便利!二次元コードを使いこなすシニア女性が増えてる
2021.08.192021年06月29日
50代以上の女性471人にアンケート、その結果は
ワクチン接種後は?シニア女性は友人との会話を熱望
雑誌「ハルメク」のシンクタンク・生きかた上手研究所の所長・梅津順江が、ミドル~シニア世代の女性のトレンドを読み解きます。今回は「ワクチン接種」がテーマです。接種に前向きな一方で、不安と期待が入り交じっていることが明らかになりました。
ようやく、アフターコロナが見えてきた?
普段から私は、50歳以上の素敵な女性にお会いして(最近はオンラインで画面ごしも増えました)、誌面や商品開発の種になる話を伺ったり、アンケートを介して半歩先の未来を予見したりしています。読者との会話やデータで出てきた驚きや気付き・学びから、シニア世代の実態や意識、日常の困りごとや工夫からトレンドを汲み取ってお伝えしていきます。
日本での新型コロナウイルス累計感染者は約79.5万人(2021年6月27日時点)と なりました。日本の総人口1億2622万人(2021.6.25総務省「国勢調査」速報)の0.6%が罹患したという計算になります。4月からは65歳以上の高齢者へのワクチン接種が日本各地で始まり、少なくとも1回は接種を受けた高齢者は全体の半数程度という報道も聞こえてきます。そして、一般向け(企業や大学などでの職域)接種が本格的に始まりました。
生きかた上手研究所では、2021年6月4~7日、50~85歳の女性471名に「新型コロナウイルス ワクチン接種に関する意識調査」をインターネットで実施しました。
不安よりも期待が大!約9割がワクチン接種に積極的
「新型コロナウイルスのワクチンについて、接種に不安を感じますか。(あてはまるものを一つ)」に関しては、「不安」18%(85人)、「やや不安」46.5%(219人)と合わせて64.5%がワクチン接種に不安を感じていました。
一方で、「新型コロナウイルスのワクチンによる感染収束にどの程度期待していますか。(あてはまるものを一つ)」に関しては、「期待している」42.5%(200人)、「まあ期待している」39.5%(186人)と合わせて82.0%がワクチンに期待。
不安と期待が入り混じっていることが読み取れる結果となりました。
ワクチン接種の実態や態度をみると、不安がありながらも接種には前向きであることもわかります。 「接種したくない・接種するつもりはない」は5.7%(27人)、「わからない・決めていない」は2.1%(10人)に留まりました。既に接種した人はこの時点で14.9%(70人)、「なるべく早く接種したい」が52.2%(246人)、「周囲の様子を見てから」が13.4%(63人)、「効果や副反応が検証できてから」が11.7%(55人)と接種意向は9割以上です。
ミドル~シニア女性がワクチン接種で不安なことは?
では、ワクチン接種に対する不安や困りごとは何でしょうか。
● 「副反応が心配」が64.3%(303人)
● 「接種後もいつまで効果が続くのかわからない」が48.2%(227人)
● 「将来的な体への影響がわからない」が34.2%(161人)
● 「本当に効果があるかわからない」が25.5%(120人)
が主な不安の根源でした。前例のない未知のことに対する不安が大きいのでしょう。
選択者は少なかったですが
● 「持病に影響がないか不安」が14.6%(69人)
● 「受付が混乱して、予約が取れない」が11.7%(55人)
● 「予約に不公平感を感じる」が10.4%(49人)
● 「ネットでの予約方法がわからない」が2.1%(10人)
という、ミドル~シニア世代ならではの不安やもやもやも伺える結果でした。
ワクチン接種後一番やりたいことは「気兼ねなくおしゃべりしたい」
「ワクチンを接種したらしたいこと」は
1位「友達と気兼ねなくおしゃべりしたい」59.4%
2位「遠出をしたい」53.5%
3位「外でおいしい食事をしたい」49.5%
4位「離れている家族・孫と会いたい」42.9%
という結果になりました。「接種しても今の生活を変えるつもりはない」は、14%(66人)に留まりました。また、上記の1~4位の外向志向や対人欲求は、「マスクを外したい」37.2%という快適欲求よりも上回っています。
会話や旅行への欲求で、反動消費が起こるかも?
自由記述でも「楽しみにしていた外食・旅行・買い物ができなくなりつまらない毎日。こんな生活がいつまで続くのかとても不安に感じる(66歳、東京都)」「海外旅行が趣味だったが、全然行けていない。買い物時間も短くなり、すべてにおいて窮屈を感じる(67歳、千葉県)」とあります。
ミドル~シニア女性は、長期化する自粛生活で、コミュニケーション不足によるうっぷんが蓄積しており、会話や旅行への欲求が増しているのでしょう。
楽観視かもしれませんが、コロナが収まったら、シニア女性は、人とのつながりが感じられる分野で反動消費を起こすと私は予測しています。
梅津 順江
うめづ・ゆきえ 生きかた上手研究所長/インタビュアー。1年間に約700人の素敵な女性にお会いし、誌面や商品開発の種になる話を伺っています( ͡° ͜ʖ ͡°)/。のんきな夫との2人暮らし。趣味はダイビング、マンホール、美術鑑賞、食べ歩き。
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