定年女子は、どこへ行く?

老後のお金の不安を減らすには?定年女子が退社前にすべきたった1つのこと

老後のお金の不安を減らすには?定年女子が退社前にすべきたった1つのこと

更新日:2025年06月27日

公開日:2025年04月30日

老後のお金の不安を減らすには?定年女子が退社前にすべきたった1つのこと

定年を迎える女性たちのこれからの生き方について、定年女子トーク実行委員会委員長、石崎公子さんが考える連載シリーズ。仕事やお金、人付き合い、健康など、リアルな事例を交えながら、選択肢の多様さを語り合います。

私たちはお金の何が不安なんだろう?

私たちはお金の何が不安なんだろう?

定年女子トークのFacebookグループで、「あなたが定年に向けて気になることは何ですか?」と聞くと、多い回答が「お金」。

40歳前後の働くママたちにその話をしたら、とても驚かれたことがあります。なぜ?働き続けてきたのに?扶養されているわけではないのに?と。

いったい、私たちはお金の何が不安なのでしょう?

これまで働き続けてきた定年女子は、収入があることが当たり前だったから、収入がなくなること自体が不安なのか? 今の収入がガクンと落ちることが不安(不満)なのか? 生活するのにお金が足りるかどうかが不安なのか? それとも!?

お金が不安な定年女子には、自分のお金のことを知らない人が多い

お金が不安な定年女子には、自分のお金のことを知らない人が多い

働き続けてきた多くの定年女子は、 社会保険のことは全部会社におまかせで、わかっているのは額面のお給料と手取り金額だけ。自分が払っている税金も、健康保険や厚生年金、雇用保険のことも、よく知らないという人が少なくありません。

自分が将来、いくら年金をもらうのか。退職金はいくらなのか。生活費にどれくらいかかっていて、人生を楽しむためにいつ、何に、どれくらいお金を使いたいのか。中には自分の資産がどれくらいあるかよくわかっていない人もいます。

お金のことはなかなか聞きにくい。親しい人にもお金を話題には出しにくいし、他の人がどうしているのかもよくわからない。そんなところでしょうか。

わからないから不安、心配になるんですよね。たしかに……。私もそうでした。ここで2人の定年女子の話を紹介しましょう。 

1億円の貯蓄があっても不安な63歳・Wさん

1億円の貯蓄があっても不安な63歳・Wさん

定年女子のWさんは、63歳女性の一人暮らし。これまで公務員として働き、60歳の定年後は年度任用職員として働き続けています。彼女は65歳でフルリタイア希望で、リタイアしたら好きな海外旅行を重ね、最後は快適な老人ホームに入りたいと漠然と考えています。

しかし、コロナ禍があったように、これから何があるかわからなくてお金が不安なのだそうです。彼女がもらう予定の老齢年金は年間約240万で、貯蓄は1億超え!なのに。

お金は、きっといくらあっても不安。金額にはキリがないようです。

そんな彼女は、「リタイア後にお金を何にいくら使えば私は幸福になれるのだろうか?」と言うのです。お金が不安と言うけれど、不安の元は、本当はお金ではない別の「何か」では? 不安の正体は、「自分にとっての幸せ」が何か見えないことなのかもしれません。でも、それは人によって違うから、正解がない……。

55歳で早期退職して楽しく暮らしているXさん

55歳で早期退職して楽しく暮らしている●歳・Xさん

55歳で早期退職し、毎日を楽しく暮らしている定年女子Xさん。退職にあたっては、綿密にこれからのお金をシミュレーションしたそうです。

これから使うお金、入ってくるであろう厚生年金、個人年金、そして資産のこと。

「私の場合、好きなことにあまりお金がかからないんです。そりゃあ、買い物をするのも好きだし、たまには旅行も行くけれど、ボードゲームなどいくつかある趣味はお金がかからないものばかりなので」と言います。

彼女は今、同年代コミュニティづくりを目的に、自らボードゲーム会を主催して定年女子たちと定期的に集まってゲームを楽しんでいます。

出ていくお金は、その人にとって何が楽しいのか、どんなふうに暮らしたいのかの表われですね。

お金が足りないなら「対策」を考えればいい

お金が足りないなら「対策」を考えればいい

定年女子トーク実行委員会が開催する「定年女子のためのお金の勉強会」では、60歳で仕事を辞めた場合に人生が95歳まで続く前提で、これから入ってくるお金と出ていくお金を明確にし、そこに今ある資産も積み上げてみて、トータルでプラスかマイナスかを各自が試算します。つまり自分のお金が足りそうかどうかを見通す、ってわけ。

もし、お金が足りなそうだったら? その場合は、入ってくるお金を増やすか、もしくは出ていくお金を減らすか、の単純な話。

入ってくるお金を増やすためには、例えば定年後は週に2回だけアルバイトをするとか、定年後雇用延長で働くとか、いろいろ対策があるわけです。働き方だっていろいろ。

出ていくお金を減らすためには、例えば入っている保険を見直すとか、スマホの契約を見直すとか、マイカーを手放すとか、住居費を落とすとか、これもいろいろあるわけです。

将来のお金を考えるのが怖い?考えないのはもっと怖い

将来のお金を考えるのが怖い?考えないのはもっと怖い

定年女子、Yさんは、怖くて未来のお金のシミュレーションをずっと避けてきたといいます。最近、実際に計算してみたことでちょっと安心したそうです。このままだと足りなそうだけれど、見通しが立ったことで不安が減った、と。これからまだ時間があるからいろいろ考えられますものね。何より健康への意識が強くなったそうです。

また、定年女子、Zさんは、マネープランはライフプランだと実感した、といいます。何に、どんなふうにお金を使いたいのか、これからどんなふうに働く(=お金を得る)のか……そういうことを考えることは、まさに自分がどのように生きていきたいかを考えることなんだなあ、としみじみ。 

お金が心配というのは、きっと自分のお金とそれに関わることをよく知らないから。

人生はまだまだ続くから、いろいろ対策が考えられます。

お金の使い方を考えることは、私は何を大事にして生きていきたいかを考えるいいきっかけにもなるはず。私はそう考えるようになってから、お金への不安が小さくなりました。

【連載】定年女子はどこへ行く?(毎月更新)はこちらから>>

石崎公子
石崎公子

定年女子トーク実行委員会・委員長。新卒で広告代理店に入社し、勤続25年で退職、独立。会社に囚われない働き方を志向し、新規事業を起ち上げるも失敗、試行錯誤を繰り返す。現在は定年女子キャリア講座のナビゲーターを中心に、よりよく生きるための終活講座も手がける。共著に定年女子ライフシリーズ「そろそろこれからを考えよう、定年女子ライフ計画」ほか。

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