海原純子さんの幸せに生きるヒント2
「コップ半分の水」どう思う?偽ポジティブ思考に注意
「コップ半分の水」どう思う?偽ポジティブ思考に注意
更新日:2024年08月10日
公開日:2021年07月10日
海原純子(うみはら・じゅんこ)さんのプロフィール
1952(昭和27)年神奈川県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医学博士、心療内科医、産業医。昭和女子大学客員教授。最新刊に『こころの見方 いい気分を貯めて暮らしたい』(毎日新聞出版刊)。
ご用心!偽ポジティブ思考のわな

前回に続き、見方を変える話をもう一つしましょう。最近気になるのが「偽ポジティブ思考」です。
ポジティブ思考というと、例えばコップに水が半分入っているとき「半分も入っている」と思うのがポジティブ思考、「半分しかない」と思うのがネガティブ、なんて思っていませんか? それは偽ポジティブ思考です。
なぜなら、 すごく喉が渇いているときコップに水が半分では、とても「半分もある」なんて思えないでしょう? 私は思えません。半分もあると思いなさい、と言われても思えない。思おうとするなら自分の感情に嘘をつくことになります。
でも、喉が渇いていないとき、コップに半分水があれば「半分もある」と思えますよね。
水がコップに半分ある、というのは事実です。でもそれを「十分ある」あるいは「これしかない」と思うのは、私たちのそのときの状態なのです。それを認識できるのが、本当のポジティブ思考なのです。
真のポジティブ思考で心にゆとりを

つまり、「コップに水が半分ある。私は今すごく喉が渇いているから、これしかない、と思ってしまうんだな」。そのように捉えることが真のポジティブ思考というわけです。
それを無理して半分もあると思おう、などとしなくてもいいですし、そう思えない自分に“ダメな私”なんて落ち込む必要はないのです。
嫌いな人に対しても、そんな感じでいきましょうか。
あの人に対して、今の自分にはいいところが見つけられない、いいところもあるかもしれないけど今の自分にとってはダメだなぁ。そのうち自分のゆとりができれば相手のいいところも見つけられるかもしれないけど、今はダメだなぁ、ごめん!くらいのスタンスで関わると、逆にゆとりができるものです。
ワンポイント・アドバイス:夜は、心のクレンジングを

一日の終わりに、今日あったいいことを思い出してみましょう。もし、嫌なことが残っているときは、「やることはやった!」と手放してしまいましょう。どんな嫌なことがあった日でも、ちょっとしたいいことが一つは必ずあるはずです。
例えばご飯がおいしかったとか、店先で素敵なものを見つけたとか。それを思い出してみるのです。すると、翌日の心の気持ちよさが大きく違います。いいことを見つけてみよう、とするだけでも違いますよ。
構成=前田まき(ハルメク編集部)
※この記事は「ハルメク」2017年5月号掲載「こころのはなし」を再編集しています。
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