障害者になって初めての飛行機でのアメリカ行き(3)

次女家族の成長が伝わる、個性豊かなコンドミニアム

公開日:2023.07.25

ボストン郊外の長女宅に1週間滞在して長旅の疲れを癒やし、時差ぼけから抜け出すと、私たちは次女の住むニューヨークに向かいました。9年前、3歳と7歳のboysのアメリカでの学校生活・自分自身の大学院生活のスタートでバタバタだった次女家族の今は?

テスラで自動運転初体験

ボストン郊外の長女の家から約350km。ニューヨーク市内に次女家族が住むコンドミニアムはあります。長女の仕事が休みの日、長女・夫・私の3人で自動運転のテスラでニューヨークに向けて出発。気楽そうに運転しながら自動運転の注意点とコツを夫にレクチャーする長女。

途中で充電スタンドがあるダンキンドーナツで30分の充電時間を過ごし、ここから運転手交代。夫にとって初めての自動運転体験です。

テスラで自動運転初体験

前の車がスピードを落とすと、それに合わせて適度な車間距離を取ってスピードを緩める。さすがです! ところがやっかいなことに、ハンドルに適度な圧を掛けておかないとすぐに自動運転解除となってしまうのです。あくまでも運転の責任はあなたにありますよと言わんばかりに。

結局夫は「自分で運転する方が楽」と、自動運転解除のままニューヨーク市内へと時速75マイル(時速121km)でぶっ飛ばしました。ニューヨーク市は車庫証明がなくても車を買えるので路上駐車がとても多く、次女のコンドミニアム前も「どうやったらこんなに詰めて停められるの?」と言うぐらい路上駐車の車でいっぱいです。

仕方なく二重駐車をして荷物を下ろすと、ここでまた運転手交代。事情がよく分かっている長女が空いている駐車スペースを探しに行きました。その間に夫は長女が買ってくれていた車椅子に私を乗せておいて、迎えに降りてきた次女と共に荷物をロビーに運び込みました。

次女宅の入り口ドアを開けてびっくり!

次女宅の入り口ドアを開けてびっくり!
二重扉が付いたエレベーター手前の扉は手動

この辺りではごく当たり前の築100年以上のコンドミニアム。ロビーにある2重扉が付いたエレベーターの引き戸を手で開けておいて、エレベーターに荷物と私を? 積み込んで最上階6階の次女宅へと向かいました。

次女宅の玄関扉を開けてびっくり!! 脱ぎっぱなしの靴がありません。9年前のバタバタの頃とは大違い。30cm近くあるboysの靴はキチンとラックに収まっています。それどころか、レンガ造りの外観に合わせて、玄関正面にはアンティークな鏡が立てかけられ、天井にはアンティークなシーリングライトが下げられています。

リビングダイニングも子ども部屋もアンティークなライトで統一されていて、リビングにはグリーンや花が飾られ、子ども部屋のドアの上のアーチには小さい頃の思い出のぬいぐるみが詰められ、壁には3歳の頃から大好きだったヒョウ等動物のシールが貼られて、遊び心満載。

次女宅の入り口ドアを開けてびっくり!

その様子を見ただけで、家族の落ち着いた生活振りが伝わってきて、私はホッと一安心。ボストンから送ってきてくれた長女は、一休みすると一人でボストンへと帰っていきました。

家族そろって、心のこもった夕食

午後2時半頃、7年生の下の孫が学校から帰ってきました。マスクを外して定位置に片付けたり、言われなくても次の行動の準備をしたりする姿に感動。

家族そろって、心のこもった夕食

アメリカでは州毎に学年の区切りとなる生まれ月が決まっていて、この孫は12歳なのに7年生。つまり日本でいう中学2年生です。いわゆるelementary school(小学校)は5年生までで、6年生から9年生までがmiddle school。junior high school(中学生)という概念はあまりなく、1年生から9年生まで学年で表わすのが一般的です。

私たちが、middle schoolのあるセレモニーに参加して帰ってくると、地下鉄でマンハッタンの高校に通っている上の孫とコンドミニアムの前でばったり。やがてマンハッタンの先端にあるウォール街で働いているSon in lawも帰宅。ワインを開けて、昼間に娘が作っておいた食事をみんなで談笑しながら頂きました。

9年間の家族としての成長をひしひしと感じる幸せな一時でした。

■もっと知りたい■

harumati

45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から、今度は脳出血に襲われ右半身麻痺の大きな後遺症が残り身体障害者に。同居する息子と夫に家事を任せての暮らしにピリオドを打ち、2021年11月「介護付き有料老人ホーム」に夫と入居。「小さな暮らし」で「豊かな生活」を創り出そうと模索中です。

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