夫婦の会話、1日1時間未満が65%
更年期世代の夫婦!すれ違いの原因は“会話不足”?9割が実感した「話す力」
更年期世代の夫婦!すれ違いの原因は“会話不足”?9割が実感した「話す力」
更新日:2025年10月25日
公開日:2025年10月22日
「話してるつもり」が、すれ違いの始まり?
「最近、夫と話がかみ合わない」「昔より雑談が減った気がする」——。そんな違和感を抱く50代女性は少なくありません。
仕事の疲れ、子どもの独立、親の介護……。暮らしの変化が重なるこの時期、夫婦の会話はどうしても“連絡事項”中心になりがちです。
「明日は出掛けるの?」「お風呂、先に入っていい?」——たしかに話してはいるけれど、気付けば心の距離は少しずつ広がっているかもしれません。
実際、ファンケルの調査(※)によると、更年期世代の夫婦の65%が「平日の会話は1時間未満」と回答。話題の中心は「子どものこと」や「週末の予定」など生活共有にとどまり、「体調や気持ち」を話す人は女性の約半数、男性はさらに少ない結果に。
体の変化や気分の揺れといった繊細な話題ほど、後回しになってしまっている現状が見えてきます。
「更年期の話」は7割以上の女性が“話しにくい”
多くの女性が、更年期の話題をパートナーに伝えることにためらいを感じています。
調査によると、女性の74%が「更年期の話は夫に話しにくい」と回答。理由の多くは「どうせ理解されない」「女性特有のことだから」といった“諦め”。その結果、女性の56%が「更年期の理解不足が原因ですれ違いを感じた」と答えています。
一方、男性側は25%にとどまり、夫婦の間で感じ方に大きなギャップがあることがわかりました。
話してみたら、9割以上が「話してよかった」
とはいえ、実際に更年期について話してみた夫婦の99%が「話してよかった」と感じています。
女性の68%は「気持ちが軽くなった」、男性の96%は「理解できた」と回答。さらに「もっと早く話していればよかった」と後悔した人は81%にのぼり、「今後も更年期について会話を続けたい」と答えた人は95%。
会話をきっかけに、理解と安心感が深まるだけでなく、夫婦関係そのものが前向きに変わっていく様子がうかがえます。「話すこと」は、時に薬やサプリよりも心を整えてくれる——そんな実感を多くの女性が得ているようです。
今日からできる「話す更年期ケア」3つのコツ
「何をどう話せばいいのかわからない」と感じる方のために、今日から試せる3つのコツをご紹介します。
5分だけでも体調の話をする
「今日はなんだか眠れなくて……」など、短い一言からで大丈夫。まずは、自分の体調を伝えることから始めましょう。
記事やニュースを話題にする
「こんな調査が出てたよ」と第三者の話題をきっかけにすることで、お互い冷静に話せます。
理解より「共感」を求める
「聞いてもらえるだけでいい」と伝えておくと、相手も構えずに話を聞けます。
夫婦で乗り越える“更年期の時間と向き合い方”
更年期は、体だけでなく、夫婦の心のバランスにも影響を与える時期です。会話を避けるほど、誤解や孤独感は深まってしまいます。
でも、たった数分話すだけで、気持ちが軽くなったり、相手を理解できたりすることもあります。
“話すこと”は、特別なスキルではなく、誰にでもできるケアの一つ。5分の会話が、明日の安心をつくり、これからの人生を一緒に歩むための小さな絆になるはずです。
※ファンケル「更年期に関する夫婦の会話実態」調査/対象:更年期症状を実感している40代から50代女性とその夫 計100人(夫婦50組)




