古着を寄付して社会貢献!古着deワクチンの使い方
2023.04.222024年03月15日
いらない服はリサイクル&リユース!メリットは?
大量の古着を捨てずに処分!気持ちよく手放す方法とは
大量の古着を捨てずに処分するにはどうすればいいの?不要な衣類をリサイクル・リユースする方法やメリット、おすすめの処分方法をご紹介します。大切な洋服の処分に困っている、捨てたくない人、誰かの役に立つ処分方法が知りたい人は必見です!
大量の古着はどうするのが正解?捨てずに処分する方法
「要らない服を処分したいけれど、捨ててしまうのはもったいないし気が引ける……」そのような場合、どう処分してよいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
数枚ならフリマアプリなどで売るのもよいですが、大量となるとそれもなかなか根気のいる作業になるため、以下の方法で処分するのがおすすめです。
- 自治体のリサイクルセンターなどに持ち込む
- 古着買取業者に買い取ってもらう
- 慈善団体やNPO法人に寄付する
ここでは、大量の古着を捨てずに処分する方法を3つご紹介します。
自治体のリサイクルセンターなどに持ち込む
自治体によっては、回収した古着をゴミとして処理するのではなく、リサイクル資源として活用するためのリサイクルセンターが設置されている場合があります。
汚れがひどい、破れや穴があるもの、下着や肌着(新品のみ可の場合もある)などは受け取ってもらえませんが、まだ着用可能な古着であれば、受け入れてくれます。
例えば、東京都港区では各地区総合支所の区有施設などに回収ボックスを設置。回収した古着などは古着問屋を通じて東南アジアに輸出してリユースされたり、リユース不可能なものはウエス(工業用ぞうきん)として加工してリサイクルされたりしています。
ただし、自分で現地まで持ち込まなければならない点に注意が必要です。その他のルールも事前に確認したうえで持ち込みましょう。
古着買取業者に買い取ってもらう
古着処分に困ったら、古着買取を専門に行っている業者やリサイクルショップなどに持ち込んで、買い取ってもらうのも一つの方法です。
段ボールやビニール袋に入れた状態でショップに持ち込めば、大量の古着でも査定してもらえます。
想像しているよりも安い金額を提示されたり、値段が付かない場合もありますが、ブランドの衣類や流行のデザイン、新品未使用のものは、思いのほか高値で売れることもあります。
ショップによっては買取額をアップしてくれるキャンペーンを行っている場合も。
古着の量が多く持ち込むのが大変な場合は、スタッフが自宅へ来て査定してくれる出張買取や段ボールなどに古着を詰めて郵送する宅配買取を利用するとよいでしょう。
慈善団体やNPO法人などに寄付する
まだ着られる古着の処分に困ったときは、慈善団体やNPO法人などに寄付するのもおすすめです。
衣類の寄付を募っている団体は、児童養護施設や女性シェルター、ホームレスの支援団体や開発途上国の支援団体など多数あります。
それらの団体に古着を寄付することで、本当に必要としている人に衣類を届ける社会貢献ができるだけでなく、いらない服の処分もできます。
ただし、そのような団体に古着を配送する際の費用は、多くの場合自己負担です。団体によっては、古着と併せて寄付金などの費用がかかることもあります。
なお、汚れやシミがついているものや傷んでいるもの、個人名や企業名が書かれているものなどは寄付できない可能性が高いため、費用も含めて事前に確認しておきましょう。
いらない服をリサイクル・リユースするメリット
古着を廃棄せずに処分する際は、リサイクルやリユースにつながる方法を選ぶのがおすすめです。
古着を有効活用することで、さまざまなメリットが生まれます。
では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、いらない服をリサイクル・リユースするメリットをご紹介します。
ごみを削減できる
古着をリサイクルやリユースすることは、ごみを削減することにつながり、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に貢献できます。
「つくる責任つかう責任」とは、「持続可能な生産と消費のバランスを形成すること」を示した目標で、11個の具体的なターゲット(目標)があります。
リサイクルやリユースによるゴミの削減は、その11個のターゲットの中の5つ目「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用および再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する」に関わっているのです。
なお、リサイクルとは古着を回収して新たな資源として有効利用すること、リユースとは古着を繰り返し利用することです。
古着を廃棄せずにリサイクルやリユースすれば、焼却や埋め立てされる量も減らすことができます。
環境負荷の軽減につながる
リサイクルやリユースされる服が増えれば、服の生産に伴う資源の大量消費や環境負荷の軽減が期待できます。
2020年に環境省が発表した「ファッションと環境」の調査結果によると、原材料の調達から製造段階までに排出される環境負荷の総量は、年間でCO2排出量が約9万kt、水消費量が約83億m3、端材等排出量が4万5000t。それに加えて化学物質による水質汚染も起こっています。
総量だと数字が大き過ぎてピンと来ないかもしれませんが、服1着あたりに換算した年間のCO2排出量は約25.5kg(500mlペットボトルを255本製造分)、水消費量は約2300L(浴槽約11杯分)であると考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。
このように、服を1枚作るだけでも多くの資源が必要となるため、企業レベルで新しい服の製造量を減らしていくことが大切です。
例えば、自社ブランドだけでなく「THE NORTH FACE」などの数々のブランドを展開するスポーツメーカー「Goldwin」では、2022年1月10日より購入したGoldwin製品を無料で修理する保証制度を開始しました。
これまでも自社製品を対象に有料の修理サービスを行ってきましたが、より長く使用され、顧客との信頼を築くことを目指して修理を無料化しています。
必要とする人の役に立つ
自分にとってはいらなくなった服でも、他の人にとっては役に立つことがあります。
特に海外では、日本で使われていた古着は「ユーズド・イン・ジャパン」と呼ばれ、品質のよさから人気を集めています。
特に物資が手に入りにくい開発途上国では、衣類の寄付は非常に歓迎されるでしょう。
クローゼットやタンスの整理ができる
年齢を経て好みが変化したり、サイズアウトしたりして着なくなった服を処分せずそのままにしていると、クローゼットやタンスがいっぱいになってしまいます。
着ない服は思い切って整理した方がよいですが、「着なくなったとはいえ、お気に入りだった服を古着として廃棄してしまうのは抵抗がある」という人も多いのではないでしょうか。
そのような場合、リサイクルやリユースにつながる方法を選択すれば、古着を捨てずに処分できます。
クローゼットやタンスを整理してきれいにすると、気分がスッキリして考え方が前向きになることも。
どこに何があるのかわかるようにもなるため、似たような服を買ってしまうこともなくなります。
物を長く大切にする気持ちが芽生える
古着をリサイクル・リユースすると、物を長く大切にする気持ちが芽生えやすくなります。
昔は今のようにそれぞれが服を何着も持っていなかったため、1枚の服をできるだけ長く着られるよう大切にしていました。
しかし安く手軽に服が手に入るようになった現代では、数回着ただけで捨ててしまうことも。
リサイクルやリユースという処分方法を選ぶことで、忘れていた「もったいない精神」を思い出すきっかけになるでしょう。
もったいない精神とは、まだ使えるものをただとっておくだけではありません。物の価値がなくなるまで大切に使うことこそが、本来の意味であるといえます。
古着とワクチンが寄付できる古着でワクチンとは?
「着なくなった服を処分したいけれど、量が多くて持っていくのが大変」「ただ寄付するだけでなく、何か他にも社会貢献になることがしたい」など、古着処分に困ったときは「古着でワクチン」がおすすめです。
ここでは、古着でワクチンとはどのようなサービスなのか、詳しくご紹介します。
古着でワクチンなら古着の処分とワクチンの寄付が可能
「古着でワクチン」とは、衣類の寄付と同時に、ミャンマーやラオス、ブータン、バヌアツの4か国の子どもにポリオワクチンを贈ることができるサービスのこと。
2010年からスタートし、2019年には内閣総理大臣主催の「ジャパンSDGsアワード」で、特別賞を受賞しました。
古着でワクチンを運営する日本リユースシステム株式会社との協力で生まれた「ハルメク 古着でワクチン」は、回収キットを1つ購入するごとに、子ども20人分のワクチンが寄付される特別版。これまでに約275万人分のワクチンを寄付しています。(2020年4月6日〜2024年2月29日まで)
また、回収された衣類はカンボジアを中心に世界中でリユース品として販売され、現地の人に着てもらえるほか、古着の選別や販売をすることで現地での雇用創出や障がいをもつ人の自立支援につながっています。
古着でワクチンの使い方
「ハルメク 古着でワクチン」は、使い方も簡単です。以下の手順で処分したい衣類を回収キットに詰めて送付するだけで、古着とワクチンの寄付ができます。
- ハルメク公式通販サイトにて、回収キットを購入
- 届いた回収キットに衣類を詰める
- 集荷依頼をして発送する
ハルメク公式通販サイトで申し込みをすると、衣類の回収キットが自宅に届きます。回収キットは、Tシャツが約100枚入る大容量!30kgの重さまで入れることができます。
大人の服から子どもの服だけでなく、バッグや靴、帽子、ベルトなども寄付できるため、大量の古着も一度でスッキリ片付きます。
古着処分はリサイクル・リユースできる方法がおすすめ
大量の古着を処分したい場合は、自治体のリサイクルセンターに持ち込んだり、古着買取業者に買い取ってもらったり、慈善団体やNPO法人に寄付したりすると捨てずに処分できます。
リサイクルやリユースは、さまざまなメリットがある古着の処分方法です。
企業が不要となった衣類をリサイクルやリユースすることで、ごみの削減や環境負荷の軽減にもつながっていきます。
また、個人で行う衣類のリサイクルやリユースでも、クローゼットやタンスの整理ができたり物を長く大切にする気持ちが芽生えたりするだけでなく、必要とする人の役に立つ場合もあるため、積極的に取り組みましょう。
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