精神科医・森川すいめいさんの生きやすくなるヒント2

森川すいめい|人間関係がラクになる人の見方とは

森川すいめい|人間関係がラクになる人の見方とは

更新日:2024年09月01日

公開日:2021年07月02日

50代以上の女性に寄り添う
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精神科医の森川すいめいさんが「生きやすくなるためのヒント」をお伝えする連載2回目は、人間関係がラクになる「人物本位」という考え方について教えてもらいます。偏見・肩書きで人を見るクセがあると、あなた自身の生きづらさにつながるんです。

自殺で亡くなる人の少ない地域では、偏見を持たず多様性を認めている

自殺が少ない地域では、偏見を持たず多様性を認めている

こんにちは、精神科医の森川すいめいです。前回は、主に悩みを抱えているときの助けられ方についてお話をしましたが、今回は他者を知るということについてです。相互に理解することがうまくできると、もっと人付き合いが楽になるかもしれません。

岡檀(おか・まゆみ)さんによる研究では、自殺希少地域にある自殺予防因子として、前回で紹介した「病、市に出せ」と「ゆるやかにつながる」の他に「人物本位」「多様性を重視する」ということも挙げられています。

人を肩書きで見ないで人柄やその人の持つ力で見るということと、異質なものや異端なものへの偏見を持たずに多様性の存在を認めるということです。

私は旅に出たら、旅先で自分の職業のことは明かさないようにしています。「精神科医」のイメージは強いので、そこで知り合った人とのコミュニケーションには必ず「精神科医」というフィルターが入ってきてしまうからです。すると途端に、旅は楽しくなくなります。ところが、...

雑誌「ハルメク」
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