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- 記録的な暑さ・記憶に残る夏
今年も記録を更新する暑さ。人生「初めて」の酷暑のなか、「初めて」の体験がいくつかあり、酷暑とともに記憶に残る夏でした。
天変地異
今年(2024年)の夏はとにもかくにも暑かった。毎日「熱中症警戒アラート」がTVで流れていました。
いや、過去形でなく、正確には「現在進行形」です。6月頃から始まって、本来ならば初秋の気配を感じるはずなのに、今(8月下旬)も暑い夏が続いています。
その一方で、東日本や北日本では線状降水帯で豪雨にさらされ、洪水被害が発生。九州では地震により家屋・道路倒壊被害が出ました。超巨大地震と予想される南海トラフ地震で、初めて注意情報が発せられました。
さて、私はと言えば、なんとか暑い夏をやり過ごしているようです(現在進行形)。
朝起きて水道の蛇口を押すと生あたたかい水が出ます。蛇口の操作を間違えたわけではありません。日中の暑さが地中の水道管を温め、夜になっても冷えずに台所に届いたのです。
79年前の夏のあの日を「焦熱地獄」と評した小倉豊文さん(広島大学名誉教授)が、原爆投下後の街を歩いた時の記憶を「蓋をしない大きな火消し壺の中を歩いているようだ」と記しています。地獄の熱さは想像をはるかに超えています。
原爆の日の観光ガイド
今年の5月にガイドデビューした私は、原爆の日のガイドは初めての経験でした。広島市の依頼で、この日平和記念公園を訪れる人たちに理解を深めてもらうための企画です。
しかし、何しろこの暑さです。私は午後の担当でしたので、午前はTVで式典を拝見しました。あの日のあの時刻は気温26.8度だったとのこと。今年は約30度でした。
この暑さのなか、ガイド79人が午前と午後に分かれて公園北口に張られた2張りのテントで待機しました。皆1時間コースを2回ガイドしました。
今年はアメリカ前大統領トランプ氏の襲撃事件の影響からか、警備が厳重で、機動隊のバス10余台が川沿いに駐車しているなど、例年と違う風景でした。
津和野で鷺舞を観ました
「山陰の小京都」と呼ばれている津和野は島根県の山あいにあり、今も江戸時代の情緒を伝える町です。日本遺産の町とも言われています。
夏にだけ実施される鷺舞を観たくて、7月下旬、よりによってこの暑いさなかに、何十年振りかに訪ねました。公式発表は35度でしたが、スマホで検索すると体感温度は37度と表示されていて、いっそう暑く感じました。
そんな暑いなかでも観光客が多く、メイン通りの要所要所で披露される鷺舞や子鷺踊を鑑賞していました。雌雄の鷺が唄い方の囃子や笛の音に合わせて踊ります。
この「風流踊」とも呼ばれる疫病鎮護の舞は、2022年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。京都の八坂(やさか)神社の祭礼神事が津和野の弥栄(やさか)神社に伝えられたのは1542年とのこと。
長い歴史を持つ祭事をじかに見ることができ、悠久の文化に触れた思いでした。
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