セカンドステージに迷う50代の「もやもや解消」に効くマインドスキル3
セカンドステージに迷う50代の「もやもや解消」に効くマインドスキル3
更新日:2025年07月20日
公開日:2025年07月12日
セカンドステージに向けた「自己理解」のヒント
子育てが手離れ、職場での役割が変化するなど、50代になると、ふと自分自身のこれまでやこれからを考える機会が増えるもの。「これから何を目指せばいいのだろう」「私らしい生き方とは?」という問いに直面したとき、迷いや不安を感じる人も多いはずです。
そんなとき、心理学的なアプローチを活用することで、過去・現在・未来を見つめ直し、自分の道筋を描きやすくなります。
第2回では、自己理解を深め、セカンドステージを前向きに進むための具体的な考え方をお伝えします。
マインドスキル1:過去から未来を整理する「ジャーナリング」

書くことで「感情や経験」を整理する力
ジャーナリングは、ノートや日記に思いや出来事を書き出し、自分の気持ちや経験を整理する有効な手段です。50代女性にとって、これまでの人生を振り返り、自分らしさを見直す時間を持つことは、心の健康を保ち、次へのステップを考える貴重なひとときになります。
例えば、以下の質問を日記に書き出してみましょう。
「私がこれまでで楽しかった瞬間は?」
「どのような活動に喜びを感じたか?」
こうした問いを通じて、過去の経験を振り返ると、忘れていた生きがいのヒントが見つかることがあります。例えば、若い頃夢中になっていた趣味(絵画、ガーデニング、旅行など)に再挑戦するアイデアが浮かぶかもしれません。
マインドスキル2:選択肢を冷静に整理する方法「デカルト式思考」

選択肢を冷静に整理する「視野を広げる思考法」
デカルト式思考は、「不安や迷い」が生じたときに活用したい思考法です。この方法は問題を分解し、選択肢を冷静かつ俯瞰的に整理する手助けをしてくれます。
悩んだときに、メリット・デメリット・リスク回避・失う可能性の4つの問いを使い、自分にとっての最善の選択肢を見つけます。
具体的には、以下の質問を自分に問いかけてみましょう。
「もし〇〇を選んだらどんなメリットがある?」
「逆にリスクやデメリットは何だろう?」
「もう一つの選択肢ではどういう結果になる?」
例えば、セカンドキャリアの選択に迷った際に「今の会社で仕事を続けるか、新しい働き方を模索するか、辞めて趣味や家庭に集中するか」を考える場合、デカルト的視点でそれぞれのシナリオを比較することで、冷静な選択が生まれます。
マインドスキル3:未来を描いて行動につなげる「セルフディスクリプション」

未来を具体的に描いて「今日からの行動」を見つける
人生の次のステージで「どんな自分になりたいか」を明確にすることは、行動へのエネルギーを高める重要なプロセス。
セルフディスクリプションとは、自分の理想の未来や目標を言葉で「記述」し、それに近づいていくための行動を計画する考え方です。ぼんやりした夢や希望を具体化し、現実的なステップに落とし込むことで、心理的な迷いを減らし、未来への行動に繋がりやすくなります。
以下のプロセスを取り入れてみましょう:
- 「3年後の理想の自分」を言葉にして書き出す
- 理想に近づくために、「今日から始められる行動」を設定
- 例えば、「趣味を生かした活動」「スキルアップの勉強」などを段階的に計画
未来のビジョンが具体的になるほど、行動へのモチベーションが高まり、セカンドステージに迷いなく進むことができます。
心理スキルの活用で50代からの生き方を見つめ直そう
この3つの心理スキルを組み合わせて活用することで、50代女性が抱える迷いや不安を整理し、内面を深く理解した上で新しい暮らしや目標に向けた道筋が描きやすくなります。
過去、現在、未来をつなぐヒントを生かして、セカンドステージに向けた一歩を踏み出してください。
次回は「ミッドライフクライシスを乗り越える50代のもやもや解消法」を紹介します。
■50代のもやもや解消!心理学シリーズ




