を付けて、自然の摂理を改めて観察して楽しみました。

釣りの醍醐味

釣りの醍醐味

尊敬する釣人の影響で、夫も市販の物を参考にもっと魚が釣れる工夫を施したオリジナルのウキや仕掛けで臨みます。

昼過ぎに様子を見に行くと、クーラーボックスの中には透き通ったサヨリが12、3尾。その後餌が無くなる夕方まで続けて29尾とまずまずの収穫でした。

翌日夫がさばいた新鮮な刺身は超絶品。狙った魚が自作の仕掛けで釣れて、家族は笑顔ですから、夫の喜びもひとしおです。

釣りの醍醐味

一緒に同行して、お茶を飲みながらの語らい、喜びを共有する疑似体験を大切にしています。
 

■もっと知りたい■

蒲池 香寿代

大分県生まれ。小学校の時に恩師の先生との日記を機に何かしら記録することが習慣になっていました。結婚後は家計簿日記と運動不足解消の体操が日課になっています。元気なうちに念願のキャンピングカーで日本全国を横断するのが夢です。

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