50代、私が旅する東京・高尾山
2021.12.122021年07月14日
今も道は続いている
中山道の宿を訪ねて、思いをはせる
昨年(2020年)、妻籠宿を訪ねました。今年は久しぶりに、同じ中山道の馬籠宿や奈良井宿へ行くことにしました。歴史ある町並みを散策すると、ストレスは何処へやら。気分転換にピッタリです。
~夕日さす 恵那の頂 良く見えて~
天竜峡大橋から見えた赤い橋、あの橋を渡ってみたいと行ったその先は、泰阜村(やすおか)でした。そしてこの春、「一本桜のメッカ 南信州の美しい桜を愛でる」では福寿院の桜を紹介しました。初めての泰阜村は花いっぱいでした。
泰阜村出身の金田千鶴というアララギ派歌人、地元ではよく知られています。以前、金田千鶴さんの生涯を劇にした『翔ぶ』は大盛況でした。あいパーク泰阜(公園)には、歌碑があります。その中の一つが、
……『夕日さす 恵那の頂 良く見えて はては知られず 澄める西空』……です。
写真の左側が恵那方面です。あの向こう側、馬籠(まごめ)に行こうと思いたちました。
男滝・女滝(長野県・木曽郡)
馬籠は今、岐阜県・中津川市になっています。金田千鶴さんの歌に刺激され、久しぶりに訪ねました。途中に”男滝・女滝”(おだき・めだき)という2つの滝がありましたので、初めて近寄ってみました。水しぶきや水音が心地よく、昔の旅人も、足を休め、一息つき、マイナスイオンに癒されたことでしょう。
男滝は落差10m、女滝は落差12mだそうです。
大きな滝ではありません。けれども、川の合流する場所に、滝が2つあるなんて珍しいと思います。何回も通っているのに、今になって注目してしまうのも、不思議です。
坂の宿・馬籠
馬籠宿(まごめじゅく)に着きました。
展望台からは恵那山が見えます。あの向こうからやって来ました。
馬籠宿は、京都まで五十二里半、江戸まで八十里半の位置だといいます。今は気楽に行き来できていいですね。馬籠は坂の宿です。
ここには、『夜明け前』で知られる、島崎藤村の”記念館”があります。
奈良井 千軒
山間部への人出も少なかろうと、別の日に向かいました。思ったより、大勢の人で驚きました。かつて奈良井宿は、『奈良井、千軒』とうたわれ、木曽谷の宿の中で最大だったといわれています。
歴史ある町並みは国指定重要伝統的建造物保存地区で、今もその面影を残しています。
木曽の大橋
密を避け町並みから少し歩くと、木曾の大橋が見えてきます。この大橋は、奈良井川にかかっています。橋脚はなく、国道19号線と奈良井宿を結んでいます。レトロな雰囲気で、近頃人気だとか。総ヒノキ造りで、長さは33m、幅6.5m、水面からは7mだそうです。
背面に見える木組み、すごい技術! 美しいですね。250年~300年以上のヒノキを使用していて、総ヒノキ造りの家が、5~6軒建てられると聞いて驚きました。ゆっくり見られました。
爽やかな新緑に包まれ、気持ちがいい一日でした。こんなご時世、気分よく過ごすのが何よりです。また、ご機嫌を探しましょう!!
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