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- 「一本桜のメッカ」、南信州の美しい桜を愛でる
南信州(長野県南部)は、山々に囲まれ、台風の風による被害も少ないため、歴史を感じさせる長寿の1本桜が多く、その数100本以上といわれています。私が選んだ、「一本桜のメッカ」、南信州の美しい桜をお楽しみください。
久米寺(キュウメイジ)の枝垂れ桜
飯田市久米(くめ)に咲いていました。以前あった久米寺という名称からして、かつてこの地は「きゅうめい」だったのでしょうか? 分かりません。現在、寺は無く、桜の下に以前あった土蔵も見ることはできません。けれども山里の美しい桜は、今年も私達を楽しませてくれています。
この枝垂れ桜から、ほんのわずか離れたところにも、二本の桜が咲いていました。
この時期、「私はここにいます」と、あちこちでいろんな桜が姿を見せています。
光明寺の枝垂れ桜
飯田市久米には素晴らしい寺がありました。ひっそりと咲く枝垂れ桜が印象的です。桜に見惚れていましたが、本堂建物の、彫刻が素晴らしく、「わあ、凄い」と思わず叫んでしまいました。
光明寺の枝垂れ桜です。幹周りは2.9m。樹高は分かりませんが、20mくらいはありそうです。ずっと、ウグイスがさえずっていました。このときは、訪れる人が無く、独り占めでした。
光明寺には、国指定重要文化財の指定を受けた、平安時代の「阿弥陀如来座像」があり、現在は国立博物館に寄託されているそうです。他に、国指定重要美術品指定、平安時代(1140年)の薬師如来坐像や、江戸時代の十二神将立像、弁財天坐像は、市立美術博物館に寄託と表示がありました。
増泉寺の紅枝垂れ桜
飯田市大瀬木の増泉寺は慶応年間に創建され、1715年(正徳年)に現在の大瀬木に移ったそうです。境内を包みこんでいるかのような桜。
門をくぐれば地面に届く桜花、見上げればまた美しく。同じ市内に居りながら、初めてお目にかかりました。地域の人たちに大切にされているのだなと感じました。
経蔵寺の江戸彼岸桜
この山門は飯田城遺構の門で、1949年(昭和24)年5月に、国の重要美術品と認定された貴重な建造物です。
経蔵寺山門には、推定樹齢200~250年の、3本の桜が見えます。右に江戸彼岸桜、左側と本殿前には、地面にまで届く枝垂れ桜、それぞれが咲き誇っていました。
峠のシンボル、柳桜
推定樹齢300年といわれるこの桜は江戸時代中期、伊豆木と立石(現在はともに飯田市)の国境の目印に植えられたと伝わっています。道路が整備されたため、今はギリギリの処で踏ん張っている感じです。下の道路を通る車に枝垂れかかっています。正に、柳のようです!
柳桜近くの将来が楽しみな桜
柳桜から少し離れた畑の中に、素晴らしい枝ぶりの大きな美しい桜が咲いていました。それほど古くはないようですが、これからが楽しみです。魅力的なこの桜を、3回も見に行ってしまいました。低い位置にも花が咲いていて、美形です。
3月27日、八分咲きでしょうか? 将来有望な一本桜を見つけると、とてもうれしく楽しみになります。
正栄寺の桜よ、がんばれ!
市街地の正栄寺には以前、推定樹齢400年の枝垂れ桜がありました。飯田城主脇坂候が48願に因んで、48寺堂に植えた桜の一つであったそうですが、伐採予定日の前日に自ら倒れたといいます。跡継ぎのまだ幼いこの桜を、応援しています。奥の墓地にも元気そうな桜が美しい姿を見せていました。
福寿院の桜
飯田市内の桜を紹介してきました。一本桜ではありませんが、長野県下伊那郡泰阜村(やすおかむら)の桜の園、福寿院も紹介したいと思います。
福寿草を見に行った時、桜の木がたくさんあったこと思い出し、行ってみることにしました。自宅からは1時間20分ほどかかります。途中、思いがけず、水仙がたくさん咲き始めており、驚きました。
福寿院では何種類もの桜の木が、淡い色、濃いピンクと様々に咲き始めたところでした。
最後塚古墳の桜
飯田市座光寺の、最後塚は、武田氏・知久氏の戦死者を葬ったそうで、2本の江戸彼岸桜が咲いていました。
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