デジタルシニアの初挑戦シリーズ(3)

スマホ写真の上手な撮り方と印刷の仕方を教わりました

公開日:2019.09.12

80代に入ってからも趣味・仕事に奔走する日々。スマホやタブレットを生活に取り入れたデジタルシニアな中井さんが新たなデジタルサービスに挑戦します。今回は「カメラのキタムラ スマホ個別教室」を体験。スマホの使い方を根掘り葉掘り教えてもらいました

クラス会に向けてスマホ力をアップしたい!

みなさん、自分がスマホを使いこなしている自信はありますか?
 
私がスマホを使ってみたいと思った2013年。iPhoneを買おうと携帯ショップに行ったところ、店員に「あなたの年齢では無理だ」と断られました。本当に悔しくて、絶対に使えるようになって見返してやろうと思いました。その後スマホをそれなりに使えるようになったのですが、まだまだ課題はあります。
 
そのうちの一つが、スマホで写真を上手に撮ることと、それを印刷することです。今年で61年目になるクラス会の幹事を引き受けており、11月に小石川後楽園を散策して、食事をしながら歓談する計画を立てました。幹事として、写真を撮らなければなりません。
 
写真はまったくの素人でうまく撮れない上に、自分が撮影していると自分が写った写真が残りません。81~82歳のクラスメイトでスマホを持つ人はごく僅かなので、データでは写真を送れません。スナップを一枚一枚印刷してそれぞれに分けて送る作業は、お金も手間も大変です。できれば写真をまとめて紙1枚に印刷し、送りたいと思っています。

スマホの操作方法を個別で教える「スマホ個別教室」

そんな折、2019年9月1日から「カメラのキタムラ」が、スマホの操作方法を個別で教える「スマホ個別教室」のサービスを始めるということで、教えていただく機会に恵まれ出向きました。

講師の大坪陽嗣さんに、スマホの写真撮影の基本から教えていただきました。

スマホで上手に写真を撮るコツとは?

上手に撮影するポイントは、構図と明るさ

上手に写真を撮るコツとは?

私の場合、生まれてこのかたフイルム式、デジカメ、スマホといろいろ写真は撮ってきましたが、ただパシャパシャやってきただけでした。
 
「構図と明るさを調整するのが、上手に写真を撮影するコツです」と大坪さん。

カメラのグリット線(提供=カメラのキタムラ)

まず構図。“グリッド”というカメラの画面を上下左右に三分割する機能をオンにして、画面上の交差線に被写体を置きます。こうするだけで、バランスのいい構図の写真に! 
 
画面の明るさを調整するときは、明るくしたい部分をチョンと触るだけ。スマホが自動で明るさを調整してくれました。


セルフィー(自撮り)に挑戦!45度の角度が大事

セルフィー(自撮り)に挑戦

「せっかくなら、クラス会の参加者同士でセルフィー(自撮り)をするといいでしょう」と、大坪さんからご提案も。自撮りの撮影方法は、人気レッスンだそう。
 
普段繁華街や公園、あちこちでセルフィ―をしている外国人、若者たちを見かけることが多くなりました。あれが自撮り棒なのだ!と思ったり、街中ではちょっと迷惑?と思ったり、すてきな場所では私もやってみたいと思ったりしていました。そこで、教えてもらって、ビルの外に見える緑の街路樹を背景にやってみました。
 
まずはスマホのカメラを起動し、画面の右上にある切り替えボタンをクリック。被写体にピントを合わせ、明るさや背景、構図に配慮します。

スマホを45度上げる

自撮りをするときはスマホを45度上げると写真写りがよくなるそうですが、これが大変難しいのです。スマホを左手に持って、いい顔をして右手でシャッターを押すのは至難の業です。慣れるとうまくなるのかしら?
 
さらに、ブレないように、きれいに、明るく、背景は? などと考えていると押すタイミングを逃してしまいます。オロオロしながら、照れ笑いをしながら……。でも大坪さんは笑顔でゆっくり丁寧に対応してくださいます。もたもたしているのに嫌な顔どころか、にこにこしながら待ってくれて、ホッとしました。
 
手を伸ばして複数人で広い範囲を写したい、シャッターを押すときの手ブレをなくしたい、そんなときは、2~3秒のセルフタイマーを設定するといいそう。撮影し終えたら、普通の撮影ができるように、タイマーの解除を忘れないようにとも教えてくださいました。

設定画面から、タイマーを設定します
設定画面から、タイマーを設定します
(左)教わる前(右)教わった後
(左)教わる前(右)教わった後。背景と角度を変えるだけで、すっきりときれいに写ります

 私は写真に写るのが苦手です。ところがセルフィ―は自分がスマホを持っているので、後ろや左右に人が並んでも、自分の顔が一番大きく写ってしまいます。また、少人数しか映りません。そういう時は自分が画面の左右の端に入るようにすると空間ができて、そこに大人数が並べばよいのだそうです。ここでまた一つコツを覚えました。

スマホを縦にして撮影

何回か挑戦してみました。大坪さん、ハルメクの竹上さんは遠慮して、後ろに並ばれたので私の顔が大きく前面に、恥ずかしい恥ずかしい! 11月のクラス会までに自撮り棒を買って、自分が左右のどちらかの隅にいる練習をしないと駄目かしらと思いました。

スマホを横に倒して撮影
 スマホを横に倒して撮影してみました

 

写真はどこに保存されたの?

写真はどこに保存されたの?

買い替える前のスマホは、写真を撮るたびに「保存しますか?」と聞いてくれて、アルバムやギャラリーを選んで保存できました。でも、今使っているスマホは、どうも自動的に保存されるらしく困っていました。この積年の疑問を質問したところ、自動でフォルダやアルバム、グーグルフォトに保存されているそう。

「では、どうやって保存された写真を見ればいいの?」と聞くと、大坪さんのおすすめは、グーグルフォトでした。写真を自動でクラウドに上げてくれるのでバックアップもとれる上に、撮影した写真を確認するアプリとしても使いやすいそう。

検索機能

撮影した写真を探したいときは、検索機能があるので、子どもとか花とかフォルダ内の写真を検索して見つけられます。もう一つすごい機能が。植物や犬の写真を撮影したら、後からその写真に写っているものが何の種類の植物や犬だったのか、画像から検索できました。

人にあげるために写真をコラージュして印刷するには?

 アプリでコラージュを作ってみる

アプリでコラージュを作ってみる

クラス会の集合写真とスナップをA4サイズの印画紙にまとめて、印刷して配りたいので、簡単な方法を教えていただきました。

Pic  Collage(ピッコラージュ)

大坪さんのおすすめの写真を編集するアプリは、「Pic  Collage(ピッコラージュ)」という無料アプリ。スマホ上で、簡単に写真をコラージュすることができます。印刷したい紙に合わせて写真のコラージュを作っておくといいと教わりました。ここまでで個別教室の30分間は終了。
 
「普段教えるときはあまり内容を詰め込まず、一つのことをご自身でできるようになるまでじっくり教えます」と大坪さん。確かに、せっかくの機会だからと、知りたいことを聞きすぎてしまいました。私自身、教えてもらったことを覚えていられるか不安です。
 
家に帰って、アプリを使って早速コラージュを作ってみました。何とか写真を配置して文字を入れて完成。そして、後日家の近くの「カメラのキタムラ」へ出かけました。

完成したコラージュ写真
完成したコラージュ写真


カメラのキタムラで印刷してみた

カメラのキタムラで印刷してみた

広い店内に、10台の大きな液晶モニターが並んでいて、自由に誰でも使って写真をコラージュしたり、印刷したりできます。

スマホで作ったコラージュの画像を、モニターに送信、印刷を注文しました。すぐにレシートが脇の機械から出てきて、帰りに支払うようになっています。10分ほどでA4にきれいに印刷された写真ができました。スマホのアプリでコラージュを作らなくても、机に並んだモニターの大きな画面で作ることもできます。しかも、このモニターの使い方について店員さんに質問するのは無料です。

(左)モニター上で作成し印刷したもの(右)アプリで作り印刷したもの
(左)モニター上で作成し印刷したもの(右)アプリで作り印刷したもの

カメラのキタムラ「個別教室」を体験して

カメラのキタムラ「個別教室」を体験して

今回体験した「カメラのキタムラ」の「スマホ個別教室」は30分間3000円。わからないことなら何でも教えていただけるそう。しかも、キャリアやスマホの種類も関係なく! わからないことがわからないという方の場合は、「安心・安全LINEの使い方」「写真の安心保存術」などのレッスンも用意されているので、そちらを受講してもいいかもしれません。
 
今まで、カメラに興味がなかったので「カメラのキタムラ」のお店に入ってみようとも思いませんでした。スマホのちょっとした疑問や操作方法などを知るのに、どれだけ今まで苦労してきたか‼ もっと早くサービスを始めてくれていたらと残念に思いましたが、これからは力強い味方ができた思いです。
 
講師の大坪陽嗣さんは、背の高い謙虚で優しい好青年で、どんな幼稚な質問にもゆっくりとわかりやすく説明してくださって、面白く楽しい時間でした。
 
敬老の日に向けた無料体験チケットのプレゼントキャンペーン中なので、私もやってみたい!! とまたまた好奇心が頭をもたげ、さっそくスマホで申し込みました。外れても、自分で予約してチョコチョコ行きたいと思っています。
 
スマホ嫌い、スマホ音痴の友人たちにも教えたいと思います。ありがとうございました。

撮影=竹上久恵(ハルメクWEB編集部)

中井 淑子

東京で生まれ育ち、田舎のある方が羨ましいです。恥ずかしがり屋、赤面症の目立ちたくない女の子でした。しかしアメリカを訪れたことをきっかけに積極性が花開き、今も趣味や仕事に多忙な毎日。これからやってみたいこともたくさん。自分を変えた出来事や趣味のことを綴っていく予定です。

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