蛭子能収さん・認知症になっても日々は続いていく
2024.06.222024年06月24日
親の入院・介護に備える!基本のき#2
いざというときの窓口担当やお金の準備できてる?
将来の親の入院や介護に備えて今からできる対策をそれぞれの専門家に聞く特集の2回目です。思いがけない親の入院や介護には何が必要でどんなことをするべきか。自分や家族の負担を減らすためにも、今からできる備えについて知っておきましょう。
教えてくれた人:後藤佳苗(ごとう・かなえ)さん
一般社団法人あたご研究所代表理事。看護学修士、保健師、ケアマネジャー。現在、ケアマネジャーに必要な知識と技術を伝える講演活動を全国で行っている。
親の入院・介護で家族が困ること、必要な備え
前回、親の入院や介護が始まったらどんなことが起こるのか、長期的な見通しを「きっかけ期」「あたふた期」「とまどい期」に分けて解説しました。今回は、それぞれのときに家族が困ることと必要な備えについて、高齢者介護の専門家である後藤佳苗さんに聞きました。まずは「きっかけ期」から「あたふた期」です。
きっかけ期の困る1:保険証の場所がわからない
備える:病院で必要な最低限の書類は用意しておきましょう
入院では健康保険証や介護保険証など必ず提出をしなければいけない書類があります。親が入院する際にすぐに用意できるように、書類をまとめておいてもらうことが大切です。「入院に必要な4点セット(下記を参照)は実家のわかる場所に置き、その所在を家族で把握しておきましょう。また、緊急時の連絡先等がわかるよう、親の携帯電話やスマートフォンの置き場所も把握しておくと便利です」(後藤さん)
【入院に必要な4点セット】...