心が自由になる!“とらわれない”生き方のススメ1

今の私に似合う服&髪型は?「若作り」になる人と「若見え」する人の違い

今の私に似合う服&髪型は?「若作り」になる人と「若見え」する人の違い

更新日:2025年09月14日

公開日:2025年07月31日

今の私に似合う服&髪型は?「若作り」になる人と「若見え」する人の違い

50代、好きなファッションが周囲から浮かないか不安……という人へ。着物インフルエンサー長谷川普子さんの著書、『とらわれない人はうまくいく ほんの少しの勇気で明日は変わる』より一部抜粋し、今の自分らしいおしゃれを楽しむアイデアをご紹介します。

教えてくれた人:長谷川普子(はせがわ・ひろこ)さん

教えてくれた人:長谷川普子(はせがわ・ひろこ)さん

着物インフルエンサー。InstagramをメインにSNS総フォロワー数は20 万人超。「着るを愉しむ!」をテーマに、呉服店も着付け教室もない中で試行錯誤しながらの着物生活をInstagramとYouTubeで発信し人気となる。現在は着物のみならず洋服のセンスも多くのファンが支持。発信を続けながら、活躍の場をますます広げている。
Instagram:@hirokimonon

※本記事は『とらわれない人はうまくいく ほんの少しの勇気で明日は変わる』(KADOKAWA刊)より一部抜粋して構成しています。

「若作り」と「若見え」を分けるもの

「若作り」と「若見え」を分けるもの

ファッションやメイクなどに関して「若作り」「若見え」などといわれることがありますよね。「若作り」にネガティブなニュアンスがあるのに対して、「若見え」は一種のほめ言葉として使われます。

若く見えればいいわけじゃないというのが大前提ではありますが、あえて私なりに定義するなら、「若作り=過去への思い入れ」「若見え=アップデート」というところでしょうか。

私自身もそうですが、年齢を重ねたからといって、ファッションの好みがガラリと変わるわけではありません。そのため、自分が好きなものへの思い入れが強かったり、若い頃のセルフイメージが残っていたりすると、これまでと同じようなものを着続けてしまうことがあります。

その結果、年齢不相応なものを着ているように見え、「若作り」と思われてしまうわけです。

反対に「若見え」と言われる人は、アップデートが上手なのだと思います。今の自分に似合うものを上手に選んで着ることでおしゃれ感が増し、若く見せようとがんばっているわけではないのに、年齢より若く見えるのではないでしょうか。

若い頃は想像もしなかった「着物にときめく59歳」の私

若い頃は想像もしなかった「着物にときめく59歳」の私

もちろん、年齢とともに好みが変わっていく部分もあります。例えば、私が着物を着始めたばかりの頃、紬の着物にはまったく興味がありませんでした。人からすすめられても紬のよさがわからず、眼中になかったのです。

でもそれから数年後、初めての紬を手に入れたのをきっかけに、紬の技術の奥深さに触れ、すっかりはまってしまいました。今では、大島紬や牛首紬、白山紬に結城紬、そして名もない紬まで、かなりの数を集めて、実際に着ています。

マイ・ファースト紬は、草木染の緑が美しい色大島でした。紬に対する評価が180度変わった第一の理由は、最初に自分の好みにぴったりの一枚に出合えたからです。

でもそれと同時に、以前の自分よりも紬が似合う年齢になってきたということも関係しているんじゃないかな、と思っています。

「ファッション」としての着物と「文化」としての着物

「ファッション」としての着物と「文化」としての着物

着物の着付けや着方のマナーに関しては、いろいろな考え方があり、正解は一つではないと思います。ただファッションとして自分のために着るのなら、着物にも浴衣にもルールはないと思っています。

洋服と同じ感覚で着物と帯を自由に組み合わせたり、オリジナルの着方を試したりするのも、着物の楽しみ方の一つ。ファッションとして着るときは、着物にチョーカーをつけてしまうのも大アリです。

ただし、フォーマルな装いとして着物を着る場合は、場にふさわしい格のものをきちんと着るのがマナー。服装は、同席する人たちへの敬意を表すものでもあるからです。

着物は、日本の伝統衣装です。長い歴史があるからこそ、守るべき一定の決まり事があります。

一見、窮屈に感じるかもしれませんが、逆に言えば、基本的なルールさえ知っておけばTPOに合わせた装いができるということ。フォーマルな場面で「うっかり場違いな服装をしてしまった」と失敗をすることもありません。

さらに、着物と帯の柄や小物の色使いなどで季節感を演出したり、物語を盛り込んだりすることができるのも、着物ならではの豊かな楽しみです。

着るだけで上品なマダムになれる着物の魔法

着るだけで上品なマダムになれる着物の魔法

着物を着ていると、振る舞いが自然に丁寧になります。というのも、洋服と同じ感覚で動くと、せっかく着たのに着くずれたり、汚れたりしやすくなるからです。

きれいに見える状態をキープしたい気持ちが働くためか、特に意識しなくても動きがゆっくりになったり、背筋が伸びたり、袂に手を添えたりと、普段はしない所作も加わります。

このように、丁寧さが品のよさにつながることは、着物を着る大きなメリットの一つでもあります。

私のおすすめは、少し背伸びしたレストランに着物姿で行くこと。「上品な大人の女性」という印象を与えるため、間違いなくお店での扱いが変わります。

これまでの私の経験では、よい席に通してくれたり、着物を汚さないようにナプキンを余分に持ってきてくれたり。そのうえ「着物=高価なもの」というイメージが根強いためでしょう、まるでお金持ちのマダムに対するような丁寧なサービスをしてもらえるのです。

お店の人は、目の前のマダムがお召しになっている着物が、まさか2万円のリユース品(!)とは思わないのかもしれません。

着物が持つ「特別感」は、私たちの気持ちに作用します。着物を着ているだけで、見慣れた街の風景が新鮮なものに変わり、いつものカフェもスペシャルな場所に感じられるのです。

だから、着物に興味があるなら、ぜひ着てみてほしいと思います。着物がくれるワクワクした幸せを、ぜひ味わってみてほしいです。

自然なグレイヘアになるには白髪を伸ばさなきゃダメ!?

自然なグレイヘアになるには白髪を伸ばさなきゃダメ!?

着物でも洋服でも! 今の私の気分にしっくりくるヘアスタイルは、グレイヘアのボブスタイルです。

「グレイヘア=大人の女性のナチュラルなヘア」というイメージがあります。私も最初はそう思っていましたが、白髪が生えたからといって、いきなり思い描いたようなグレイヘアになることはありませんでした。

白髪がどこに出るかは人それぞれですが、私の場合は頭のてっぺん。ずっと黒髪で過ごしていましたが、そのせいで染めてから2週間もたつと、髪の分け目に「モーセの海割り」のような白い通路ができてしまうのが悩みだったのです。

日本にいた頃は週2で美容室へ。その後、2013年10月(47歳)からタイに移住してからは、市販の白髪染めでがんばっていたのですが、こまめに染めるのがしんどくなってきて……。2018年に台湾に引っ越した頃からグレイヘアへの移行を考え始めました。52歳の頃のことです。

素敵なグレイヘアに変身した自分を思い浮かべながら美容師さんに相談すると、当然ですが「ナチュラルなグレイヘアにするには白髪が伸びるのを待つしかない」と言われてしまうんですよね。

でも、「モーセの海割り」状態にストレスを感じていた私には、その方法を選ぶことはできませんでした。

自然で無理がない、自分の「個性」の見つけ方

自然で無理がない、自分の「個性」の見つけ方

そこで、まずは全体をブリーチして色味を調整し、カットしながら徐々にグレイヘアに近づけていくことにしたのです。ブリーチを重ねた髪は、白ではなく金色になります。これを白にするためには、さらに白やグレイのカラーを重ねていく必要がありました。

結局はナチュラルなグレイヘアと同様に時間がかかるものでしたが、私は自分の白髪をストレスに感じるのではなく、好きになりたかったので、思い切って全体を白にする方法を選んだのです。

なぜここまで手間ひまかけるのか? 答えは、自分がそうしたいから。

そしてスタートから3年以上かかって、今の髪色が完成しました。私の地毛は、本当はまだまだ黒髪のほうが多いのです。今後も全部が真っ白になるかどうかはわかりません。この先どうするかは、髪と地肌の体力にもよりますが、そのときの気分で「好き」を選びたいと思っています。

以前、お世話になったパーソナルスタイリストさんの名言に、「自分がどうしたいかと、どう見られたいかが一致していると個性になる」というものがあります。

社会的な役割に応じて自分を作るのではなく、本来の自分の思いを見つめなおす。さらに、自分がどんな人間として生きていきたいのかを表現する。

ファッションはその手段として最適だと思うのです。

次回は、私が4度目の結婚を決めた理由と、夫との付き合いで心掛けていること をお伝えしていきます。


もっと詳しく知りたい人は長谷川さんの書籍をチェック!

もっと詳しく知りたい人は長谷川さんの書籍をチェック!

 『とらわれない人はうまくいく ほんの少しの勇気で明日は変わる』 
ファッションも生き方も、どんなときも自分らしくある姿に共感と憧れを集める、長谷川普子さんの頭の中身をまとめた一冊。4度の結婚、10年の海外生活など、波乱万丈の人生で身につけた生き方のヒントも満載です。(KADOKAWA刊)

 

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

「今日も明日も、楽しみになる」大人女性がそんな毎日を過ごせるように、役立つ情報を記事・動画・イベントでお届けします。